Apr 17

ギターソロ(タランタ) カンテソロ(マラゲーニャ)みなさんこんにちは。

劇場を予約し前納金を払い、心の中で決めていた招聘アーティスト(ミゲル・ペレスとモイ・デ・モロン)に公演の話をすることにしました。彼らとはスペインで何度も一緒に仕事をしている。私はスペインの出演料の相場は分かるけれど日本の相場というものが全く分かりませんでした。そのため、周りの人でスペイン人を招聘したことのある周りの人達に金額をなんとな〜く教えてもらいました。う〜む。分かるような分からないような・・・。相場といってもあるようでないもの。アーティストによってもそれは大きく異なります。スペインの相場をそのまま日本の相場にあてはめることはできないし・・・。しかし共通しているのは、招聘する人間が、飛行機代・宿泊代・食費・興行ビザ発行代を全て払わなくてはならない。そしてそれプラス出演料。

よく考えました。本当によく考えました。公演の収入はチケット販売のみ。チケットが売れなければもちろん赤字。でも売れるか売れないかはやってみないと分からない。しかも初めての劇場公演。どのくらい売れそうかというのが想像がつかない・・・。さらにその他にかかるものもある・・・劇場使用料、音響照明スタッフへのお支払い、経費、宣伝広告費、私だってこの公演のためにスペインから日本へ行くのだ。忘れてはいけない自分の飛行機代。ざっといくつか挙げただけで膨大な支出額がはじき出されました。

第1回目のソロ公演「魚の選び方を知った時」はチケット販売開始後数日で完売になった。追加公演も行いそれも完売になった。公演の反響も凄まじかった。お客様はまた私の公演を観に来て下さる、確信に近いものもありました。でもあれは1回目だったから、すぐに完売になったのかも。チケット代が5000円だったから売れたのかも。場所が新宿や恵比寿のおなじみのタブラオだったからお越し頂きやすかったのかも・・・。今回は2回目。劇場公演。キャパも違う。チケットの値段も違う。「新百合ケ丘」という場所も関係してくるかもしれない。もし売れなかったら・・・???これまでに少しずつ貯めてきた元手はある。でも赤字がそれ以上になったら・・・・。

何人かの人は私に言いました。「日本にいるアーティストと共演すれば?」

確かにそれもあるかもしれない。日本にだっていいアーティストはいる。しかも、前述の飛行機代・宿泊代・食費・興行ビザ発行代この支出が全部ゼロになる。支払うのは練習代と本番当日の出演料のみ。支払い額が全然違う。全然。

でも私の頭の中ではもう、公演の構想はその時点ですでに大体できていました。私が必要なのはミゲルとモイ。支出を減らすために誰か別のアーティストに声をかけるなんてことは考えられませんでした。

あの時私は一時帰国中で日本にいました。意を決しました。この公演をやる。チケットは売る。

まずギタリストのミゲル・ペレスに国際電話をしました。本当は会って話したい。でもスペインにいた時は勇気がなくて話を切り出せなかった。またスペインに帰ってから話すこともできるけれど、それでは遅い気がしたのです。今、話さなくては。そう思って衝動的に電話をしたのを覚えています。公演の話をし、彼は二つ返事でokを出してくれました。そしてミゲルは言いました。「ジュンコの第1回目の劇場公演で弾けるということは自分にとってとても重要なことなんだ」。ありがとう、ミゲル。やっぱりミゲルに頼んでよかった。

そしてその勢いでモイに電話。なんとモイがすぐ電話に出た!これは本当に珍しい。日本からかけたのが功を奏したか??? そしてモイも二つ返事でokでした。モイは言っていました。「ミゲルと二人だけで働くのは初めてなんだ。ミゲルと自分とジュンコの3人で日本で仕事ができるのが本当に嬉しい」と。そしてこうも言っていました。「ジュンコにとって初めての劇場公演なんだろう?ジュンコが劇場を借りて、全部払うんだろう?それがどういうことが分かっているよ」

私は涙が出そうになりました。モイという人の本当の姿を国際電話の向こう側に垣間みたような気がしました。

公演5ヶ月半前。昨年10月、「魚の選び方を知った時」公演が終わったすぐ後のことでした。

写真:4月6日(土)「ハモンは皿にのせるだけでよい」公演。撮影:松本青樹氏

2013年4月17日

Apr 16

603981_10151612588181228_312009799_n プロローグ(シギリージャ) プロローグ(シギリージャ)

みなさんこんばんは。

昨日のブログの続きです。4月6日(土)・7日(日)に開催された萩原淳子在西10年記念フラメンコ公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」に至るまでの過程をブログにしています。私にとって、私の人生にとってこれはとても重要な公演になるだろうから。「公演大大大成功」という事実よりも私にとって重要なのはその過程だからです。

劇場公演。それは初めての経験でした。前回のソロ公演は新宿エル・フラメンコと追加公演で恵比寿サラ・アンダルーサをお借りしました。劇場。それは以前群舞やコンクールなどでその舞台に立ったことはある。でも自分の名前での劇場ソロ公演は初めて。どこの劇場を借りればよいのだろう。これまでに行ったことのある劇場をいくつか思い出してみました。う〜む。イメージが湧かない。私が想像する自分のフラメンコ公演・・・・。

正直言って、フラメンコの公演を大劇場で観るのは個人的にあまり好きではありません。舞踊団の群舞ならまだしも、舞踊ソロの公演では特に。小さめの劇場がいい。お客さんとのコミュニケーションもあり、でも劇場としての格と雰囲気も持ち、そう、私の好きなセビージャの「セントラル劇場」のような。客席がひな壇形式になっていてどこからでも舞台がよく見える。舞台近くの席は本当に舞台近くで、客席との一体感があるような。その空間全体がフラメンコに包まれるような。

収容客数200〜300くらいの劇場。これが日本には少ないのです。キャパ500〜600、もしくはそれ以上の劇場はたくさんある。もしくはミニシアターのようにキャパ50〜100くらいの場所も結構ある。でもその中間の200〜300というのは少ない。あってもその劇場のある区民が優先で希望日がとれない、人気で予定が埋まっている、劇場使用料が高いなどなど。

その中で巡り会ったのが 川崎市アートセンターアルテリオ小劇場 でした。場所は新百合ケ丘。神奈川県。新宿から小田急線急行で25分。

劇場下見の時に私は「ここだ!」と直感しました。まさにそのセビージャ・セントラル劇場。しかもアルテリオの方がセントラル劇場よりも客席にゆとりがある。ここで私は私の行いたいフラメンコ公演ができる!お客様に喜んで頂ける公演になる!と。でも同時に迷いもしました。お客様はこの劇場の良さを誰も知らない。この劇場でこれまでフラメンコ公演は開催されていませんでした。やはり都内の劇場でないとお客様を呼べないのでは・・・

最終的に決定した要因は、この劇場に防音室があったことでした。

ガラス張りの防音室。それは小さなお子様をお連れの方でも公演に来て頂けるということ。私は「お子様抱っこ席」という名のお席を設定しました。普通は劇場入場不可とされる未就学児童でも、もしぐずったりしたらお連れの方はお子様と一緒に防音室に移動して頂く。防音室だけれどガラス張りで舞台の音は聞こえるのでそのまま鑑賞して頂ける。こんな画期的な席がご用意できるなんて!

お子様連れのお母様方からお礼のお言葉をたくさん頂きました。嬉しかったです。舞台の上でも時々お子様の声が少し聞こえてきました。アンダルシアで踊っているみたい、そう思いました。後から聞いたのですが、お友達の踊り手のお子様が公演中ハレオをたくさんかけて下さったとのこと。嬉しい。そうやってフラメンコの文化というのは育ってゆくと思うから。私がもし親になるなら、子どもと一緒に芸術を楽しみたい。

そして公演後のアンケートでほとんどのお客様が「次回公演もアルテリオ劇場を希望する」に○をされていました。主な理由は①ちょうどよい大きさ ②観やすい ③駅から近い など。よかった、ここで公演をして。そう思いました。

写真:松本青樹氏/衣装:Pitusa Gasul(ピトゥッサ・ガスル)

2013年4月16日   アンケート集計は後日改めて発表させて頂きます。

Apr 15

149293_10151612597961228_2473115_n   みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

萩原淳子在西10年記念フラメンコ公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」が終了し1週間が経ちました。1週間経った今でもたくさんのお客様からお喜びのご感想を頂いております。誠にありがとうございます。本当にこの公演を開催してよかったと心から思います。

この公演開催向けて動き出したのは1年以上前です。セビージャに住み始めて10年が経ち、この10年間を一つの舞台にまとめたい。スペインで共演しているアーティストを日本に連れていくのだ、そう思いました。本人にはその時まだ話しませんでしたが私は心の中で、すでにミゲル・ペレスを呼ぶことを決めていました。もちろんいいアーティストであり、人間性も素晴らしいのもそうですが、いい時も悪い時も、辛酸をなめさせられた時も、私が外国人であるという偏見を持たずに私を一人の踊り手としていつも接し、アドバイスをくれたギタリスト。それがミゲルだったからです。そしてモイ・デ・モロン。実際、私はモイよりも他の何人かの歌い手達とこれまで多く共演してきました。どの歌い手もプロフェッショナル。でも私が行いたい公演を実現するのに必要な歌い手は迷わずモイでした。

この二人と私の踊りで、私は私の行いたいフラメンコ公演ができる。

そう思ったのです。でもその後、ある事実が脳裏をよぎり、だんだん不安になってきました。

【事実①】よく観る劇場公演は、いつもずらっと後ろに多数のアーティストが並んでいる。

ギタリスト2人、歌い手2人は当たり前。パルメーロや他の楽器演奏者や、ゲストの男性舞踊手もいれば舞踊団の群舞あり・・・とにかく人数が多い。人数が多ければ多いほど格式のある公演・・・誰もそんな事は言わないけれど、暗黙の了解というか既成事実のようになっている気がする。そんな世の中で、ギタリスト1人、歌い手1人、踊り手1人。たった3人。お客さんから「『在西10年記念公演』とか言って、たった3人だけ?」と言われるのかな・・・あと1人くらい歌い手を呼んでみようか・・・日本にいるアーティストも呼んで人数を増やそうか・・・

迷いました。でも、原点に戻って考え直したのです。私はセビージャでこの10年間何を学んできたのか。日本でたくさんの舞踊技術と振付を学び、舞台にもタブラオにも立たせて頂いた。新人公演で奨励賞も頂いた。それはそれでとても大切なことだったと今でも十分理解しているけれど、あの時私は心の中でずっと思っていました。「そうじゃない。私が求めているフラメンコはそうじゃない。」そのわだかまりが増大し抑えきれなくなった時、私は渡西しました。フラメンコってなんなのか。学んでも学んでもまだ足りずに、今でも足りずに学び続けていること。死ぬまできっと学び続けていくこと。それがこの10年という歳月とたくさんの経験の中で、私自身を通して少しずつ濾過してきたのではないか。それがこの公演の源なのではないか。

だとしたら、それを舞台に現すまでだ。確かにバックアーティストがずらっと並んでいる方が見栄えがするかもしれない。公演チラシにもたくさん名前が載りハクを付けられるかもしれない。でもそのこととフラメンコであることとの因果関係は????

フラメンコの公演を行う。フラメンコ風の振付によるダンス公演ではなく。フラメンコギターとカンテのいいとこ取りをした別の音楽の公演ではなく。フラメンコの公演。それさえあればいい。それが私の公演の軸であり、私の人生の軸だから。

「ハモンは皿にのせるだけでよい」

このタイトル私の中ではすんなり出てきました。昔あるギタリストとフラメンコ談義をしていた時に彼の口から飛び出た言葉。「El jamón solo tiene que ponerse en el plato. 」その日本語訳。私なりの。

ハモンは皿にのせるだけでよい

花も飾りもソースもいらない

ハモンは皿にのせるだけでよい

でもそれが本物でなければ

その切り方を知らねば

そして大切なのはそれを誰かと共有すること

フラメンコもきっと同じ

2013年4月 萩原淳子

上記は公演当日のプログラムに記載しました。たくさんのお客様から、「タイトル通りの公演でした。」とお言葉を頂きました。そう、そのための公演タイトル。

でもこのタイトルを発表する前にもちょっと迷いました。

【事実②】日本人のフラメンコ公演タイトルのほとんどがスペイン語である。

昨年10月に行われた、私の第1回目公演タイトルは「魚の選び方を知った時」でした。たくさんの方から「なぜ日本語なの?」と聞かれました。私は逆に問いたい。なぜ日本語ではいけないの?私は日本人で日本で公演を行うのだから、日本語で何ら問題はないと思うのですが・・・もし今回の公演タイトル、「EL JAMON SOLO TIENE QUE PONERSE EN EL PLATO」にしたらほとんどの人が読めないんじゃないかな。そして私の中ではすんなり出て来たタイトル「ハモンは皿にのせるだけでよい」。すんなり出たということはそういうこと。それが自分にとって一番自然なこと。自然なことは一番真実に近いこと。

いろいろ思い出されることはあります。でも長くなってきたので一旦ここまで。続きはまた後日改めてブログにします。

写真:公演2日目、4月7日(日)本番前楽屋にて。

2013年4月15日

Apr 9

 

??-0185みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

お陰様で週末に開催された、萩原淳子在西10年記念フラメンコ公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」は無事終了致しました。初日は悪天候に見舞われましたが2日間ともたくさんのお客様にお越し頂き、心よりお礼を申し上げます。劇場スタッフの皆様、舞台監督さん、音響さん、照明さん、お手伝いして下さったクルシージョ受講生有志スタッフの皆様、私の家族、応援して下さった全ての皆様にも感謝の言葉を述べさせて頂きたいと思います。そして共演のミゲル・ペレス、モイ・デ・モロン、日本まで来てくれて本当にありがとう。

昨晩彼らを空港まで見送り、あと数時間後にはスペインに着くのでは・・・と思います。滞在中も、空港でも最後の最後までハプニングがあり(この写真撮影の後事件発生・・・)、萩原、元々乗るはずだった空港バスの最終便まで乗りそこね、とりあえず飛び乗ったバスの終着点からタクシーで自宅に戻りました。タクシーで戻れる距離だったのが不幸中の幸い。なんてこった。。。公演は終了しましたが、本人達がスペイン自宅に着くまでは、それが確認できるまではまだ公演が終わった気がしません。よくアンダルシア人が言う、「Nunca se sabe.」。要するに、誰も何が起こるか分からない、何も起こらないなんて誰が言える?何かが起こったって不思議じゃないよ、そんな気持ちです。

・・・と自分ではまだそのような状態なのですが、お客様からはたくさんのお喜びのご感想やアンケートを頂いております。本当にありがとうございます。その意味も含め、取り急ぎブログにてお礼を述べさせて頂きます。

上記ハプニング、公演もろもろに関しては改めて後日ブログにてアップしたいと思います。お楽しみに!

まずは彼らの無事帰国の連絡を待つこと。公演の事後処理。まだまだ事務仕事が山積みです。

あ、最後になりましたが、みなさんにご心配頂いている体調。

絶好調です。ほんとに。

2日間連続公演で私自身、どうなることかと思いましたが、やってみたら全然平気。2日間全力で踊ってもまだあと1日踊れそうでした。自分でもこの体力に驚きです。

ではまた後日・・・皆様、ありがとうございました!

2013年4月9日(火) 母宅、居候先にて。

Apr 1

4月6日(土)・7日(日)公演フライヤー表面4月6日(土)7日(日)公演フライヤー裏面

2013.4.6(土)7(日)// 萩原淳子 在西10年記念フラメンコ公演 「ハモンは皿にのせるだけでよい」

  • 時間両日共に17:30開場/18:00開演
  • 場所:川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(小田急線新百合ケ丘駅北口2分)アルテリオ小劇場HP
  • 入場料:SS席 7500円(両日ともに完売御礼)/ S席 7000円/ A席・車椅子席・お子様抱っこ席(未就学児童可) 6000円/高校・大学生全席5000円/小中学生全席 3000円
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン (スペインより招聘)
  • ミゲル・ペレス (スペインより招聘)

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

4月6日(土)・7日(日)公演まであと数日となりました。明後日(水曜)にはミゲル・ペレスとモイ・デ・モロンが来日します。木曜と金曜に合わせをして土日が本番!なんだか信じられません。彼らが来てからが本当の山場ですが、ここまでよくがんばったなと自分でも思います。初めての劇場公演、初めてのスペイン人招聘。日本にお教室を持たない私ですが、一時帰国時のクルシージョ(短期講習会)の生徒有志の方々がたくさんお手伝いして下さいました。そしてそれ以外にもたくさんの方々からの応援メッセージ。本当にありがとうございます。自分もがんばったけれど、自分一人では決してできない。本当にありがとうございました。公演当日まであと数日、体調に気をつけて舞台に臨みたいと思います。

当日券に関してお問い合せを頂いておりますので、こちらでご案内させて頂きます。

現在両日ともに残席(S席・A席)がございます。チケット事前お申し込みは4月2日(火)21:00までとさせて頂きます。ticket.layunko@gmail.com まで①ご氏名 ②メールアドレス(PC)③お電話番号 ④公演日 ⑤席種 ⑥チケット枚数 をお知らせ下さい。チケット代は当日会場受付にてお支払い下さい。その場でチケットをお渡しさせて頂きます。ぽつぽつとよいお席も残っていますので、お早めにご連絡下さいませ。

上記日程以降まだ残席がある場合は、当日券扱いとさせて頂きます。(事前完売の場合は当日券はございません。ご了承下さい。)当日券ご希望の方はご希望のお日にちの12:00〜17:00までに080−3932−9048(担当:受付)へお電話下されば当日券をご予約して頂けます。当日券販売は同日17:00〜17:30になり、当日料金は通常チケット代の+500円割増とさせて頂きます。なお学生の方は当日学生証をご持参下さい。

以上です。

先日、ミゲルとモイに電話しました。二人とも日本に来るのをとてもとても楽しみにしています。彼らと私の3人で皆様をお待ち申し上げます。

2013年4月1日 エイプリールフール・・・だけど、全部ほんとです。

Mar 27

Captura de pantalla 2013-03-24 a la(s) 15.50.39みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか?

今日は4月6日(土)・7日(日)公演の照明合わせをしました。照明合わせとは、公演の照明スタッフさんとお会いし、踊りと当日の衣装を実際に見て頂くこと。そして舞台の流れを決めること。さらに音響スタッフさんと舞台監督さんにもお越し頂き、4人で打ち合わせをしました。舞台監督さんとはすでに何度か打ち合わせをしていましたが、照明さんと音響さんのお二人とお会いするのは初めて。すごく緊張しましたが、実際お会いしてお話したらとてもリラックスできました。やはり電話やメールではなく会ってお話するのってとても大切ですね。

公演の演出は私が行いますので(踊り手さんによっては「演出家」さんにお願いする人も)、曲や舞台の流れや照明プランのイメージなどを手書きの図で(下手な絵です)準備し、皆さんに見て頂きました。最初は音響さんと打ち合わせ。マイクの位置や数、種類の確認、私の図にどんどん必要なことを書き込まれていました。さすがプロです。早い早い。こちらの質問にもするするとお答えされ、音響に関しては30分くらいで確認終了。

次は照明さんご登場。同じ図でご説明。照明に関しては私は素人ですが、生意気にもいろいろと照明の注文をしてしまいました。こんなに注文していいのかな、と気にしつつも、照明さんはニコニコして頷いていらっしゃったので、私の説明は止まらない。なぜこの照明にしてほしいか、なぜこの舞台転換になるか、その意味の説明から、そもそもこの舞台において私が何を訴えたいか、そこから端を発して全部のプランを考え検討した結果だということを。いろいろなことを申し上げた後、あ、ちょっと私爆走してしまったか・・・と気付き(いつものことですが)、「すみません、素人なのに」と後から謝りました・・・。

でも照明さんはやはりニコニコされていて、こんなことをおっしゃっていました。

「ほとんどの方が何の照明プランを持たずにただ踊るんですよ。そうすると、こちらは何からふくらましてよいのか分からない。糸口というのがないから、こちらがそれを探すことになる。それが大変なんです。だから言ってもらった方がいいんです」

あ、そうなんだ。とホッとしました。

そして次に実際の衣装をお見せし、今度は踊る。本当はギタリストや歌い手も揃っていた方がいいのでしょうが、まだ来日していないので、ヘレスで合わせた時の録音で。踊りの部分だけビデオに録画され、大体の踊りの流れや雰囲気を確認、細かい照明の位置などを決められていました。私の照明プランを元に、プロの照明さんの立場からいくつかアドバイスを頂きました。私の意図を理解して下さった上で、この場合はこうした方がいいとか。タイミングはもう少し後で、とか。なるほど、なるほど、さすがプロです。萩原、感心。「餅は餅屋」ということでそれは照明さんにお任せ。

あとは会場となるアルテリオ小劇場の舞台図をご覧になり、その空間を生かすための舞台上での動きのアドバイスも頂きました。なるほど、なるほど。舞台で踊ることを想定して今までずっと練習してきたけれど、でも「舞台」といっても劇場によってその空間は違う。舞台空間も客席空間も。それはいろいろな劇場でお仕事をされてきたプロの方だからこそ見えるものだと思うのです。本当に勉強になるなー。

後は細かい小道具の確認。ここまでで開始から約3時間。全てにおいて舞台監督さんは最初から最後まで確認されて今日の照明合わせと打ち合わせは終了でした。

本当はもう1日打ち合わせの予定でしたが、今日の分で全て終わってしまったので、後はミゲルとモイが来て3人全員揃ってから、また舞台監督さん・照明さん・音響さんに合わせを見て頂き最終確認。そして本番。

今日は、正直すごく楽しかったです。ものすごく勉強になって、そしてみなさんとコミュニケーションをとり舞台を一緒に創ってゆく過程が。本番まであと少しで緊張や不安もあるけれど、でも今日はすごく楽しかった。舞台創りって楽しい。この演出プランを考えるのに、もう本当に何ヶ月もずっと考え続けていたけれど今日やっと晴れ間が見えました。

公演まであと少し。体調に気をつけてがんばります。たくさんの方々からの応援メッセージにもお応えできるように!ありがとうございます!

2013年3月27日

※公演チケットは両日ともにあと少〜し残っています。完売になる場合は当日券のご用意はできませんので、

ご希望の方はお早めにticket.layunko@gmail.com までご連絡下さいませ!お待ちしております!

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