Jun 2

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

早速ですが、6月の予定。8・14・22日にスペインで踊ります。

2013.6.8(土))// 萩原淳子ペーニャソロ公演

  • 21:30
  • ペーニャ・ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ(セビージャ)
  • 6ユーロ
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス 

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2013.6.14(金))// フェスティバル・フアン・タレガ(ドス・エルマーナス、セビージャ)

  • ドスエルマーナス オーディトリアム
  • 22:30開演
  • 要招待券
  • カンテソロ出演:カブレーロ、アルカンヘル、ヘスス・メンデス他
  • バイレソロ出演:萩原淳子
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子(バイレソロ)
  • モイ・デ・モロン 
  • ミゲル・ピクオ
  • ミゲル・ペレス 

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2013.6.22(土))// 萩原淳子ペーニャソロ公演

  • 22:00
  • ペーニャ・サン・ペドロ・アルカンタラ(サン・ペドロ・デ・アルカンタラ、マルベージャ)
  • 入場無料
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン 
  • ミゲル・ペレス 

 

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今月は相当気合い入れないと。プレッシャーが大きければ大きいほど活力が漲るハギワラでした。

2013年6月2日 セビージャにて。

 

 

Jun 1

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は以下、お知らせです。

「第3回大阪クルシージョ」8月3日(土)・4日(日)お申し込み受付開始!

【日程】2013年8月3日(土)・4日(日)

【会場】スタジオ・ラ・クーナ (地下鉄堺筋本町11番出口より徒歩1分)

【開講クラス】①サパテアード原点 ②コンパス重視のタンゴ ③アレグリアス研究カンテ編 ④アレグリアス研究バイレ編
       ⑤マントン・テクニカ基礎 ⑥バタ・で・コーラ・テクニカ基礎

【対象】①②初中級 ③④全て ⑤マントン初心者・初級者 ⑥バタ初心者・初級者

【その他詳細】右をクリックして下さい→第3回大阪クルシージョ詳細PDFファイル

【お申し込み先】osakacursillo@gmail.com(ハギワラ)

※上記ファイルが開けない場合は、PDFファイル1点を添付メール送信させて頂きます。お問い合わせ下さい。

※携帯メールアドレスからご連絡頂く場合は、上記アドレスからのメールを受信できる設定にして下さるようお願い申し上げます。

※今回のクルシージョはカバジートスフラメンコさん主催ではございません。上記メールアドレス以外のお申し込みはお受付できかねますのでご注意下さい。

現在、「第2回大阪クルシージョ」の受講生の皆様を中心にお申し込み頂いております。大阪近郊だけでなく、岡山や島根、さらには富山など遠方の方もご参加されます!やる気に溢れた皆様からのお申し込みメール、とても嬉しいです。ありがとうございます。

お申し込み状況ですが、全クラスまだ空きがありますので(「マントン・テクニカ基礎」クラスが満席近くになっています)ご希望の方は上記メールアドレスまでご連絡下さい。お問い合わせもお受付致します。

では今日はこれにて!

2013年6月1日 ここ数日、日本人にばかりに出会うセビージャにて。なんでかな?

Jun 1

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日はセビージャのロペ・デ・ベガ劇場でフラメンコ公演を観てきました。数日前に生徒さんから「ファルキートが踊るらしいですよ」と教えてもらい、全然知らなかったので公演前日にチケット購入。端の席でしたが5列目。何の公演かもよく分からないまま会場に着いてプログラムを見ると、公演名は「GALA ASOCIACION SEVILLANA DE ESCLEROSIS MULTIPLE」。説明を読むと、どうも中枢神経系の難病患者を支援するセビージャの協会が主催しているガラ公演らしい。出演者はアントニオ・サンティアゴ、マリア・ホセ・サンティアゴ、フアン・アンドレス・マジャ、ファレーテ、エスペランサ・フェルナンデス、アウロラ・バルガス、パンセキート、ファルキートというそうそうたるメンバー。

いやー、素晴らしい公演でした。20:30ちょっと過ぎに始まり終わったのが夜中12:00。途中休憩があったにしろ3時間半の公演。でも全然長く感じなかった。みんな素晴らしかったけど、特に私が好きだったのはファレーテとアウロラ・バルガス。ファレーテはフラメンコというよりもコプラ(スペイン歌謡)歌手。生で聴いたのは初めて。ピアノの伴奏も素晴らしかった。あんなに感情がほとばしる歌とピアノを聴くのは初めてでした。萩原、大興奮していると隣のおばちゃん(見ず知らずの人です)が「あのピアニストは土曜17:00からカナル・スル(テレビのチャンネル)にいっつも出てるよ」と教えてくれました。今度見ようっと。

そしてアウロラ・バルガス。あなたはアルティスタだ。この人はいつ見てもアルティスタだ。今日もおったまげた。なんであんなにすごい人が世の中にいるのかな。確か去年の今頃だったか、、、、彼女と彼女の旦那さんのパンセキートとトゥリアーナのピザ屋さんでばったり出くわした。一緒にいた私の友達がアウロラに「あなたを先日のフェスティバルで見ました。素晴らしかったです。」と声をかけるとアウロラは「ありがとう。あなた達はフラメンコを学んでいるの?」と聞いて下さった。私達が目をキラキラさせて「ハイ!」と答えるとアウロラはこうおっしゃったのだ。「あなた達が素晴らしいフラメンコを学べますように。」あー。なんて有り難い言葉をかけて下さったのだろう。感動。あの時のアウロラも今夜のアウロラも後光が差していた。

今夜の公演の踊り手は2人だけ。グラナダのフアン・アンドレス・マジャとセビージャのファルキート。非常に対照的で興味深かった。フアン・アンドレスは長い手足を生かした型が持ち味。身体のラインは非の打ち所がない。舞台の使い方をよーく熟知している。そしてそれ以上に熟知しているのは観客が喜ぶパソと振付。それらをこれでもかこれでもか、とアピールし観客の拍手をさらう。会場を湧かせるエンターテイナー。それに対してファルキートはあくまでもギターとカンテを聴く。聴く。聴く。お客さんにずっとお尻を向けていてもである。そして自分の内部の声を内部の音、それに耳をそばだてている。それが沸き起こるまでは決して無駄な動きはしない。その瞬間を探っている。その爆発の先が観客である時もあれば自分自身の時もあるし、ギターや歌の時もある。フアン・アンドレス・マジャとファルキート。どちらがフラメンコかというのは分からない。フラメンコは好みでは計れないから。私に分かるのは対照的だったということ。

*

そして家に帰って公演タイトルの一部でもある「Esclerosis Múltiple」という難病の意味を調べる。日本語では「多発性硬化症」という意味らしい。

多発性硬化症・・・・wikipedia はこちら→ http://ja.wikipedia.org/wiki/多発性硬化症

欧米に比べるとアジアやアフリカでは患者が少ないらしい。そんな難病があったのは知らなかった。私が公演チケット代として払った25ユーロはこの難病と闘っている人達の役に立つのだろうか。役立ってほしい。・・・と思いながら、上記wikipediaの情報を読んでいると衝撃的な事実を知ってしまった。

林家こん平が多発性硬化症だった!!!

知らなかった。そういえばこの間の一時帰国の時に「笑点」を見ていて、あれ?こん平がいないな。と思ったのだ。あのオレンジのこん平。でもその時はあまり気にしていなかった。しかしこのwikipedia情報によると、こん平は2004年に笑点を一時降板し、2005年に「多発性硬化症」であることを公表している。全然、全然知らなかった。私は2002年からセビージャに住んでいる。とはいえ、もう何年もこん平の近況に関して無知だった。別にこん平ファンでもないし、笑点ファンでもない。だけど、芸能人がだれかと付き合っているとか別れたとかどうでもいいゴシップは知っているのに、なぜこん平のことを知らなかったのだろう。しかも、普段私は練習していて、なぜか笑点のテーマ曲(大喜利が始まる前の曲ね)を即興でサパテアードで打ってみたりする癖がある。あのセンティードをどうサパテアードで表現するか無我夢中になっている自分にふと気付く時もある。笑点ファンでもないのに、そこまで笑点にアプローチしていたのは(知らず知らずのうちに)、それはもしかしてこん平が私を呼んでいたのか?!さらには!!!今日ロペ・デ・ベガ劇場に着ていったワンピースの色は、なんとオレンジだった!!!!こん平のトレードカラー!!!偶然にしては一致し過ぎている・・・

さらに調べると、こん平は公式HPを持っている。その名も「チャラーン!林家こん平です!」→http://hayashiya-kompei.main.jp/kompei/goaisatsu.html

そして、本も売っている。→チャランポラン闘病記――多発性硬化症との泣き笑い2000日-林家-こん平

ご家族とお弟子さんが投稿するブログもある。→http://blog.hayashiya-kompei.main.jp

こん平はリハビリに励んで元気でいるようだ。上記ブログのこん平の写真を見たら、どうももう70歳を迎えたようである。信じられない。でもよく考えたら子供の頃テレビで見ていたこん平はあの当時で恐らく30〜40代だったとすると、なるほど70歳か。

「こん平」と呼び捨てにしているが許してほしい。当時私の周りで「こん平さん」とさん付けしていたのは大喜利のメンバーだけだった気がする。私の家族は皆「こん平」とか「楽太郎」とか「歌丸」とか全員呼び捨てにしていた。呼び捨てにすることで愛着を持っていたのではないか。

「こん平」には元気でいてほしい。「こん平」だけでなく、同じ難病と闘っている人達も。がんばってリハビリを続けてほしい。

2013年6月1日 セビージャにて。

May 29

1005698_10151528442099724_2086856071_n 966865_10151528442189724_800002921_oみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

セビージャは明日休日。カトリックの「聖体祭」と呼ばれるものらしいです。スペインはカトリックの国でカトリック関係の祝日が多い。関係のない私は、しかも勤勉な日本人の私は「また休みかー」とか思ってしまうのですが。私の住んでいる所はセビージャのど真ん中にあるので、祝日の前となると大勢の人が外に繰り出す。そして今日は「聖体祭」の前日ということでカトリック信者の音楽隊がひっきりなしに行進しています。

セビージャに戻ってから2週間、生活を戻すためにがんがん練習してきたので、今日はちょっと一息。練習だけでなくて、クルシージョやライブのお申し込み受付、準備も結構大変。日々の生活。やることがたくさんあり過ぎて、やってもやってもなかなか終わらない。毎日毎日あっという間に過ぎて夜になり、あーやっと眠れると思ったら、もう朝です。

今晩は夫が外でご飯を食べてくるというので、イエーーーイ!!!!外を行進している音楽隊を見下ろしながら(うちは日本でいう4階)ベランダで一人で缶ビールを飲んでいました。うまい!!!!夫と二人で飲むお酒も美味しいけれど、一人で飲むのもおいしいのです。

*

セビージャに着いてから、ソラジャ・クラビホのクラスに入りました。ソラジャに習うのは数年ぶりです。なぜソラジャに習う事にしたかというと、ちょっと前に東京のタブラオで観たソラジャの踊りが素晴らしかったから。あのライブ録画はDVDで発売されるはずですが、やはりフラメンコは生で観た方がいい。あんな素晴らしい踊りを東京で観られるとは思っていませんでした。ティエントとタンゴです。いやー素晴らしかった。あんな素晴らしいものを観せてもらって、習わないわけにはいかない。こちらにいると目と耳がいやでも肥えてきます。だから有名なスペイン人の踊り手、と言われても、その時の踊りが本当に素晴らしいというか、というとそうでもない時もあるし、決して有名でない人でも素晴らしい時だってある。でもそれは実際に自分で観なくてはならないのです。YouTubeで観た、と言う人もいますが、あれはただの情報。それだけでその人を判断するのは僭越。もう亡くなってしまった人はYouTubeでしか観られないから、できるだけ観た方がいい。でも生きている人ならば、できるだけ生で観る機会を作ること。非常に非常に重要なことです。お金がなければ、貯めてでも機会を作るのです。そうやって生の体験を自分の身体や心に刻み付けて行くのです。フラメンコは感じるものだから。

ソラジャのクラス。日本人のお友達からは「ソラジャ恐くないの?」とよく聞かれます。私は全然恐くないです。なぜみんなが恐がるのかは理解できます。でも恐くない。ソラジャはおべっかを使わない人ですからね。自分のクラスに来てもらうために、生徒をちやほやする先生っていますね。そうすれば生徒は気分がよくなって、次の月もクラスに通う。先生の収入は安定。そういう図式です。でもその生徒は本当にフラメンコを学べているのか???大いなる疑問です。

昔、ソラジャに習っていた時に日本人の何人かの生徒達にソラジャが怒鳴りました。「あんた達はホビーでフラメンコならってんのかー。みんな一生懸命お金貯めてスペインに来て学んでんだよ!!!私だって一生懸命教えてんだよ!!!」あの形相で、道路にまで響きそうな声で怒鳴って、そんなソラジャを「恐い」という人もいるのかもしれません。でも私は覚えている。その日本人達は、クラスで習った振付を全然覚えていない人達だった。できないのではない、覚えてこない。現にいつも更衣室でこんな会話をしていた。「えーーー振付全然覚えられないーーー」「ま、いいよねーーー」そして、怒鳴られたその日はこんなことを言っていた。「今日ソラジャ、なんで怒ってたのーーーー???」「わかんなーい」「ソラジャこわーーーーい。」

*

先週のクラスでもこんなことがありました。ブレリアのクラスです。

「あんた達、“パソ”(足の動き。靴を使った足の音、リズム)だけは真剣にとってるけど、“マルカへ”(フラメンコのリズムを身体で刻むこと。“マルカール”という人もいる)を手抜いてるでしょ。そうし続けてみな。そのマルカへがそのままあんた達に残るから。」

クラス中しーん。

「パソなんてのは、若い世代がどんどん発明して時代と共にどんどん変わっていく。でもマルカへは絶対に変わらない。昔も今も未来も。それがフラメンコなんだよ。」

こういう事を言う先生は恐いのだろうか?本当のことを、正しいことをズバリという先生が?

*

こんなこともありました。中上級クラスに初心者と思われる人が参加しました。クラスが始まって、その人は全然クラスについて来れない。ついて来れないだけではなく、完全にふてくされて後ろの壁のよりかかり、斜に構えて見ている。スタジオのど真ん中、ソラジャの目の前である。ソラジャはその人に聞く。「あんたのレベルは?」その人は言う。「中級くらいだと思います。でももう少し下かな。今私はセビージャで語学を勉強していて、せっかくだからフラメンコも学ぼうと思って、私の国では私は中級クラスにいるんだけど、靴を買ったばかりで新しいので足があまり動かないし・・・・・etcetcetc」延々とその人の身の上話が続く。完全にクラスの時間を中断している。ソラジャがそれを遮って言う。「つまりあんたのレベルは初級ってことね。このクラスは中上級クラスだから、初級ならあっちのクラスに入りなさい。」

私はole! と思ったけど。こういう先生は恐い先生になってしまうのか?

*

そして昨日はソラジャ大興奮で、怒鳴りっぱなし。怒っているのではなく、とにかくなんでも大声で叫ぶ。「パソをとれーーーーー!!!」「バモーーーー!!!!」「▲○*+>?■ーーーーー!!!!」(意味不明の雄叫び)あんまりにもうるさいので、なんでそんなに怒鳴るの?と笑って聞いたら

「明日は給料日なんだよーーーーーーー!!!!」

と大声で叫ばれた。

ソラジャ、おもしろすぎる。

2013年5月29日 セビージャにて。 (写真:アントニオ・ペレス)

May 26

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

セビージャに戻って2週間、相変わらず忙しい日々ですが私は元気です!

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  • 「第1回アントニオ・ペレス来日写真展」、「写真展開催記念フラメンコライブ」のフライヤーができました!現在日本とセビージャの印刷屋さんで印刷中です。6月以降に都内のフラメンコ関係施設に置きチラシして頂くことになっています。ご覧になりましたら是非お持ち下さいね。ちなみに

※本写真展とフラメンコライブは「日本スペイン交流400周年記念」事業としてスペイン大使館から認定されました!

※入場料:一般4500円/高校・大学生3500円(要学生証提示)/小中学生1500円(1ドリンク付・整理番号順自由席)となりました!

詳細はこちら。フラメンコライブチケットお申し込みは ticket.layunko@gmail.com まで。同会場同時開催の写真展は入場無料です!

  • 「第3回大阪クルシージョ」(2013年8/3・4)お申し込み開始しました。第2回の受講生、お問い合わせ下さった方の先行お申し込みになりますが、新規の方でこれからお問い合わせ下さってももちろんokです。osakacursillo@gmail.com(ハギワラ)までご連絡下さい。詳細PDFファイル1点をメール送信させて頂きます。第2回の受講生、島根や岡山など遠方からのお申し込みも頂いています。みなさん意欲満々です!

※東京(6/28〜8/18)、福岡(7/27・28)クルシージョ詳細はこちらにアップしています。

  • 4月6日(土)萩原淳子在西10年記念公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」の踊りが評価され、「The Dance Times」ダンサー月間ベストテン(2013年4月)に選出されました!

 「The Dance Times」月間ダンサーベストテン(2013年4月)記事はこちら

数あまたある舞踊公演の中で、クラシックバレエ、日本舞踊、コンテンポラリーなど様々な舞踊界の素晴らしい踊り手さん達の中に入れて頂き、大変光栄   に思うと同時に身の引き締まる思いもします。これからも精進しますのでどうぞ宜しくお願い致します!

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実はやっと昨晩、「ハモンは皿にのせるだけでよい」公演の録画DVDを観たのです。DVD完成前に録画会社から映像が送られきて、それは一応チェックはしていたのですが、なんせセビージャに戻る数日前、それどころではない状況で送られてきたので、ちゃんとは観られませんでした。セビージャでミゲルとモイにDVDを渡したところ、その晩夜中2時頃にモイからの携帯メッセージが。

「ジュンコ!なんて素晴らしい公演なんだ!構成は最高、音響もとてもいい。オレは大満足。」

信じられない〜。このメッセージの内容よりもまず、モイからメッセージが届いたことが!!!!!人からの電話もとらないモイが。仕事の話も支払いの話をしても電話もメッセージも送ってこないモイが。そのモイからメッセージが届いた〜!!!

時間がなかったのもそう、でも、本当のところは自分の公演のDVDを自分で観るのは勇気がいりました。なんとなくそれに直面するのを避けていたようにも思えます。でもモイからのメッセージをもらって、ちょっと背中を押してもらえました。そして昨晩、公演を観ていない夫から「いつ公演のDVD観せてくれるの?」と言われ、えええええええい、観てしまえ!!!と決意したのでした。

・・・・・・・・自分の踊りは技術的にはいろいろ問題はある。自分の目と耳からすると。照明も自分が構想した通りには、100%は照明の人には伝わらなかった。私の伝え方が不十分だったのかもしれない。それは次回の課題。でも、この公演、いいのではないか。これ、フラメンコの公演だよね。フラメンコの公演、といいつつフラメンコか?それは?と首をかしげざるを得ない公演が多い昨今、これはフラメンコの公演だ。あのモイがなんでわざわざ夜中の2時にメッセージを送ってきたのか分かるような気がしました。

スペインで踊る私をいつも観ている夫は言いました。「この照明の人はフラメンコの舞台を経験したことがないね。日本で公演しているというのがはっきり分かる。観客の反応がスペインと全然違うから。日本の観客は感じていることがそのまま外に出ないんだよね。それから、たった3人で舞台を創って本当に勇敢だったね。君のことを誇りに思う。」

なるほど。照明の方はフラメンコの舞台を経験されていたはず。だけれども、やはりフラメンコの文化のある土地で、その文化を持った人が、フラメンコを知って照明を担当するのと、そうでないのでは全然違う。それは日本でフラメンコ公演をするにあたって大きなネックになる。お客様の大半は、踊りそのものをご覧になるけれど、実は照明というのは舞台構成において本当に本当に重要なのだ。その照明がちょっと違うだけで、色なりタイミングなり、場所なり・・・etcまるで印象が変わってしまう。極端な話、照明一つで生かしも殺しもする・・・と言っても過言ではない。特にフラメンコの本場、アンダルシアでフラメンコ舞台公演を見慣れている夫からすれば、その差は明らかなのだろう。写真家としてジャンルは違うといえども、芸術的な感性はずば抜けているしね。

そして観客の反応。決して反応しない訳ではない。でもこれも感情がそのまま素通りして表に出てしまう(出すのではなく、出てしまう)アンダルシア人と、感情を隠すことが美徳とされ、ワンクッション置いてから表に出す日本人とでは、根本的に文化的に大きく異なる。正反対といってもいいくらい。拍手しようと思って手をたたこうと思ったら周りがたたいていないから途中でやめてしまう。ここでハレオ(かけ声)をかけたら目立ってしまうかな、とか間違っているかな、とか躊躇してしまう。そんな経験が日本人なら誰でもあるのでは?でもだからといって、アンダルシア人より感動していない訳ではないのだ。むしろ感動しているかもしれない。日本人の方が感受性が豊かかもしれない。現に、何十人というお客様が公演後、たくさんの感動のメールやお手紙を下さった。どちらがいい悪いという問題ではない。私は日本人でセビージャに住んでいるから、どちらも理解できる。よく分かる。でも舞台の上に立つ人間として、どちらが踊りやすいかといえば、観客の反応がその瞬間その瞬間、その場その場で返ってくる方だ。フラメンコは循環するもの。ただ舞台の上の人間が踊って、弾いて、歌って、それを客席の人間が受動的にもらうものではない。なぜならフラメンコとはそういう文化だから。人と人とが共有し合って育ってきたもの。代々受け継がれてきたもの。そして海を超えて大陸を超えて別の国にも伝わってきたもの。

DVDを観ていたら、赤ちゃんの「アーアー」とか「ウーウー」とかいう声が入っていた。当日、お子様抱っこ席に親御さんの膝に座っていた赤ちゃんだろう。私はとっても嬉しかった。DVDを観ながら、夫と目を合わせて微笑んだ。赤ちゃんは何も分からないかもしれない。でも何かに反応しているのだ。もしかすると私達よりも分かっているのかもしれない。その赤ちゃんとは別に私の姪っ子(9ヶ月)も妹に抱っこされて客席にいた。舞台が始まり、ミゲルのギターの時は静かだったらしいが、モイが歌い始めたら「ウギャー」と泣き出しそうになったので、妹は慌ててガラス張りの防音室に駆け込んだそうだ。公演中はずっと防音室の中から舞台を観ていたらしい。(舞台上の音は聞こえる画期的な防音室!)公演最後フィン・デ・フィエスタのタンゴになってやっとノリノリになったそうである。私が妹に「ごめんね」と言うと、妹は言った。「赤ちゃんは泣く事で感動を表現するんだよ。」

*

少しずつ、フラメンコの文化が日本に伝わるといい。本物のフラメンコが。フラメンコでなくてもいい。芸術に触れることがもっと身近に、当たり前になって、感性の豊かな子供がたくさん増えて、そういう社会になっていってほしい。

ベストダンサーテンに選んで頂いたのは嬉しいけれど、それと同時に私は自分の使命のようなものも感じる。本物のフラメンコを伝えること。心に伝わるものを伝えること。それはスペインでも日本でも一緒。舞台が大きくても小さくても一緒。別に誰から頼まれたわけではないし、逆に「誰もあなたに頼んでいませんよ」と言われるのかもしれないけど、いいのだ。私は私のやり方で踊り、誰かの役に立てればいいのだ。それが今まで私がフラメンコという偉大な芸術からたくさんのものをプレゼントされてきた恩返し。セビージャに住んで10年たって、やっと自分にその土台ができたのだと思う。

これから年をとって、いろいろな状況も変わって、今のようには踊れなくなるかもしれない。でも踊り続けようと思う。

2013年5月26日  セビージャにて。

May 12

_DSC5779-1みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

セビージャに着きました。いや〜疲れました。日本で猛烈に踊って、教えて、移動して、考えてみたら超過密スケジュール、よくぞこなした、萩原淳子。自分で自分を褒めてしまいたい。飛行機の中でぐーぐー寝るはずが、後ろの席の男性が私の座席をしょっちゅう蹴っ飛ばし、萩原眠れず。なんでこんな人が世の中にいるんでしょうね。そんなわけで羽田ーロンドン間はほとんど眠れず、ロンドンーマドリッド間、マドリッドーセビージャ間で細切れに眠りました。もういやんなっちゃうよー。

セビージャ空港に迎えに来てくれた夫(カメラマン)がそんな疲れ果てた私を勝手に撮影していました。(写真:アントニオ・ペレス。あまりの疲れと荷物の重さに顔が硬直している萩原淳子。奥。)なんなんだよーもうー。でもまあいいや。久しぶりに(2ヶ月ぶり)に夫に会えて嬉しかったです。

それにしてもセビージャはあつい。すでに気温30度以上になっています。久しぶりに会う近所の人やお友達もみんな日に焼けているよ。やっぱりこの太陽。これがなくてはセビージャではないね。光と影のものすごいコントラスト。ちょっと歩くとすぐに知り合いに出会い、おしゃべりが始まる。知らない人同士でもぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃ。あー懐かしいなと思ってしまいました。たった2ヶ月離れていただけなのにね。

そして恐ろしいことにたった2ヶ月でも私のスペイン語力は退化している!いつもだったらありえない動詞の活用を間違えたり、仮定法がすっと出てこなかったり。この現実には毎回ショックです。やっぱり私はスペイン語を母国語としない外国人なんだなーと。他人には分からないのだろうけど、自分では分かる。だからショック。もちろんそれは数日で元に戻るのだけど。

でもこれって、フラメンコも同じなのかな。フラメンコも言語も文化ですからね。

難しいところです。フラメンコは文化であると同時に芸術であり、その人自身の人生でもあるから。だから文化的な部分ではやはりその土地で生きていないと学べない部分が確実にあるし、それがなければフラメンコの重要要素の一つが欠けている。でもじゃあ、アンダルシアに住んでいるからフラメンコになるのか、というとそうとも限らない。その人がどれだけ芸術性を持っているか、掘り下げているか、その人の感性がどれだけフラメンコか、そしてその人がその人なりの人生をどう生きているか、それも大切。そしてフラメンコを踊ろうと思ったら、技術的な練習だって必要。

だから学ぶことと生きることを怠ったら、それはそのまま踊りに出ると私は思う。それはスペインでも日本でも一緒だと思うのです。

*

さて、セビージャに着いたばかりですが、次回の日本でのクルシージョ詳細が決まりました。

東京クルシージョ先行お申し込み開始日時:5月18日(土)13:00 

お問い合わせ・お申し込み layunko@gmail.com(ハギワラ)まで。

 福岡クルシージョ一斉お申し込み開始日時:5月28日(火)20:00

お問い合わせ・お申し込み fukuokacursillo@gmail.com(ウラベ)まで。

  • 第3回大阪クルシージョ」(8/3・4)

お問い合わせ osakacursillo@gmail.com(ハギワラ)までご連絡下さい。

※今回の大阪クルシージョはいつも主催して下さったカバジートスフラメンコさんではありません。

ご注意下さいね。

ご不明な点等ございましたら、各クルシージョ毎の連絡先までお問い合わせ下さい。

これから、次回一時期国までの約1ヶ月半、セビージャでもまた猛烈な日々が続きそうです。上記クルシージョの準備を始め、7/12(金)〜15(月祝)マルワ財団2階サロン(東京/赤羽橋)で開催されるスペシャル・フラメンコライブ の準備も、そして6/8、14、22にスペインであるフラメンコ公演やフェスティバルの出演。本当にこんな過密スケジュールで私は大丈夫なんだろうか。特に6月14日に出演するフェスティバルには、なんとあのアルカンヘルも出演!いや、表現が逆でした。アルカンヘルの出演するフェスティバルに私がバイレソロ出演だ!!!!これは生半可なことではありません。ひょえー。アルカンヘルと言えば、現代フラメンコ歌手の第一人者と言っても過言ではありません。東のミゲル・ポベダに西のアルカンヘル、といったところか。そのアルカンヘルが出演のフェスティバルに私がバイレソロ出演。これがどんなに恐ろしいことか、後日またブログにします。。。。

2013.6.22(土))// 萩原淳子ペーニャソロ公演

  • 22:00
  • ペーニャ・サン・ペドロ(サン・ペドロ・デ・アルカンタラ、マラガ)
  • 入場無料
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン 
  • ミゲル・ペレス 

2013.6.14(金))// フェスティバル・フアン・タレガ(ドス・エルマーナス、セビージャ)

  • ドスエルマーナス オーディトリアム
  • 22:30開演
  • 要招待券
  • カンテソロ出演:アルカンヘル、カブレーロ、ヘスス・メンデス他
  • バイレソロ出演:萩原淳子
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子(バイレソロ)
  • モイ・デ・モロン 
  • ミゲル・ペレス 

2013.6.8(土))// 萩原淳子ペーニャソロ公演

  • 22:00
  • ペーニャ・ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ(セビージャ)
  • 5ユーロ
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  
  • ミゲル・ペレス 

これはもうやるしかありません。今までもやってきたから、今回も乗り越えます。

2013年5月12日 萩原が決意にメラメラ燃える横で、夫はぐーすかシエスタ。あついからね、セビージャは。

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