Jun 19

401791_601874273170337_1607498175_n みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

こちらセビージャは暑くなったり涼しくなったり。ガスパチョを作るか作らないか・・・迷うところです。ガスパチョはアンダルシア地方で夏に飲まれる野菜ジュースみたいなもの。トマト、ピーマン、きゅうり、ニンニク、オリーブオイル、酢、塩などをミキサーにがーっとかけ、こして滑らかにすれば出来上がり。暑い時にこそ飲みたくなるのがガスパチョ。でもあんまり暑くないとせっかく作っても美味しくないんだな。

2013.6.14(金))// フェスティバル・フアン・タレガ(ドス・エルマーナス、セビージャ)

  • バイレソロ出演:萩原淳子
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子(バイレソロ)
  • モイ・デ・モロン 
  • ミゲル・ピクオ
  • ミゲル・ペレス 

さて、ご報告が遅くなりましたが、先週金曜の第33回“フアン・タレガ” フラメンコ・フェスティバルは無事終了しました。あーよかったー。一山越えて一安心です。アンダルシア地方では各村で毎年夏にフラメンコ・フェスティバルが開催されます。夏のフラメンコ・フェスティバルといえば、フラメンコファンにはたまらない、一年間待ちに待ってやっと開催の一大イベント。その歴史も長く、昔は大物アーティスト達が続々と出演、その多くは歌い手で(アンダルシアでは、フラメンコと言えばはカンテ、つまり歌です。)皆それぞれ好きなだけ延々と歌う。踊りはたいてい一人だけ。でもその踊り手もやっぱり大物。暑いので会場は屋外。やっぱり暑いので夜23:00頃から始まり、明け方まで続きます。フラメンコファンだけでなく、一般の人も普段はフラメンコに興味なくてもフェスティバルにはやって来る人も多いです。とにかく時間が長いので、ボカディージョ(スペインのサンドイッチみたいの)や飲み物を持参の人も。劇場ではないので皆好き勝手に飲み食いし、飽きれば家に帰ったりおしゃべりしたり。お目当てのアーティストが出れば「Oooooooleeeeee オーーーーレーーーー!!!」と叫ぶ。これぞアンダルシアのフラメンコです。

これまでに私も何度も見に行きました。バスや車であちこちの村へ。7、8月になると毎週のようにアンダルシア各地の村で開催されるのです。劇場や商業施設のタブラオとも違う。狭い空間のペーニャ(フラメンコ愛好会が持つ小舞台)とも違う。アンダルシアの夏のフェスティバル。これは本当に特別なものなのです。その先陣を切るのが、この“フアン・タレガ”フラメンコ・フェスティバル。セビージャ郊外の町、ドス・エルマーナスで開催されるこのフェスティバルは、数ある夏のアンダルシアのフェスティバルの中でも格式の高いもの。フェスティバルに参加するだけで、アーティストとしては名誉なことなのに、“フアン・タレガ” のフェスティバルに呼ばれるなんて、これはなんと表現していいか。しかも日本人の私が。私がそのフェスティバルで踊った同じ日に、皇太子様がセビージャのタブラオでフラメンコを鑑賞されたそう。周りの人に、「ジュンコが皇太子様の前で踊ればよかったのにね」と言われたけど、いやいや、“フアン・タレガ”フェスティバル出演は、私にとっては皇太子様の前で踊るくらい名誉なことだったのです。

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それにしても、またもやあまり覚えていない・・・何をどう踊ったのか・・・。踊ったのはバタ・デ・コーラ(裾の長い衣装)のソレアとマントン(フリンジみたいのがついた大判の布みたいの)のアレグリアス。観に来てくれたお友達がマントンのアレグリアスを撮影してくれていて、その一部をYouTubeにアップしてしまいました・・・↓

第33回“フアン・タレガ” フラメンコ・フェスティバル「萩原淳子 アレグリアス・コン・マントン」

「アップしてしまった」というのは、このビデオを観て思い出しました。最後の最後でマントンが足にひっかかっちゃんたんだよー。がーん。それがまるまるアップされています。がーん。それまではよかったはずなのに(多分)。よりによって失敗した所がアップされているなんて。がーん。でもお友達は大興奮していたので、そりゃ、「みんなジュンコの踊りを観てよ〜!」というつもりでアップしてくれたのでしょう。だから削除して、なんて言えないしね。だからもう開き直ってみなさんにご紹介してしまいます。どうぞどうぞご覧下さいませ。

ちなみに、他の出演者の模様もアップしているみたいです。

第33回“フアン・タレガ” フラメンコ・フェスティバル 「エル・カブレーロ」

第33回“フアン・タレガ” フラメンコ・フェスティバル 「ヘスス・メンデス」

それと、バタ・デ・コーラのソレア。これは私の夫が録画してくれていたので、近日中に自分でYouTubeアップします。お楽しみに!

それにしても、自分の踊りは覚えていないけど、あの舞台で踊ったのは本当に筆舌尽くし難い経験でした。フアン・タレガのフェスティバルに出演すること、素晴らしいアーティスト達と同じ舞台に立てること。それだけで本当に名誉で、本番までは本当に緊張したけれど、舞台の上から5000人収容の客席を見渡した時、ほぼ満席で埋め尽くされている客席を見た時、うあーここで私踊るんだ!!!とものすごいエネルギーを感じました。あんなに大観衆のアンダルシア人達の前で、だからこそエネルギーがみなぎってくる。舞台の上では緊張していなかったのではないかな。屋外の劇場なので、敵は風。マントンやバタが風にあおられる時もあるので、室内の劇場で踊るのよりも難しい。それは分かっていたけど、私はどうしてもマントンとバタと一緒に舞台に立ちたかった。周りの人から「勇気あるね」と言われたけど、うーん、そうなのかな。勇気というよりも、そうしたいという自分の希望が強かっただけ。なぜならマントンもバタも私の身体の一部だから。それがなくても踊れるし、それも私の踊りだけど。

バタのソレアを最初に踊り、歌い手達がアレグリアスをいくつか歌っている間に早着替えして、すぐにマントンのアレグリアス。だからあっという間に終わってしまった。終わった後、ヘスス・メンデスや、カブレーロのギタリストであるラファエル・ロドリゲス(この人も素晴らしいギタリストです。)が「おめでとう!」と声をかけてくれて嬉しかったです。

ここに至るまでいろいろなことがあった。自分の心の中にしまってがまんして乗り越えなければいけないことばかりだった。そうやって年月が過ぎ、やっとつかんだ“フアン・タレガ” フェスティバルへの出演。コネやカネでひょいと舞台に立ててしまう踊り手には絶対に分からないだろう。努力をする前に他人をやっかむ踊り手にも絶対に分からないだろう。上手いとか下手ではない。スペイン人とか日本人とかいう問題でもない。私は私で、私には私の踊りがある。あとはカンテとギターを聴けばよい。共演のギタリストミゲル・ペレス、歌い手のモイ・デ・モロンとミゲル・ピクオに拍手を。そして私に多大なエネルギーを与えてくれた観客にも。いつも私を支えてくれる夫、アントニオ・ペレスにも。最後に特別な感謝の気持ちを、スペインで踊る私を一度も観た事のない私の両親に。

この舞台は私を何十倍も成長させるでしょう。ありがとう、ドス・エルマーナス。

次回はマルベージャのペーニャでソロ公演です。

2013.6.22(土))// 萩原淳子ペーニャソロ公演

  • 22:00
  • ペーニャ・サン・ペドロ(サン・ペドロ・デ・アルカンタラ、マラガ)
  • 入場無料
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ラ・ディビ
  • ミゲル・ペレス 

2013年6月18日 セビージャにて

Jun 10

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

土曜日のペーニャ・“ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ”公演(セビージャ)はお陰様で無事終了しました。ありがとうございました!

2013.6.8(土))// 萩原淳子ペーニャソロ公演

  • ペーニャ・ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ(セビージャ)
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス 

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当日はセビージャやセビージャの郊外でたくさんのフラメンコ公演があり、お客様いらっしゃるのかな・・・と不安もありましたが、会場に着くと、年配の外国人ご夫婦と観られるお客様がすでにお待ちになっていらっしゃいました。ペーニャ公演は21:30開演となっていますが、実際始まるのは22:00過ぎ。だからよく見ると、21:30開演ではなく、「21:30から」 と表記されてあります。セビージャの人達はそれをご存知ですから、みなさんいらっしゃるのはやはり22:00頃。私が着いたのは21:00だから相当早くにお着きなっていることになる。あれ、本当にペーニャ公演にいらっしゃったのかな?こんなに早く?と思い声をかけようとすると、「あなたがジュンコですね?」と片言のスペイン語で奥様から声をかけられました。今度は旦那様の方が「アナタの踊りはスバラシイ」とやはり片言のスペイン語でおっしゃっていました。「え?私の踊りをご覧になったことがあるのですか?」と私が片言の英語で聞くと、「観たことはありません」とおっしゃいます。「?ではどうしてスバラシイって分かるのですか?」と笑って聞くと、「何人もの人に、『セビージャにいるジュンコの踊りを観なさい』と薦められたからです」「!!!!!!」うっそーん。すごいー。萩原、びっくり仰天でした。「ありがとうございます!!!!!!」

というわけで前日までの緊張はどこへやら。やる気満々、勇気凛々となったフラメンコ公演。そのうちにギタリストのミゲルや歌い手のモイも到着。最終的にはたくさんの方にお越し頂き立ち見の方もいらっしゃるほど。ペーニャ自体は割と広い空間なのですが、舞台の板は小さく、お客様は板すぐ近く、コの字型に囲んで座っていらっしゃいます。濃密な空間の中で、濃密なフラメンコ公演となりました。

1曲目のソレアが終わった後。楽屋で休んでいると、ミゲルが言いました。「ジュンコ!オレはもうお前と合わせをしないぞ!!!」はあああああ?何言ってんのこの人?とぽかんとしていると隣にいるモイはニタニタ笑っています。なんなんでしょう、この二人。するとミゲルが「お前は合わせをしない方がいい踊りになる!だったら合わせない方がいい!」はああああああ?


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合わせとは、まあ、事前にどんな流れの踊りかというのを本番前に合わせるリハーサルみたいなものです。人によっては何十時間もする人もいれば、私の様に本番数日前に1回さっと合わせる人もいる。状況によっては事前の合わせなしでそのまま本番を迎えることもなきにしもあらず。

どうもミゲルの話によると、私はその事前の合わせとは全然違うことばかりやってしまったらしい。そしたらその踊りの方が前もって準備していた踊りよりもよかったらしいのだ。というより、私からすると、ミゲルやモイが合わせの時と全然違う歌やファルセータ(ギターのメロディがメインになる部分)を歌ったり弾いたりしたので、結局即興になってしまったのだ、と思う。

というのはあまり自覚がないのだ。その瞬間瞬間で身体が勝手に動くというか、動いているのも頭では分かっているのだけれど、もう一人の自分が頭の自分を動かしているというか、踊っている間に萩原淳子が3人いる感じなのです。①頭でコントロールしている萩原淳子と、②身体を動かしている萩原淳子、③それらを俯瞰し統率している萩原淳子。よく、「踊っている時に何を考えているのですか?」と聞かれるのですが、この3人の萩原淳子が入れ替わり立ち替わりしている感じなので、何かを考えているわけでもなく、でも頭がすっとんでいるわけでもない。でも気付いたら踊りが終わっている。不思議です。

でも悔しいのは、そういう状態の時の踊りはとてもいいらしいのだけど、でも自分では実感が湧かない。ピンと来ない。練習通りに完璧に踊れて10点満点!というスポーツの世界だったらやったー!と思うのかもしれないけど、フラメンコは新体操やシンクロナイズドスイミングではないからねぇ。。。。なんか悔しいな。みんなが私の踊りを楽しんでいるのに当の本人がピンと来ないってのは。

公演後、昔、習っていたトロンボが話してくれた同じ話をミゲルがしてくれました。

若き日のラファエル・リケーニ(素晴らしい、本当に素晴らしいギタリストです。)がファルーコ(ファルキートのおじいさん)の踊り伴奏をすることになりました。本番前にまだ一度も合わせていません。リケーニは偉大な踊り手ファルーコの踊り伴奏を初めてすることになり、緊張で震えています。本番前、楽屋でリケーニはファルーコに聞きました。「マエストロ(偉大な先生)・・・、合わせはいつするのでしょうか・・・・」するとファルーコはタバコの煙をくゆらせながら言いました。「まだだ」。リケーニの緊張が高まります。またしばらく時間が経ちました。本番まであと数分しかありません。耐えられなくなったリケーニはもう一度ファルーコに質問します。「マエストロ・・・合わせは・・・」するとファルーコは吸っていたタバコをもみ消し、リケーニをじっと見つめました。「お前はソレアを弾けるのか?」リケーニは震える声で言いました。「はい、マエストロ・・・」するとファルーコは歌い手のチョコラーテに向かって聞きました。「おい、お前はソレアを歌えるのか?」「もちろんだ」。ファルーコはリケーニに向き合っていいました。「お前がソレアを弾き、あいつがソレアを歌う。そしてオレはソレアを踊る。」

そして踊ったファルーコのソレアは、本当に素晴らしいソレアだったという話。

なんて素晴らしい話なんだーーーーなんてフラメンコなんだーーーー。いつ聞いても素晴らしい。これぞアルテ!!!!!これぞフラメンコ!!!!

で、でもね・・・・ミゲルは「だからお前とはもう合わせをしない」と言う。ええええええええーーーーそんなーーーー。それとこれとは違うでしょうが。私はファルーコじゃないーーーー。絶句する私を尻目にモイがやはりニタニタしながらちょっと踊って楽屋を出て行きました。!!!!!またその踊りがすごい!!!!そんじょそこらの踊り手よりもずっとフラメンコなのだ、そのちょっとした仕草や動きが。

なんだか笑ってしまいました。それにしても今週の金曜のフェスティバルの公演はどうなるんでしょう。今度はバタとマントンでも踊るのに?カブレーロやアルカンヘルと同じ舞台に立つのに?もうーーーー。

2013.6.14(金))// フェスティバル・フアン・タレガ(ドス・エルマーナス、セビージャ)

  • ドスエルマーナス オーディトリアム
  • 22:30開演
  • 要招待券
  • カンテソロ出演:カブレーロ、アルカンヘル、ヘスス・メンデス他
  • バイレソロ出演:萩原淳子
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子(バイレソロ)
  • モイ・デ・モロン 
  • ミゲル・ピクオ
  • ミゲル・ペレス 

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2013年6月10日 セビージャにて。  (写真:アントニオ・ペレス)

Jun 6

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2013.6.8// ペーニャ・ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ(セビージャ)

21:30H. 6 euros.
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は土曜日のセビージャ・ペーニャ公演の合わせをしてきました。ミゲルとモイと共演するのは4月の日本での公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」以来です。踊る曲はソレアとアレグリアス。ペーニャ“ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ”の舞台は小さいのでバタ・デ・コーラもマントンも使いません。もう二人とは何度も共演しているので、合わせは1時間程で終わってしまいました。

こんなこと言っては本人に悪いけど、モイは合わせに来ないかなと思っていたのです。今日の合わせは13:30から。実はミゲルと、「う〜ん、モイ、来るかね???」と電話で話していました。ミゲルとモイは大の仲良しですが、対照的。ミゲルは日本人並みに(人にもよるかもしれないが)時間に正確。もし5分でも遅れることがあれば必ず連絡してくるし、連絡がない時は何かが起きている証拠(だと思え、と本人も言っていた。)。というより遅れること自体がほとんどない。モイは・・・・時間通りに来たためしがない。合わせの練習に来ない時もある。本番は必ず来るけど。電話してもなかなかつながらないし(ミゲルはすぐつながる。つながらない時は必ず折り返し電話くれる)、携帯メッセージを送っても返信ないし。(ミゲルは送った瞬間に返事がくる!あまりの早さにかなりびびる。)

ところが最近モイとつながるんだよね。電話してもとってくれるし、携帯メッセージも返信来るし。・・・考えてみれば当たり前のことですが。今日はミゲルのスタジオで待っていたら、なんと練習開始前にモイの方から携帯メッセージが届いた。珍しい!!! 内容は

「8分遅れる」

え?8分ってなに???5分じゃ着かないけど、10分はかからないってことか。その「8」という数字に関していろいろ考えながら、といっても30分は遅れるだろう、と予測。ってなわけでミゲルと練習開始。ソレアのファルセータ(ギターのメロディ部分)の所で意見が食い違う。あーでもないこーでもない、と二人で意見を言い合っている。だから、ミゲル、そうじゃないってばー。なんで人の話を聞かないで勝手に決めつかるかなー。と心の中で思いつつ、うーん、この感覚。私はギタリストと話しているのか、夫と話しているのか。これではまるで夫婦喧嘩ではないか。

今夫はモロッコに行っていて私一人なので、昨日は姑の家にご飯を食べに行った。私達は割と仲が良い。なぜか姑は私のことを気に入っている。というより、かなり気に入っている。ま、そんなわけで夫抜きでご飯を食べたのだが、その時に面白いことを言っていた。

「世の中の男はまるで男が正しくて、女が間違っているように思っているけど、でも実際はその逆なのよ。」

OLE  OLE OLE  OLE オレーオレーオレー!!!ハギワラ、大笑い。やっぱり亀の甲より年の功。よくぞ言ってくれた!!!・・・とはいえ、私にとっての「男」というのは夫、つまりあなたの息子のことなんですが・・・。という言葉をぐっとこらえた私はできた嫁かもしれない。(自画自賛)

なんてことを思い出し、ミゲルと話しているうちに私はゲラゲラ笑い出してしまいました。何も知らずにそれを「和解の笑い」と勘違いしたか、ミゲルも笑い出し、うやむやになって一件落着。そのうちモイ登場。(もちろんとっくに8分は過ぎている。)そして3人で合わせ。モイは花粉症らしく、ずっと鼻声でした。しょっちゅう鼻をかんでいるのですが、本人はその鼻をかむ音をパーカッションのつもりにしている。その音がコンパスに入っている。コントラティエンポにしたり二拍三連にしたり、この器用さは一体なんなんだ。何をやってもフラメンコなのだ。恐るべし、モイ・デ・モロン。ゲラゲラ笑って足の音がコンパスを外れてしまう私はただの人。うーむ、やはりモイに見習うべき所はたくさんある。

という感じで合わせは終わってしまいました。大丈夫といえば大丈夫なのですが、でもやっぱり緊張する。明日、明後日あとは一人で練習して明々後日が本番です。笑っている場合じゃなかったな。ホント、段々緊張してきた。

2013年6月5日 セビージャにて。

Jun 2

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

早速ですが、6月の予定。8・14・22日にスペインで踊ります。

2013.6.8(土))// 萩原淳子ペーニャソロ公演

  • 21:30
  • ペーニャ・ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ(セビージャ)
  • 6ユーロ
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス 

080613

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2013.6.14(金))// フェスティバル・フアン・タレガ(ドス・エルマーナス、セビージャ)

  • ドスエルマーナス オーディトリアム
  • 22:30開演
  • 要招待券
  • カンテソロ出演:カブレーロ、アルカンヘル、ヘスス・メンデス他
  • バイレソロ出演:萩原淳子
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子(バイレソロ)
  • モイ・デ・モロン 
  • ミゲル・ピクオ
  • ミゲル・ペレス 

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2013.6.22(土))// 萩原淳子ペーニャソロ公演

  • 22:00
  • ペーニャ・サン・ペドロ・アルカンタラ(サン・ペドロ・デ・アルカンタラ、マルベージャ)
  • 入場無料
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン 
  • ミゲル・ペレス 

 

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今月は相当気合い入れないと。プレッシャーが大きければ大きいほど活力が漲るハギワラでした。

2013年6月2日 セビージャにて。

 

 

Jun 1

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は以下、お知らせです。

「第3回大阪クルシージョ」8月3日(土)・4日(日)お申し込み受付開始!

【日程】2013年8月3日(土)・4日(日)

【会場】スタジオ・ラ・クーナ (地下鉄堺筋本町11番出口より徒歩1分)

【開講クラス】①サパテアード原点 ②コンパス重視のタンゴ ③アレグリアス研究カンテ編 ④アレグリアス研究バイレ編
       ⑤マントン・テクニカ基礎 ⑥バタ・で・コーラ・テクニカ基礎

【対象】①②初中級 ③④全て ⑤マントン初心者・初級者 ⑥バタ初心者・初級者

【その他詳細】右をクリックして下さい→第3回大阪クルシージョ詳細PDFファイル

【お申し込み先】osakacursillo@gmail.com(ハギワラ)

※上記ファイルが開けない場合は、PDFファイル1点を添付メール送信させて頂きます。お問い合わせ下さい。

※携帯メールアドレスからご連絡頂く場合は、上記アドレスからのメールを受信できる設定にして下さるようお願い申し上げます。

※今回のクルシージョはカバジートスフラメンコさん主催ではございません。上記メールアドレス以外のお申し込みはお受付できかねますのでご注意下さい。

現在、「第2回大阪クルシージョ」の受講生の皆様を中心にお申し込み頂いております。大阪近郊だけでなく、岡山や島根、さらには富山など遠方の方もご参加されます!やる気に溢れた皆様からのお申し込みメール、とても嬉しいです。ありがとうございます。

お申し込み状況ですが、全クラスまだ空きがありますので(「マントン・テクニカ基礎」クラスが満席近くになっています)ご希望の方は上記メールアドレスまでご連絡下さい。お問い合わせもお受付致します。

では今日はこれにて!

2013年6月1日 ここ数日、日本人にばかりに出会うセビージャにて。なんでかな?

Jun 1

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日はセビージャのロペ・デ・ベガ劇場でフラメンコ公演を観てきました。数日前に生徒さんから「ファルキートが踊るらしいですよ」と教えてもらい、全然知らなかったので公演前日にチケット購入。端の席でしたが5列目。何の公演かもよく分からないまま会場に着いてプログラムを見ると、公演名は「GALA ASOCIACION SEVILLANA DE ESCLEROSIS MULTIPLE」。説明を読むと、どうも中枢神経系の難病患者を支援するセビージャの協会が主催しているガラ公演らしい。出演者はアントニオ・サンティアゴ、マリア・ホセ・サンティアゴ、フアン・アンドレス・マジャ、ファレーテ、エスペランサ・フェルナンデス、アウロラ・バルガス、パンセキート、ファルキートというそうそうたるメンバー。

いやー、素晴らしい公演でした。20:30ちょっと過ぎに始まり終わったのが夜中12:00。途中休憩があったにしろ3時間半の公演。でも全然長く感じなかった。みんな素晴らしかったけど、特に私が好きだったのはファレーテとアウロラ・バルガス。ファレーテはフラメンコというよりもコプラ(スペイン歌謡)歌手。生で聴いたのは初めて。ピアノの伴奏も素晴らしかった。あんなに感情がほとばしる歌とピアノを聴くのは初めてでした。萩原、大興奮していると隣のおばちゃん(見ず知らずの人です)が「あのピアニストは土曜17:00からカナル・スル(テレビのチャンネル)にいっつも出てるよ」と教えてくれました。今度見ようっと。

そしてアウロラ・バルガス。あなたはアルティスタだ。この人はいつ見てもアルティスタだ。今日もおったまげた。なんであんなにすごい人が世の中にいるのかな。確か去年の今頃だったか、、、、彼女と彼女の旦那さんのパンセキートとトゥリアーナのピザ屋さんでばったり出くわした。一緒にいた私の友達がアウロラに「あなたを先日のフェスティバルで見ました。素晴らしかったです。」と声をかけるとアウロラは「ありがとう。あなた達はフラメンコを学んでいるの?」と聞いて下さった。私達が目をキラキラさせて「ハイ!」と答えるとアウロラはこうおっしゃったのだ。「あなた達が素晴らしいフラメンコを学べますように。」あー。なんて有り難い言葉をかけて下さったのだろう。感動。あの時のアウロラも今夜のアウロラも後光が差していた。

今夜の公演の踊り手は2人だけ。グラナダのフアン・アンドレス・マジャとセビージャのファルキート。非常に対照的で興味深かった。フアン・アンドレスは長い手足を生かした型が持ち味。身体のラインは非の打ち所がない。舞台の使い方をよーく熟知している。そしてそれ以上に熟知しているのは観客が喜ぶパソと振付。それらをこれでもかこれでもか、とアピールし観客の拍手をさらう。会場を湧かせるエンターテイナー。それに対してファルキートはあくまでもギターとカンテを聴く。聴く。聴く。お客さんにずっとお尻を向けていてもである。そして自分の内部の声を内部の音、それに耳をそばだてている。それが沸き起こるまでは決して無駄な動きはしない。その瞬間を探っている。その爆発の先が観客である時もあれば自分自身の時もあるし、ギターや歌の時もある。フアン・アンドレス・マジャとファルキート。どちらがフラメンコかというのは分からない。フラメンコは好みでは計れないから。私に分かるのは対照的だったということ。

そして家に帰って公演タイトルの一部でもある「Esclerosis Múltiple」という難病の意味を調べる。日本語では「多発性硬化症」という意味らしい。

多発性硬化症・・・・wikipedia はこちら→ http://ja.wikipedia.org/wiki/多発性硬化症

欧米に比べるとアジアやアフリカでは患者が少ないらしい。そんな難病があったのは知らなかった。私が公演チケット代として払った25ユーロはこの難病と闘っている人達の役に立つのだろうか。役立ってほしい。・・・と思いながら、上記wikipediaの情報を読んでいると衝撃的な事実を知ってしまった。

林家こん平が多発性硬化症だった!!!

知らなかった。そういえばこの間の一時帰国の時に「笑点」を見ていて、あれ?こん平がいないな。と思ったのだ。あのオレンジのこん平。でもその時はあまり気にしていなかった。しかしこのwikipedia情報によると、こん平は2004年に笑点を一時降板し、2005年に「多発性硬化症」であることを公表している。全然、全然知らなかった。私は2002年からセビージャに住んでいる。とはいえ、もう何年もこん平の近況に関して無知だった。別にこん平ファンでもないし、笑点ファンでもない。だけど、芸能人がだれかと付き合っているとか別れたとかどうでもいいゴシップは知っているのに、なぜこん平のことを知らなかったのだろう。しかも、普段私は練習していて、なぜか笑点のテーマ曲(大喜利が始まる前の曲ね)を即興でサパテアードで打ってみたりする癖がある。あのセンティードをどうサパテアードで表現するか無我夢中になっている自分にふと気付く時もある。笑点ファンでもないのに、そこまで笑点にアプローチしていたのは(知らず知らずのうちに)、それはもしかしてこん平が私を呼んでいたのか?!さらには!!!今日ロペ・デ・ベガ劇場に着ていったワンピースの色は、なんとオレンジだった!!!!こん平のトレードカラー!!!偶然にしては一致し過ぎている・・・

さらに調べると、こん平は公式HPを持っている。その名も「チャラーン!林家こん平です!」→http://hayashiya-kompei.main.jp/kompei/goaisatsu.html

そして、本も売っている。→チャランポラン闘病記――多発性硬化症との泣き笑い2000日-林家-こん平

ご家族とお弟子さんが投稿するブログもある。→http://blog.hayashiya-kompei.main.jp

こん平はリハビリに励んで元気でいるようだ。上記ブログのこん平の写真を見たら、どうももう70歳を迎えたようである。信じられない。でもよく考えたら子供の頃テレビで見ていたこん平はあの当時で恐らく30〜40代だったとすると、なるほど70歳か。

「こん平」と呼び捨てにしているが許してほしい。当時私の周りで「こん平さん」とさん付けしていたのは大喜利のメンバーだけだった気がする。私の家族は皆「こん平」とか「楽太郎」とか「歌丸」とか全員呼び捨てにしていた。呼び捨てにすることで愛着を持っていたのではないか。

「こん平」には元気でいてほしい。「こん平」だけでなく、同じ難病と闘っている人達も。がんばってリハビリを続けてほしい。

2013年6月1日 セビージャにて。

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