May 29

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

過日ご案内しました「第19回少人数制クルシージョ」と8/3(水)・4(木)・6(土)・7(日)のアントニオ・ペレス来日写真展同時開催フラメンコライブに、たくさんのお申し込みを頂き誠にありがとうございました。
 
クルシージョは満席のクラスもございます。空き状況を加えた本日付時間割はこちら
「第19回少人数制クルシージョ」詳細はこちら
今後の空き状況は随時、萩原HPトップページにて更新致します。
なお振付クラスに関してはクルシージョ詳細記載の通り、全8回通しお申し込みの方を優先受付致しておりますが、今後、通し受講でお申し込みされる方は5月末日までにご連絡下さい。6/1時点で空きがある場合、以降、すでに単発受講ご希望でお待ちの方々に順次お申し込み受付のご連絡を送らせて頂きます。
 
アントニオ・ペレス来日写真展同時開催ライブは8/6(土)・7(日)両日14:00開演の回が満席となっておりますので、今後はキャンセル待ちでお受け付け致します。
それ以外の日時の空き状況は以下となります。
 
  • 8/3(水)19:30開演 空き11【バイレ:阿部碧里・市川幸子・堀江朋子・萩原淳子】
  • 8/4(木)19:30開演 空き 9【バイレ:伊集院史朗・鍛地陽子・島崎リノ・萩原淳子】
  • 8/6(土)18:00開演 空き 9【バイレ:太田マキ・田村陽子・水野恵・萩原淳子】
  • 8/7(日)18:00開演 空き14【バイレ:浅見純子・島村香・松彩果・萩原淳子】
 ※【ギター】8/3(水)久保守・鈴木淳弘、8/4(木)小林亮、8/6(土)・7(日)エミリオ・マジャ

 【カンテ】全日エル・プラテアオ

事前の満席も予想されますので、ご希望の方は以下詳細をご確認の上、お早めにご連絡下さい。
 
早いもので来週日曜にはセビージャを発ちます。
日本でお会いできることを楽しみにしております!
5月28日 セビージャにて。

 

May 27

13243696_10154184763761228_872181270832539113_o13237594_10154184763646228_7165004983583593692_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

先週の日曜に「セフェリーノ」というヒターノの守り神とでも言うのでしょうか・・・・その像を教会に奉るお祝いに行ってきました。毎年大体5月に行われ、年によってその像が奉る場所、教会が変わります。一昨年はウトレーラ、昨年はレブリーハ、そして今年はまたウトレーラでした。教会ではミサが行われ、その年に表彰されるヒターノに表彰メダルが贈られます。そしてヒターノ達が集まるお祝い事の後にはお食事があり、その後は当然の成り行きでフラメンコのフィエスタが行われます。全てのヒターノ達がフラメンコを踊って歌えてギターを弾けて、という訳ではないのですが、やはりフラメンコは彼らの文化。今回のようなお祝い事、誕生日、クリスマス、結婚式などなど、家族親戚が集まる時には自然とフラメンコが涌き起こるんです。その自然発生的なフラメンコ。大好きです。私達外国人が馴染んでいるのは劇場やタブラオなどの商業施設のショーとしてのフラメンコ。もしくはお教室で習うフラメンコ。もちろん私もそこに属していますが、それだけだとなんだか足りない。もちろんどれも素晴らしい。とっても勉強になる。でも何かが足りない。何が?

フラメンコのルーツです。

フラメンコはそもそも流浪して来たヒターノ達が各土地の音楽を吸収しつつ、スペインの南アンダルシア地方にたどり着きました。そしてアンダルシアに定住し始めた彼らは、彼らがこれまで培ってきた音楽や舞踊と、アンダルシアの土地のそれを、彼らなりに取り込み、表現したんです。そしてそれは彼らの家族の中で歌い継がれてきた。そう、彼らの生活の中で、そして今でもそれは続いている。おじいさんおばあさんが歌うカンテを子ども達が聴き、歌ってゆく、踊ってゆく。誰もフラメンコ教室なんて行かない。(そんなものはないし)だって日々のフィエスタの中で彼らはそれを自然に身につけてゆくから。現代のヒターノ達の中ではプロフェッショナルなフラメンコアーティストになろうと思ってフラメンコ教室の扉をたたく人もいます。でもプロになるとかならないとか、趣味とか習い事とかじゃなくて、彼らの文化なんですよね。それがフラメンコのルーツだって私は思っていますけど、どうしても現代の生活だと、フラメンコを学んでいると言っても、そのルーツから完全に遠のいていることに気付きます。まあ、最初から遠のいているのは当たり前ですが。私はヒターナ(ヒターノの女性形)ではないのだから。

だからこそ、こんな特別な機会があって(彼らには当たり前のことだけど)せっかく誘われたのだから有り難く伺わせて頂く。私達(夫、カメラマンのアントニオ・ペレスと私)が着いた時にはすでにミサが始まっていて、その時には祭壇近くにいた人達が既にフラメンコの歌を歌っていました。ブレリアとかトナーとか、メロディはフラメンコなんだけど、歌詞が「セフェリーノ」を讃える内容なんですね。遅れてきたので私は後ろの方にいたのですが、夫は写真を撮る関係でずんずん前の方へ。そのうち祭壇近くのフラメンコが盛り上がってきて、ブレリア・ロマンサーダと呼ばれる、ウトレーラ(もしくはレブリーハ)特有のちょっとゆったりしたブレリアが始まると、教会の参列者達がわらわら出て来て踊り出す。祭壇の前で。もちろん彼らは踊り手なんかじゃありません。普通のヒターノ達です。周りの参列者がわーっと前の方に駆け寄ってきて、私はほとんど見えなくなってしまったけど、でもみんながパルマたたいたり、ハレオかけたりしている中でちょっぴりパルマたたいてみたりして、なんだか幸せになりました。後からアントニオに「なんで前に来なかったの?見えなかったでしょ?」と言われたのだけど、やっぱりそれはできなかったなあ。確かに見たかったけど、これは彼らの儀式だから。彼らの家族にとって大切な日だから、それを差し置いて私が彼らの前に立つことはできない。だからここでのフラメンコはみなさんと同じ、ああ、こういうことが行われたのかと、アントニオの写真を見て初めて知ったのでした。いいのいいの。見えなくても。音を聞いていてあの同じ空間の中に入れさせてもらえただけで十分なの。

13227492_10154184768961228_633530316080649267_o13254884_10154184769101228_6086810110025113176_o13235452_10154184768996228_7814232119081929311_oそしてその後は近くの公演へ昼食。テーブルと椅子が用意されていて、各グループごとに好き勝手に座る。各自みんな食べ物を持参していてなんかピクニックみたい。食べ物持参というのを私達は知らなくて手ぶらで来てしまったのでどうしよう!と思ったのですが、ウトレーラのヒターノ信心会の人達が「パパ・アリニャー」と呼ばれるジャガイモのサラダみたいの(茹でたジャガイモをオリーブオイル、にんにく、パセリで混ぜる)とガスパチョ(アンダルシアの冷たい野菜ドリンク)、飲み物を用意して下さっていた。ありがたや〜。しかもシンプルなお料理なのにすごく美味しい。新ジャガだからか?それともみんなで食べるからか?よく晴れた日に公園で食べるからか?なんだか分からないけど、ガスパチョもすごく美味しい。セビージャのバルだったら結構マズい所もあるのに。(ひどい所なんか、スーパーでパックで売っているメーカーのガスパチョを出すところだってあるんですよっ!)私達はレブリーハの人達のグループに混ぜてもらってみんなで食事。本当に美味しかったなあ。

そして食事が終わると当然のように始まるのがフィエスタ。各テーブルであちこちフラメンコが聞こえる。私達はレブリーハのグループだったので、彼らがブレリアを歌い出し、なんやかんやで踊らされる。レブリーハのフィエスタにはよく行っているので、私が踊るのは知られているみたいで、踊れ、踊れ、と。ここがまたちょっと難しい所なんですが、こういう時に「いえいえ、私踊れません」とか「私はヒターナではないですし・・・」とかは全く通用しません。日本の感覚で言うと、そう遠慮するのが普通だし礼儀とも言えるのかもしれないし、そうして自分の謙虚さを表す人も多いと思う。でもここでは違う。発想が逆。その場に一緒にいて、同じ空間を共有しているのに、彼らからの招待を断ることこそ、無礼。昔はそれが分からなくて、いつも断っていたら、そのうちにある人から本当に怒られたんです。「さっきからみんなあなたに踊れって言っているでしょう?なぜ踊らないの?もうこれが最後通牒だからね、これで踊らなかったらどうなるか私は知らん」みたいなことを言われて、ああそういうことなのかと初めて気付きました。だからそれからは、踊るようにしています。とはいっても、強制的に今踊れ、みたいな時もあって、ちょっとそれも踊りにくいんだけどな〜という本音もありますが(笑)

その時のビデオがこちら→http://www.lebrijaflamenca.com/2016/05/video-ceferino-jimenez-malla-utrera-2016/

そしてこのビデオの中で踊っている車椅子のおじいさん、この方がレブリーハのヒターノ一族の長、「エル・ビア」さんという方です。昔は相当の踊り手だったとか。息子さんがそんな話をして下さいました。仕事から帰ってくると、洋服ダンスの扉を開け、その内側についている鏡の前で何時間も何時間もサパテアードの練習をしていたそうです。そして身体がぐらつかないように、ガラス瓶に砂を入れて頭の上に乗せていたとか・・・。もちろん今は車椅子なのでサパテアードはできませんが、ブラッソをちょっと動かしただけでも、おおおおおおっというものがあります。すごいなあ。

13248477_10154184769206228_8432285512931114159_o13255910_10154184769416228_6851782822710472411_nそれから、フアナにも会いました。彼女の踊るブレリアは国宝級。初めて見たのは昨年のレブリーハのフィエスタで。もう呼吸が止まるかと思うくらい彼女の一挙一動に釘付けになってしまいました。ああ、こんなブレリアを踊る人が世の中にいたんだって。そのフアナに今年もフィエスタでお会いしたので、図々しくもご挨拶させて頂きました!そして彼女からいろいろ家族のお話、フィエスタのお話を伺えて感動!まるで夢みたい。(その後、一緒に写真を撮って頂くはずが、別のお一方もなぜかお入りになり、私が真ん中になってしまうという微妙な図・・・)

 

 

 

 

 

13247789_10154184769436228_6971264682487603147_o13243976_10154184769551228_4891063890085322388_o13244230_10154184769791228_6158873711907143823_oまた別のグループのフィエスタもあって、そこはルンバが中心。長老みたいな方が中心となってどんどん歌われる、踊られる。そこでもやはり踊れ踊れとひっぱり出されて踊ることに。ルンバはあんまり踊れ慣れていないんだけどなあ。でもみんないい人達ばかりで暖かいフィエスタでした。なんて言うのだろう、みんながみんなでその同じ空間と時間を共有して楽しむ感じ。上手に踊ってやろうとか、失敗しないようにしようとか、そういう発想が全くない。もちろん誰が一番上手いかとかそういう競争みたいのもない。普通なの、それが延々続いていって、皆どんどん幸せになっていく、そういう感じでした。

本当はフラメンコってそういうものなんだ。だからセビージャに戻って、次の日フラメンコのクラスに行ったら、そこで学ぶことがあまりにもあの日自分が体験したこと、感じたこととかけ離れていて、何がなんだか分からなくなってしまった。心と脳みそと身体がばらばら。全くつながらなかった・・・それはとても悲しいことなのだけど、仕方がない、だって私はヒターナではないから。彼らの文化の中に時として入れてもらえることはあっても、その文化に属する人間ではない。その文化と共に生まれ育って、生きて死んでゆく人間ではない。だから私なりのフラメンコの接し方、学び方というのを受け入れなければならない。それでいいんだと思う。彼らの文化に土足で入り込むことはできないし、やっていはいけない。それが彼らに対する、彼らの文化に対する敬意なのだと思う。だからこそ、あの日のような経験をさせて頂いたことに感謝して、学び続けたいと思う。

クラスで習うパソってすぐに忘れちゃうんだけど、こういうことは絶対に忘れない。だって、私の細胞が覚えているから。これがフラメンコだって。

写真:アントニオ・ペレス

2016年5月25日 セビージャにて。

May 26

スクリーンショット 2016-05-26 00.05.18スクリーンショット 2016-05-26 00.05.5812936730_870801463032183_4375386503612080724_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

8/20(土)大阪アルディエンテにて開催される、「うねじゅんじゅん」フラメンコ公演のフライヤーができましたのでアップします!フライヤーができる前から公演のお問い合わせを頂いておりました。お待たせして申し訳ございませんでした!

うねじゅんじゅん・・・・それは出演バイラオーラ3人の名前からとった公演名です。宇根由佳さん、森脇淳子さん、そしてわたくし萩原淳子です!昨年、一昨年と「アントニオ・ペレスの仲間たち en OSAKA」ライブで共演、毎年とても楽しく、勉強させても頂き、お客様も出演者も大満足でした!そして今年は3人のユニットということで公演名を新たに「うねじゅんじゅん」に。3人のソロの踊りはもちろん、今までになかった合わせもの、つまり3人の群舞もあります。ライブはこれまで同様1部・2部の構成で各自それぞれソロを踊りますが、各部のオープニングとしてその群舞を踊る予定です。

前回の「第9回大阪クルシージョ」の後、大阪のスタジオに3人で集まり、オープニングを1曲作ったのですが、スタジオを1時間半予約したにもかかわらず、振付は30分で終わってしまった・・・・というより、最初の1時間はべらべらおしゃべりばっかりしていて、気付いたら、あ、もう30分しかないよ!!!というわけで30分で作ったのでした(笑)とにかく話しと笑いが止まらないんです。3人で会ったのが久しぶりっていうのもあるんですが、(その割には全然久しぶりの感じがしなかった・・・笑)ボケとツッコミ満載の1時間。私は本来は神奈川育ちなのですが、お二人(宇根さんは京都、森脇さんは大阪)の中に入るとなぜか、モードが関西系になってしまう。練習後の飲み会もしゃべりにしゃべりまくって時間が足りない〜。次回は6月、東京でもう1曲のオープニングをまた3人で作るのですが、大丈夫なのか?????またしゃべりと笑いで時間が過ぎそうですが、それでもそこはプロですから、きっちり作らせて頂きます!というわけで、1部・2部ともに異なるオープニング、バイレソロをどうぞお楽しみ下さい!

チケットのお申し込みご連絡を下さった皆様、誠にありがとうございます。残席は1部・2部共にまだありますが、事前に満席になることも予想されますので、ご希望の方は フライヤー記載のお申し込み方法をご確認の上、ticket.layunko@gmail.com までお早めにご連絡下さい。皆様のご来場をお待ちしております!


スクリーンショット 2016-05-26 00.01.49そして以下は「うねじゅんじゅん」公演の前後に開講する大阪クルシージョの空き状況です!

「第10回大阪クルシージョ」お申し込み状況(5月25日現在)

  • 8/19(金)19:15〜「サパテアード原点」空き7名
  • 8/19(金)20:35〜「ソレア研究」   空き3名
  • 8/21(日)13:15〜「使ってこそ身体」 満席のためキャンセル待ちをお願いします。
  • 8/21(日)14:35〜「コンパス重視」  満席のためキャンセル待ちをお願いします。
  • 8/21(日)15:55〜「ソレア研究」   満席のためキャンセル待ちをお願いします。
  • 8/21(日)17:15〜「マントン・テクニカ」    空き1名
  • 8/21(日)18:30〜「バタ・デ・コーラ・テクニカ」空き3名

大阪クルシージョ詳細はこちら→OSAKACURSILLO.VOL10

※「第10回福岡クルシージョ」(9/3開講予定)と福岡ライブ(9/4開催予定)、つくば国際美学院さん主催クルシージョ詳細は決定次第ご案内させて頂きますので宜しくお願い致します。

では大阪でお会いできることを楽しみにしています!

2016年5月25日 セビージャにて。

May 24

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

「第19回少人数制クルシージョ」&8/3(水)・4(木)・6(土)・7(日)写真展ライブ空き状況のお知らせです。

「第19回少人数制クルシージョ」(東京・6/11〜8/28)
定員に達したため、キャンセル待ちをお願いするクラス(5月25日現在)

  • 6/14(火) 18:40〜「マントン・テクニカ基礎1」
  • 6/19(日) 11:10〜「今、見直すべきテクニカ3」
  • 6/21(火) 18:40〜「マントン・テクニカ基礎2」
  • 6/25(土) 12:10〜「今、見直すべきテクニカ4」
  • 6/26(日) 12:10〜「今、見直すべきテクニカ5」
  • 6/28(火) 18:40〜「マントン・テクニカ基礎3」
  • 7/2 (土) 11:10〜「今、見直すべきテクニカ6」
  • 7/3 (日) 14:50〜「スペイン語入門2」
  • 7/3 (日) 16:00〜「今、見直すべきテクニカ7」
  • 7/5 (火) 18:40〜「マントン・テクニカ基礎4」
  • 7/12(火) 18:40〜「マントン・テクニカ基礎5」
  • 7/23(土) 15:20〜「スペイン語入門3」
  • 7/24(日) 14:20〜「スペイン語入門4」
  • 7/30(土) 15:20〜「スペイン語入門5」
  • 7/31(日) 14:20〜「スペイン語入門6」
  • 8/11(木祝)15:35〜「スペイン語入門7」
  • 8/14(日) 13:30〜「バタ・デ・コーラ・ソレア振付」
  • 8/27(土) 13:10〜「スペイン語入門9」

以上になります。なお、HP「クルシージョ」の内容はシステムの都合上更新できない状況ですので、こちらのトップページにて随時更新させて頂きます。

「第19回少人数制クルシージョ」詳細はこちらクリック↓

TEISEI.TOKYO CURSILLO VOL19

TEISEI.CALENDARIO.TOKYO CURSILLO VOL19

上記以外でも定員間近のクラスもありますので、受講ご検討の方は上記詳細をご確認の上お早めに layunko@gmail.com までお申し込み下さい。

8/3(水)・4(木)・6(土)・7(日)アントニオ・ペレス来日写真展同時開催ライブ 残席情報

  • 8/3(水)19:30開演 残席12【バイレ】阿部碧里・市川幸子・堀江朋子・萩原淳子
  • 8/4(木)19:30開演 残席 8【バイレ】伊集院史朗・鍛地陽子・島崎リノ・萩原淳子
  • 8/6(土)14:00開演 完売御礼、キャンセル待ち受付中【バイレ】田倉京・中谷泉・藤井かおる・萩原淳子
  • 8/6(土)18:00開演 残席 9【バイレ】太田マキ・田村陽子・水野恵・萩原淳子
  • 8/7(日)14:00開演 完売御礼、キャンセル待ち受付中【バイレ】後藤めぐみ・デラフエンテチャベス由香・徳田志帆
  • 8/7(日)18:00開演 残席15【バイレ】浅見純子・島村香・松彩果・萩原淳子
    ※【カンテ】全日エル・プラテアオ
    【ギター】8/3(水)久保守・鈴木淳弘、8/4(木)小林亮、8/6(土)・7(日)エミリオ・マジャ

たくさんのお申し込みを頂き誠にありがとうございます!現在残席のあるお日にちも事前の満席が予想されます。
ご検討中の方はお早めに ticket.layunko@gmail.com  までご連絡下さいませ。

ライブ詳細はこちらSHYASINTEN-LIVE 2016

写真展詳細はこちらzoo 

ではまたお会いしましょう!

2016年5月16日 急にまた暑くなったセビージャにて。

May 24

13245381_10154182493251228_129939782183252675_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

現在発売中の「パセオフラメンコ6月号」20周年記念特集フェスティバル・デ・ヘレス記事内にどーんと全面8ページ、アントニオ・ペレス撮影による「もうひとつのフェスティバル・デ・ヘレス」が掲載されています。昨日、掲載アーティストのバルージョにパセオ誌をプレゼント、大満足の笑顔です!!!

バルージョの他には、このブログでも公演鑑賞記でご紹介したマヌエル・モネオ、モネタ、ベレン・マジャなどの写真も。特に私が好きな写真はこのバルージョの写真もそうですが、その隣の、ロシオ・モリーナに歌うフェルナンド・デ・ラ・モーレナ!是非みなさんご覧下さい。フェスティバルにいらっしゃった方もこれからの方も、見てるだけでフラメンコが身体にたまってきそうな写真ばかりです!

劇場公演のきれいな写真も素敵ですが、アントニオの写真って、なんだかフラメンコのエネルギーに満ちあふれている。大体本人が写真を撮っている時に私は客席でその公演やライブを観ていることが多いのですが、その時に感じたなんとも言葉では表現できない感覚を写真で切り取っている感じ。観終わった後にそれから何ヶ月経ったとしても、もしくは何年経ったとしてもその写真を観るとあの時の感覚がまざまざと思い出されるんです。

そしてですね、私の目からするとアントニオの写真ってどんどんフラメンコになっているように思えるんです。出会ったばかりの頃に見せてもらった、彼のフラメンコの写真って、すごくアーティスティックでそれはそれで素敵だったのだけど、それから数年経って、そのアーティスティックな部分にフラメンコの原液がどぼどぼと注ぎ込まれている感じ。うわー参ったな、こりゃ、って今は思ってしまう。だからアーティスト達にもすごく喜ばれるのだと思う。ただ形良く、きれいに写されたものではなく、自分の内面にあるフラメンコがカメラによって引き出されているのが分かるから。

・・・とごちゃごちゃ言っても始まりません。百聞は一見に如かず。「パセオフラメンコ6月号」にてお楽しみ下さい!

パセオフラメンコさんHPはこちら→http://www.paseo-flamenco.com/monthly/2016/05/20166.php

そして「萩原淳子のフェスティバル・デ・ヘレス2016鑑賞記」。何それ?という方、以下をクリックしてお読み下さい♪

http://www.layunko-flamenco.com/JA/2016/03/日本語-萩原淳子のフェスティバル・デ・ヘレス/

http://www.layunko-flamenco.com/JA/2016/03/日本語-萩原淳子のフェスティバル・デ・ヘレス-2/

http://www.layunko-flamenco.com/JA/2016/03/日本語-萩原淳子のフェスティバル・デ・ヘレス-3/

http://www.layunko-flamenco.com/JA/2016/03/日本語-萩原淳子のフェスティバル・デ・ヘレス-4/

では皆さん、またお会いしましょう!

2016年5月24日 最近よく蚊に刺される、セビージャにて。

May 20

13182969_10207503725644622_332979259_n13248485_10154175103991228_512502429976757260_o13247783_10154175103981228_1481907540565921522_o13235283_10154175103996228_48089172467796859_o13221256_10154175104186228_956529521927078296_o13246358_10154175104206228_2641510695502273324_o13248406_10154175104246228_8485411488361708100_o13227784_10154175108291228_9020039947408228417_o13260224_10154175108281228_2816978110837839056_n13237627_10154175108296228_5921325854159182932_n13260263_10154175108401228_3842724485708752196_n13248570_10154175108436228_7332061969223831520_o13268062_10154175108441228_912107196492221729_o13243861_10154175108971228_7096210465413623548_o13268203_10154175108976228_4693567346898266998_o13268011_10154175108966228_8663292694307649345_o13268087_10154175109056228_5750769662962887154_o13237832_10154175109616228_1915751362120340432_n13248532_10154175109626228_8927597853885930147_oみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

こちらセビージャはまた暑くなりました。日差しガンガンの毎日です。

お陰様で一昨日のフラメンケリーアでのライブは無事終了しました。これまで以上にたくさんのお客様にお越し頂き感謝しています。ありがとうございました!

・・・・がそれに比例してライブ中に携帯で撮影する人の数も増加・・・・大体セビージャのタブラオって写真も動画も撮影禁止にしています。ショーの最後数分だけ撮影タイムを作るタブラオもあるようですけど、基本的には撮影禁止。まあ当たり前といえば当たり前ですが、私が時々踊らせて頂いているこのフラメンケリーアというタブラオはどうもそれがゆるいようで・・・これまでのショーでも好き勝手に写真撮影や録画しているお客様(多分その大半は観光客)がちらほら目についたのですが、一昨日は、舞台に立った瞬間に、「ゲッ!!!!何なの、この携帯の数は!!!」とギョッとするほどお客様が携帯を構えていました・・・中には舞台真正面に立って、最初から最後までずーーーーーーっと録画していた人も。

ライブの最初はミゲル・ペレスのギターソロで始まり、大盛り上がり。壮絶テクニックを駆使したグアヒーラ。あれを聞いて興奮しないお客様はいらっしゃいません。(笑)その後は私のバタ・デ・コーラのガロティン。そのガロティンで舞台に立った瞬間に、その携帯の数に唖然としてしまったのでした・・・。それが影響したのかしないのか・・・ガロティンは始終不調。なんとなくギターとカンテと私がかみ合っていかない感じ。この流れを変えなければと精神力を強く持つものの、それも逆効果なのか、なんだか空回り・・・。にもかかわらず、なぜかお客様には大ウケ。踊りの中で私が止まる度に拍手が起きて、心の中では(「いやいや、こんなはずじゃないんです。こんな踊りに拍手しないで下さい!!!」)と叫びつつ、でも顔は笑顔、という複雑な心境でした・・・・。そしてそのままお客様大喝采の中、萩原は笑顔で挨拶をし、しかし舞台からの階段はどよーんとした気持ちでトボトボ降りたのでした・・・

なんであんなことになってしまったのだろう・・・っと歩きながら一瞬ぼーっと考えていたら、しまった!!!!そんな場合ではなかった!!!次の踊りの出番まで5分くらいしかない!!!早着替えをしなくては!!! だーーーーーーっと楽屋までの廊下を、ブラウスを脱ぎながら走り、次のソレアの衣装に着替。一昨日は夫のアントニオが写真を撮りに来てくれたので、着替をちょっと手伝ってくれたのですが、いや、あれはどうなんだろう。気持ちは嬉しいが、悪いけど一人で着替えた方がよかったような・・・(笑)

早着替えって本当に苦手です。いつまで経っても慣れません。(笑)踊り手が3〜4人くらい出演するタブラオであれば、踊り手同士で着替を手伝ったりしますけど、一人だと全部自分でやらなくてはならないから大変です。着替に時間がかかり過ぎて、自分の踊りまでの出番に時間が空き過ぎてしまうと、もちろんその間はギターやカンテで延ばしてくれるアーティストもいるけど、あまり長過ぎても明らかに着替えの場繫ぎっていうのがミエミエでお客様も冷めてしまう。ってなわけで、なるべくショーの流れを妨げないように早着替えするわけです。

ガロティンの時に着ていた黒のブラウスを脱ぎ、バタ・デ・コーラも脱ぎ、ふいてもふいても吹き出して来る汗にひっかかりながら、ソレアの衣装を着る。頭につけている花もイヤリングも靴も全部替え、化粧も多少直し、水分補給もする。1分1秒を争う時間との闘い。もちろん休んでる暇なんてありません。そんでもって衣装の上につける黒のシージョ(ショールみたいの)を、一緒に楽屋にいてくれたアントニオに「黒いの取って!」と頼んだら、・・・・・なんと、さっきガロティンの時に着ていた、そして今脱ぎ捨てたばかりの黒のブラウスを手渡された・・・・分かりますか?この状況?!

今脱ぎ捨てた衣装を、また着るってかあああああああ?!

叫びそうになる衝動をぐっと抑え、「黒いの」って言っちゃった私が悪かったんだ。確かにガロティンのブラウスも黒だし。と地球をひっくり返して考え直し、自分で黒のシージョをとる。つける。後ろの部分はアントニオにつけてもらってもよかったんだけど、いや、自分がつけた方が早いと思い直し、自分でつける。アントニオも私の殺気だっている雰囲気を察知しているのか、黙って隣に立っている。そして他の場所も安全ピンでとめている時に、アントニオが言った。

「あの歌い手はインマ・ラ・カルボネーラって言うの?」

・・・・この瞬間、怒りを通り越して異様な冷静さを保ってしまった私。

「アントニオ、彼女はインマ・リベーラで、ラ・カルボネーラとは別の歌い手なの。でも今、この状況で質問する内容ではないよね。」

そう静か〜に言うと、アントニオはささささーっと3メートルくらい後ずさりしました。それでよし。

そしてまたダッシュして舞台袖まで走る。私が着替えていた間にインマがティエントをソロで歌ってくれていた。私が到着した時にちょうどティエントの最後、タンゴに入っていたところだったのでセーフ。その時点でもまだ汗は引かない状況なんだけど、そのまま私のソレアに突入。その時には件の携帯撮影のことはすっかり忘れていたかなあ。確かに舞台の上で目に入ったと思う。でもガロティンの時ほど気にならなかったかなあ。インマのソレアは力強くて、それを受け止めるには自分も強く深くなっていかないと彼女のカンテで踊ることはできない。ソレアはやっぱり私の曲だなと思いながら踊ったのでした。

その後のフィン・デ・フィエスタもまあ普通に終わり、ライブ終了。帰り際のお客様に挨拶したら、みんな顔がキラキラして「おめでとう!」と声をかけて下さったり、握手されたり、ほっぺたにキスされたり。聞いてみたところ、フランス、ウルグアイ、アルゼンチンetc、いろいろな国の観光客の方々が多かったです。セビージャの知り合いのフラメンコ愛好家の方々や、セビージャの生徒さん達も来て下さいました。ありがとうございました。

でもね、やっぱりまた勉強し直さなければと思うのです。もちろんお客様に喜んで頂けて嬉しい。でも同じように、私も自分の踊りに納得したい。もしかしたらそれは生涯できることではないのかもしれないけど、でもやるからにはちゃんとやらなくては。人間だからいつでもどこでも思うように踊れるわけはない。完璧に踊ることなんてできないし、フラメンコには完璧なんてないのだけど(完璧な踊りはフラメンコとは言わないと思う。)、自分ができる限りのことはしたいと思います。それがどこかでちょっと甘かったんじゃないかな、今回は・・・。そんな気がするからです。

落ち込んでも仕方がないから、反省してまたスタートです!

では皆さんまたお会いしましょう。

写真:アントニオ・ペレス

2016年5月20日 セビージャにて。

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