Jun 20

2010.6.18 // 第16回カンテ、バイレ、トーケ全国コンクール「アニージャ・ラ・ヒターナ・デ・ロンダ」 決勝

       22H

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  ハビエル・リベーラ
  • モイ・デ・モロン
  •  ミゲル・ペレス

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

私は、金曜のロンダ・コンクールの予選、昨日のコルドバ・フェスティバル出演と強行日程を終え、本日セビージャに戻ってきました。コルドバ・フェスティバルはお陰様で大成功!でした。応援して下さった皆様どうもありがとうございました。日本人グループの公演ということで注目度が高かったのか、会場となったポトロ広場の屋外ステージにはものすごい数のお客様が・・・。舞台前だけでなく横、なんと後ろまで。フラメンコファンというよりも、どちらかというと地元コルドバの人が多かったのではないでしょうか。オープニングのグアヒーラ&コロンビアーナ(全員の合わせもの)では舞台に出て来ただけで大歓声。ものすごい拍手。モイ・デ・モロンのマルティネーテ(カンテソロ)に引き続き有子ちゃんのシギリージャ。ものすごいスピードのサパテアードにまたまた拍手喝采。亮太くんのソレアにも、広重有加さんのカンテにも。そして最後は私のバタ・デ・コーラのアレグリアス。どの場面でも大きな拍手。なんだかあっと言う間に終わってしまいました。次の日みんなでコルドバの街を歩いていると「ギター(徳永健ちゃん)すばらしかったです」と日本人観光客に声をかけられたり、「昨日見たよ。一緒に写真撮って」と外国人観光客や地元の人に笑顔で言われ嬉しかったです。自分の踊りの反省点はいつもあるにしても、こんなに喜んでもらえるなんて幸せだなと思います。共演のみなさん、お客様、そしてコーディネーターの志風恭子さん、その他たくさんの方々に支えられて公演を大成功のうちに終了することができました。本当にどうもありがとうございました!

そして今朝コルドバのホテルのベッドでうとうとしていると・・・・電話が!!!!!そうです。金曜に出場したロンダ・コンクールの結果!なんと決勝進出!!!!やったね!!!もう一人の進出者はマラガの踊り手だそうです。決勝に進出したのは私たち二人だけなので、どう転んでも最低でも準優勝は確定。あとは二人で優勝争い(スポーツみたいですね)をするという訳です。そして決勝ではまた2曲踊る事になります。ただし予選で踊った2曲のうち決勝で踊れるのは1曲のみという決まりがあるので、私はアレグリアスとソレアを踊ることにしました。これ、結構大変なんです。実は。予選の2曲を準備するだけでも大変なのに、それプラス別の曲を1曲。しかも数えてみたら決勝まであと4日。今日コルドバから帰ってきてへろへろなのですが、今のうちにブログを更新して一息つき、明日からは死闘4日間へ突入です!

がんばるぞ。決勝をともに闘ってくれるギタリストは、予選&コルドバ・フェスティバルでも共演してくれたミゲル・ペレス。彼からは本当にいろいろなことを教わっています。私の大切なギタリストの一人です。歌い手は予選に引き続きハビエル・リベーラ。彼は昨年のウブリケ・コンクールの決勝でも歌ってくれました。そしてもう一人、昨日のコルドバ・フェスティバルで共演したモイ・デ・モロン。強力な3人とともに私は私の踊りをぶつけます。

今、すごくすごく疲れているけれど、やる気だけはみなぎっています。きっといいソレアとアレグリアスになる。そんな気がします。

ではみなさんまたお会いしましょう。

2010年6月20日 やっぱり落ち着くセビージャの自宅にて。

Jun 19
今晩コルドバ・フェスティバル出演!
La Yunko | 新着情報 | 06 19th, 2010| Comments Off

2010.6.20 // ノチェ・ブランカ・デル・フラメンコ -(コルドバ ポトロ広場)1:30H

www.cordobanocheblancaflamenco.com 

Baile Cante Guitarra
  • 高木亮太
  • 屋良有子
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  •  広重有加
  • ミゲル・ペレス
  • 徳永健太郎

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

昨日ブログを更新したばかりなのですが、またまた更新しちゃいます。昨晩のロンダ・コンクールの予選は・・・1曲目のタラントが最悪。2曲目のバタ・デ・コーラのアレグリアスはよかったかな。と思います。会場はロンダのペーニャで、舞台も広い!バタ・デ・コーラで踊ってもまだまだ余裕があるくらいでした。そんな踊り用の素晴らしい舞台と思いきや・・・なんと床がつるつるすべる!ここはスケート場かと思いましたよ。コンクール主催者側もそれをもちろん承知で松やにを用意して下さったのですが、靴の裏のつけても、効果があるのは最初の1分くらい。あとはすべりまくりの踊りとなりました。ざ〜んねん。

日本のコンクールなら絶対そんなことありえない!なんてびっくりされる方もいらっしゃると思いますが、ここはスペインですからね、しかもアンダルシア。私のお友達があるコンクールに出場したら、床に穴が空いていて、そこにくつのかかとがすっぽりはまり(!)靴が片方脱げてしまったらしい。仕方がないのでもう片方の靴を投げ捨て、完全裸足で踊り続けたら拍手喝采だったそうです。・・・でもそれで拍手をもらってもねぇ。コンクールですから・・・。

というわけで、1曲目のスケート・タラントは転ぶか転ばないか?!で全身がちがち。今でも変な筋肉痛です。2曲目のアレグリアスでもやっぱり滑ったのですが強引に踊り続け、終了。あっという間にロンダ・コンクール予選は終わりました。決勝は来週の金曜。決勝に残れるのは2人だけだそうです。そしてその連絡は日曜に来るとのこと。残れるかな?決勝・・・。床のせいで自分の踊りが満足にできなかったのは、他の出場者も同じでしょう。コンディションがよくて踊れるのは当たり前。でもそれに甘えちゃいけない。舞台ではいろいろなことが起こり得るからです。どんな状況でも自分の力を出す、これは難しいことだけれどやらなくては。プロフェッショナルな踊り手ならば。

というわけで反省はまたゆっくりするとして、今晩はコルドバ・フェスティバルで踊ります。さっさと頭を切り替えなければ!私が踊るのはオープニングのグアヒーラ&コロンビアーナちょっとと、昨日踊ったバタ・デ・コーラのアレグリアスです。オープニングは共演の有子ちゃんと亮太くんとの合わせもの。これからもう一度思い出さないと。アレグリアスは昨日踊ったから大丈夫!・・・・・な〜んて思ってはいけません。その安心が過信を生み、舞台で大失敗をすることはすでに経験済みですから。コルドバでは屋外舞台。屋外でバタ・デ・コーラを扱うのは結構大変なのです。そのためスタジオでは、扇風機を最強にしてあらゆる角度からバタに風を当て、練習してきました。我ながらすごい練習方法。これが功を奏してくれるといいのですが・・・。

これからご飯を食べてちょっと昼寝して(朝3時半に家に着いたのでほとんど寝ていません。)コルドバへ出陣!

ではみなさんもお元気で。またお会いしましょう〜!

2010年6月19日(土)静かな土曜日の朝。テンション高いのは私だけ。

Jun 18
本日ロンダ・コンクール予選出場!
La Yunko | 新着情報 | 06 18th, 2010| Comments Off

2010.6.18 // 第16回カンテ、バイレ、トーケ全国コンクール「アニージャ・ラ・ヒターナ・デ・ロンダ」 22H

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  ハビエル・リベーラ
  •  ミゲル・ペレス

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?こちらセビージャは一時の暑さが落ち着き、まあ、暑いですがなんとかなっています。せっかく買ったエアコンの出番がないよ〜。

さて、とうとう今日、ロンダ・コンクール予選、(そして明日がコルドバ・フェスティバル本番です!)いや〜、この1ヶ月ほど本当に練習しました。数えてみたら毎日7時間半はスタジオにこもっていました。どこにそんな体力があるのか自分でも不思議です。毎日毎日、練習をすればするほど自分に足りないものが見えてきて、でもそれを克服することができない・・・・というジレンマと落ち込みと疲れと・・・いろいろなものと向き合い、とうとう今日になってしまいました。

ロンダ・コンクールについては、確かこのブログでは触れていませんでしたね。スペインにはいろいろなコンクールがあり、一番多いコンクールはカンテ(歌)のコンクールです。コンクールの時期になるとアンダルシア各地で毎週のようにあちこちで予選が繰り広げられます。それに比べバイレ(踊り)のコンクールはほんのちょっと。出場年齢制限のある(25才以下)コンクールもありますから、そう見ていくと私が出場できるのは「コルドバ」「ラ・ウニオン」「ウブリケ」「ロンダ」「カディスのアレグリアス」のコンクールくらいですかね?「ウブリケ」では昨年もう賞をとったので今年は「ロンダ」と「ラ・ウニオン」のコンクールに挑戦します。「コルドバ」のコンクールにもこれから申し込むかもしれません。

これらのコンクールの中であまり知られていないのが「ロンダ」のコンクール。実は私も知りませんでした。昨年のウブリケ・コンクールの後ロンダ・コンクールの主催者から「うちのコンクールにも出てほしい」とメールを頂き、そこで、へえ〜ロンダにもコンクールがあるんだ、と初めて知ったのです。いろいろ調べてみると、知名度は低いけれど優勝している踊り手はきちんとした実力のある若手が多いようなので、これはなかなかいいコンクールかも・・・と思い、今年出場することにしました。

「なぜコンクールに出るの?」と質問されることもあり「よく出るよね〜」と呆れられることもあり・・・。まあ、「なんでこんな大変な思いをしてまで・・・」と自分でも思うので、確かに呆れちゃいますね。でもこれまでいろいろなコンクールに出てみて気づいたことは、最終的には自分が成長しているということです。

最近セビージャでは練習生のレベルでも申し込めば踊れるような場所もあります。しかし、プロの踊り手として踊る場所をつかむのは本当に大変。踊り手はひしめきあっているし(特にセビージャ)ほとんどの仕事が人とのつながりで決まっていきます。それが親戚・家族のつながりだったり、友達つながりだったり、あるいは何かの強力なコネだったり・・・そしてここ数年の大不況。スペイン人でさえ、いい踊り手でも仕事のない人はたくさんいます。そういう状況の中で特別なつながりを持たない私はどうしたらいいんだろう・・・コンクールで自分の踊りを見てもらこと、賞をとることはある意味、一つの方法であると思っています。ただしそのコンクールでも先のつながりが結果に影響を及ぼすこともあるので、そこがまた難しいところですが・・・

でも実際にコンクールに出ると決めて、練習をするようになって、私にとって重要なのはその練習の過程にあると気づくようになりました。普段でも練習はするけれど、やはりコンクールに出るという具体的な目標と日にちが設定されることにより、それに向けてがんばれる。賞をとるための踊りを作るのではなく、そのカンテや踊り、自分自身と向き合うことで、踊りがどんどん深みを増していくと思うのです。もちろん勉強すればするほど、自分の足りない部分が見えてきてそれをコンクールの日までに克服することができない時もあるのですが、とにかく一旦自分の今の踊りを出すことによって、その結果がどうであれ、そこからまた新たなスタートがきれるのではないか・・・そんな気がします。

そして人前で踊るという経験。お友達や家族の温かい目の中で踊るのも素敵ですが、審査されるという立場で踊る経験も重要です。そこでじゃあ、具体的に「何」を得たのか、「どう」学んだのかというのは分かりません。でもその経験は絶対に人を成長させるはず。なぜそう断言できるのか自分でも分からないけれど、でも断言してしまう。もちろん結果が思う通りにいかないこともあるし、(その場合の方が多い)それはそれで「なんのためにこれまで努力したのだろう」と悔し涙を流すのだけど、でもそれすら自分の成長につながるのではないか、そう思います。いや、それこそが実は人を成長させるのではないでしょうか?!

今日のロンダ・コンクールの予選はどうなんだろう・・・。1月から毎週金曜日に行われているこのコンクールの予選は今日が最終日です。予選では2曲踊らなくてはならないので、私はタラントとバタ・デ・コーラのアレグリアスを踊ります。不安な要素もあるけれど・・・でも時間は過ぎて行く。あと数時間後にはセビージャを発ちます。がんばらなくては。よく人は「楽しめ」と言うけれど・・・。そう、舞台の上では楽しみたい。でもそのためにはその前の膨大な時間・労力と葛藤が必要だと思うのです。

自分の踊りができますように。

2010年6月18日 ちょっと曇っているセビージャ。でも気にしない。なぜならすぐに晴れるから。

Jun 1

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

こちらセビージャ、本日の気温は41度にまで上がりました〜。でもここは大丈夫。ふっふっふ。なぜならもうエアコン取り付けてもらったから。なんと、本当に指定日に来てくれたんです!すごい。エル・コルテ・イングレス(スペインのまともなデパート)で買った甲斐があったというものです。「明日の9時」と言われた時にはどうせ来ないだろう、なんて思ってしまったけど、なんと本当にその日の9時半に来てくれました。30分遅れ?そんなのスペインでは遅れに入りませんよ〜。優秀優秀!

そして、ウニオン・コンクールの予選日は・・・・今日やっとやっとやっと決定してもらえました。7/1、会場はカルタヘーナです!早速飛行機のチケットをとりました。クルシージョの日程&時間割は今、いつもお世話になっているスタジオ・アル・ソルさんと調整中です。クルシージョお待ちの方には本当に申し訳ございませんが、詳細が決まりましたらすぐにアップさせて頂きます。

と、ここでブログが終わっちゃぁ、つまらないので今日は別のニュースを・・・

コルドバのフェスティバル「ラ・ノチェ・フラメンカ・デル・コルドバ」に出演します!決定です!

2010年6月19日 コルドバ、ポトロ広場 1:30H開演

踊り カンテ ギター
  • 高木亮太
  • 屋良有子
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  • 広重有加
  • ミゲル・ペレス
  • 徳永健太郎

www.cordobanocheblancaflamenco.com ←コルドバ「ノチェ・フラメンカ・デル・フラメンコ」公式HP

noticiaflamenca.blogspot.com ←詳細は志風恭子さんのブログ(5/26付)でも紹介されています。

今回のフェスティバルでは、日本人グループのフラメンコ公演ということで、セビージャ在住フラメンコ・ジャーナリストの志風恭子さんからお話を頂きました。スペインで行われる日本人グループ公演に出演するのは今回で2回目。前回は2006年12月に行われたプエルトジャーノでの公演でした。当時の共演者は三枝雄輔くん(踊り手だけどカンテを歌ってくれました)、木村彰人くん(京都のギタリスト)。懐かしいな〜。あれから4年も経ってしまったんだ。雄輔くんはパパになり、日本でばりばり踊っているみたいですね。木村氏(私は彼のことを「きむらうじ」と呼んでいます。なぜか。)はそういえばセビージャに新婚旅行に来るって言っていたなぁ?私は相変わらずセビージャにいますが、あの当時に比べて少しは人間丸くなったかな?そして踊りもちょっぴりよくなったかな???(そう思っているのは自分だけ???)

今回の共演者は踊りは高木亮太くん、屋良有子ちゃん、ギターは徳永健太郎くん、ミゲル・ペレス、カンテは広重有加さん、モイ・デ・モロンです〜。すごいですね!豪華メンバー!(自分は棚に上げてます、もちろん。)高木亮太くんとは、昨年11月の小松原庸子スペイン舞踊団マドリッド公演で共演しました。マドリッドの男の踊り手達に混じってすごくすごくがんばっていた亮太くん。合同練習が終わった後も一人夜中まで特訓をしていましたよ。えらいなあ。屋良有子ちゃんは、実は同じ大学のフラメンコサークルの後輩なのです。でも共演は初めてです。技術ばりばりの上手な有子ちゃん、どんな踊りを見せてくれるのでしょう。楽しみです。ギターの健ちゃんとはセビージャで知り合いました。共通のお友達を通じて。あんまり私とはしゃべってくれなかったけど(私がしゃべりすぎてたか?!)、私の大好きなヘレスのアーティスト達のCDを薦めたら、目を輝かせて聴いていました。健ちゃんもフラメンコ大好きなんだな〜。広重有加さんとはまだ面識がありません!人見知りする私なので緊張しますが・・・みなさんと協力してがんばりたいです!

そして強力バックアップのミゲル・ペレスとモイ・デ・モロン。ミゲルとは3月の私のセビージャ公演で共演しています。素晴らしいギタリスト。人間としても本当にいい人です。また共演できるなんて嬉しいわ〜。そしてモイ。彼とは初共演ですが、ずっと共演したいと願をかけていた歌い手。これまた嬉しいわ〜。

そして4年前の日本人公演、今回のコルドバ・フェスティバルの公演ともに中心になって下さっている、志風恭子さん。いつも声をかけて下さってありがとうございます!今回もどうぞよろしくお願い致します。

私はバタ・デ・コーラでアレグリアスを踊る予定です。いい公演になるよう、しっかり練習しなくては!(暑さとの闘いです・・・。)

ではまたお会いしましょう。

2010年5月31日 セビージャにて。 斜め上からぴっかぴかのエアコンが私のブログを読んでいます。

May 10
セビージャに着きました。
La Yunko | ブログ, 新着情報 | 05 10th, 2010| Comments Off

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

私は元気です。お陰様で無事セビージャに着きました。(よかった〜)

こちらは相変わらず日差しが強い!日本から持って来た美白化粧品が役に立つのかどうか・・・それにしてもこちらの女性は元気いっぱいですね。日本人女性からみたらぎょっとするようなシミ&しわでも大声で話し、大笑いしています。顔にシミ&しわがあるというよりも、シミ&しわの中に目鼻があるという人もいますよ〜。すごいですね〜。首や胸元がゾウみたいな皮膚になっている人もいます。でも元気なんです。みんな。このエネルギーはやはりこの太陽から来ているのかな?そしてこの青い空。真っ白でとってもきれいな肌の日本人女性のほとんどが、なぜか人生つまらなそうな顔をして電車に乗っているのをこの1ヶ月見てきたので、すごく対照的です。

どっちがいいのかな?この空を全身いっぱいで受け止めたい。でもゾウは困るし・・・。う〜む。

先週1週間は家の掃除、後片付け、そしてクラス見学をして終わりました。毎回日本から戻って来る度にクラス見学をしています。セビージャではいろいろな先生がいろいろな場所で教えていらっしゃるので、あちこち回るのは結構大変なのですが、クラス見学は大好き。ものすごく勉強になります。先週見学したクラスはアナ・モラレスのテクニカと振付けクラス、ラファエル・カンパージョの振付けクラス3つ、アリシア・マルケスのバタ・デ・コーラのクラスでした。

アナ・モラレスは昨年のウニオンのコンクールで優勝した実力派バイラオーラ。抜群のテクニックを持ち合わせています。生徒は5名ほど、初級レベルの人がほとんどですが、ものすごく難しいテクニカを教えています。そりゃ、あなたしかできないでしょ!と思ってしまったけど・・・。いや、でも生徒が初中級者だからといって、出し惜しみをしないところがすごい。手を抜いていない。これは教える側としてとても大切なことだと思うのです。今できることだけでなく、その先があるということも教えて、生徒の可能性を将来的に引き出す。生徒の方にそれを受け止める度量と視野の広さがないと(技術レベルでなく)この教え方は意味を持たないのですが。

ラファエル・カンパージョの上級&中級クラスでも、すごく難しいことを教えています。一見上手に踊れる人もクラスにいますが、カンパージョのレベルでできる人は誰もいません。問題は技術レベルが足りないことよりも、ちゃんと見ていない、ちゃんと聞いていない。できないと思ってやっているのと、できていないのにできていると思ってやるのでは、同じできないでも全然違う。でもやっぱりカンパージョもすごい。ちゃんと教えている。そしてすごく大切なことを確実に伝えています。すごく大切なこと・・・それは難しいテクニカではなくて、当たり前のことを当たり前にちゃんとやる、ということ。でもそれは当たり前すぎて、みんな「できている」と思っちゃうんだよな〜。私も含めて・・・。う〜む。

アリシア・マルケスはセビージャに自身のスタジオを持つ踊り手です。「アリシアの踊りって、きれいだけど何か伝わってこないんだよね〜」なんて、勝手に思っていたので、クラスを見学しようと思ったことすらなかったんです。(白状しました。ごめんなさい。)でも先のヘレス・フェスティバルで見たアリシアの踊りがすごかった。あの日私は大風邪を引いて意識朦朧としていたけど、そんな私にも伝わってきたあの時の踊りが、それまでの私のアリシアに対する勝手なイメージをぶち壊してくれたのです。ちょっとフラメンコの知識が増えてくると、自分が批評家にでもなった気分で人の踊りを判断してしまう。本当はまだ何も知らないのにね。そういう部分を直さないと、自分がどんどん独断と偏見のかたまりになってしまう・・・。

というわけで、今月はアリシア・マルケスのバタ・デ・コーラのクラスを受講します。私が持つバタ・デ・コーラのテクニックはミラグロス・メンヒバルのもの。アリシアが持つものとは少し違いますが、違うからこそ興味深い!だから習う!きっといろいろ吸収できるでしょう。あとは奮発(!)してラファエル・カンパージョの個人レッスンをとることにしました。振付けをもらうのではなく、自分で振付けたタラントをカンパージョに見てもらうのです。そんな個人レッスンは初めて。カンパージョも初めてだと言っていました。どうなるのかな?初レッスンはあさって。楽しみです。でも緊張して踊れないかも????

ではまたお会いしましょう。みなさんもお元気でお過ごし下さい〜

2010年5月10日 セビージャにて。

Apr 28

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

お蔭様で4/25(日)を最後に、第3回「萩原淳子少人数制クルシージョ」を無事終了することができました。どうもありがとうございました。クルシージョ会場の「スタジオ・アル・ソル」さんを始め、生徒のみなさん、たくさんの方々に支えられ、幸せに思っています。毎回出席されている生徒さんや今回初めての方など、とても素敵な出会いがたくさんありました。クラスで教えながら、逆に生徒さんから学ぶことの多い毎日だったように思います。

そして今回特にうれしかったのは、生徒さんがどんどん主体的になっているということ。それは私のクルシージョ開講の目的のひとつでもあるからです。先生が生徒さんにしっかり教えるのは、当たり前。でも生徒さんがただそれを受動的に学ぶだけでは効果がほとんど得られないと思うのです。その時はなんとなく分かったり(分かったつもり)、それがスペイン人のクルシージョだと「アイレを感じた」という気持ちになってしまうけど、でも本当にそこで学んだことは学んだことになっているのかな???というのが、これまでたくさんのクラスやクルシージョを受けてきた私自身の経験から出る正直な疑問なのです。

以前にエバ・ジェルバブエナのセミナーを受けた時に彼女は言っていました。「学び方を知らない人が多すぎる。」と。それをどう解釈するのかは人それぞれだと思いますが、私は自身の経験から、生徒さんが主体的になってこそ初めて学ぶ準備ができると思っています。クラスを受講された方はお気づきかもしれませんが、私は自分のクラスの中でよく生徒さんに質問し、考えてもらう時間を作っています。まず「なぜ」なのか、そして「何」を「どのように」するのか、これを自分の頭を使って知ること、そして体を使って試行錯誤すること、これが学びの原点だと思うからです。

ほとんどの生徒さんが始めは受身です。先生がすべて教えてくれる、それを自分は待っている、受け入れる。それが当たり前になっています。でもそこから逆転の発想で、生徒さんの主体性をひっぱり出すのが私の役割。実際に、瞬間瞬間で自分の頭と体を働かせた生徒さんは、たった1ヶ月のクルシージョでも大きく成長します。それで急に踊りがうまくなるとか、そういうことではありませんが、確実にその変化は感じられます。私も驚きますが、生徒さん自身も、そして生徒さんの周囲の人達もその変化に気づき驚くらしいです。

でも本当に重要なのはそこから。クルシージョを受けて「すごく分かりやすかった」「フラメンコが楽しくなってきた」という声を頂きますが、そこで止まらずに、何かひとつでも私のクルシージョでつかんだことを自分のものにしてほしい。でもそれはきっと段々現れてきているのではないかな。このクルシージョを始めてから1年が経ち、そのように実感をできるようになってきました。少しずつですが。

生徒のみなさんから「次のクルシージョはいつですか?」と質問されるととても嬉しいです。それと同時に責任も感じます。自分の教え方が公平であったか、その人その人に対して忠実だったか、一言一言がその人にとって価値あるものになっているのか、毎回反省をし、少しでも成長したいと思っています。教える側の人間としても。「先生」と呼ばれるといまだに、なんだか変な気分になりますが。「先生」というより・・・・同じ「仲間」だと思うんだけどな~。フラメンコを学ぶ、仲間。

次回は2010年7月を予定しています。詳細はこちらにアップしますが、先に情報をお知りになりたい方はこのHP「連絡先」のフォーラムを使ってメールを頂ければと思います。こちらから直接メール連絡させて頂きます。

ではまたお会いできることを楽しみにしています!

2010年4月29日 箱根にて。

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