Jun 20

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

夜中になるとなぜかブログを更新したくなります。なぜでしょう・・・寝不足になるのは分かっているのに。

さて、先週末3日間に渡って開催された日本フラメンコ協会主催新人公演が終了しました。先日のブログでもご紹介しましたが、「新人公演」といえど、プロの参加者も見受けられる、内容的にはほぼコンクール。受賞者も発表されたようです。→ http://www.anif.jp 受賞者の皆様おめでとうございます。そして全ての出場者、関係者の皆様もお疲れ様でした。

実は私もどっと疲れが出ました。今年はバイレ出演の方から振付・構成指導の依頼をされていて、ご本人がお持ちの踊りを新人公演用に構成変更させて頂きました。前回の一時帰国の際に依頼され、振付構成の途中までを仕上げ、今回の帰国時から残りの振付構成を仕上げました。私がスペインに戻っている期間が空白になってしまったのは申し訳ないのですが、それをご理解して頂いた上でお引き受けし、限られた時間で精一杯のことができたと思います。とはいえ、この2週間程はそのことで頭がいっぱいでした。構成の流れを整えること、出演曲の特色を抑えること、審査対象になると予想される要素をバランスよく振付に組み込むこと、ギターやカンテとの関連性、舞台の使い方、ご本人の長所を強調し、短所をなるべく目立たないようにする。しかし私の踊りにならないよう注意すること。踊るのはご本人なので、ご本人のやりたいこと、意思を尊重しながらそれらのことを7分半内にまとめてみました。常にそれらのことが頭にあり、レッスン時間以外でも頭の中で歌とギターの音が、そして舞台、客席、ご本人の像がぐるぐる回っていました。(笑)そんなこんなで新人公演終了後の昨日はぐったりでしたが、とてもいい経験をさせて頂きました。ありがとうございました。そして私を踊り手として、教師として信頼して下さり本当に感謝しています。微力ではありましたが、今回の経験で何か少しでも学ばれたのであれば本当に嬉しいです。賞の有無にかかわらず、これからも頑張って頂きたいと思います。お疲れ様でした!

nakama1-724x1024と一息つくものの、今度は東京での「少人数制クルシージョ」受講生有志が7/17(日)にプリメラの仲間たち公演(フラメンコ教室合同発表会)に出演です。公演自体は11:45開場、12:00開演ですが、受講生有志の出演は18:00〜18:30の予定となっています。(主催者側の都合により多少ずれる可能性もあり。ご了承下さい。)出演曲と出演者は以下のとおりです。チケットはチラシ記載のチケット販売所、もしくはバイレ出演受講生まで直接ご連絡下さい。私もクルシージョ受講生用に数枚持っていますので、直接お会いできる方は事前にご連絡下さい。

〈バイレ〉

  • アレグリアス ※マントン(神野百合子)
  • ガロティン ※バタ・デ・コーラ(ラガルド祐子)
  • ティエント(斎藤美保、関陽子、和田直子)
  • アレグリアス・デ・コルドバ ※バタ・デ・コーラ(有元晶子、押野由起子、佐藤夕香、仲谷知世)

〈ギター〉

エミリオ・マジャ

〈カンテ〉

エル・プラテアオ

〈パルマ〉

萩原淳子

この構成がまた、脳みその使いどころ。普段使わないから大変ですが。(笑)とはいえ、ピッカーンと思いつく時には最高の気分ね。自分のクリエイティブ度が磨かれてゆくわけです。今回はアレグリアスがバタ・デ・コーラとマントンの振付で2曲あるということで、バタの振付の方の歌をアレグリアス・デ・コルドバにしてみました。(アレグリアス・デ・コルドバってなんだ?という人はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=Chke7lAYrCs)あまり聞かれないし、踊られない歌ではありますが、私は好きです。さてどんなものができるのでしょうか?楽しみです。

今回ソロ初挑戦の方、毎年地方から参加されている方、いろいろな受講生が一生懸命練習しています。私も皆さんの良さを引き出せるよう、がんばって構成を考えたいと思います。お客様にも楽しんで頂きたいですね!

みなさん、応援どうぞ宜しくお願い致します!

2016年6月21日(火)

Jun 19

13419220_910572775721718_2973308269521542696_n13435481_910572922388370_2053151952521841708_n13419263_910572835721712_946784105342774737_n13407304_910572905721705_2657532062704929719_nみなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

8/20(土)大阪アルディエンテにて開催の
「うね・じゅん・じゅん」公演エンサージョが、昨日の新人公演2日目、中野にて行われました。宇根由佳さん、森脇淳子さんと私、なかなか3人で集まることが難しいのですが、昨日はちょうどフラメンコ協会主催新人公演ということででみなさん上京され、ラッキー。(宇根さんの生徒さんと森脇さんの旦那様が3日目にご出演されました。お疲れ様でした!)こんなチャンスはめったにありませんから、まだ8月のオープニングの振付を作るために、皆さんのお時間を頂きました。ギターの宇根理浩くんもご参加頂き、この日は「うね・うね・じゅん・じゅん」となったのでした。

前回のエンサージョでは京都の方のお話が止まらず、大阪の方がボケまくり(笑)という展開で、スタジオ1時間半予約中、1時間は抱腹絶倒、振付時間はたったの30分・・・。
どうなることかと思った昨日のエンサージョ。相変わらずの私達でしたが、1部、2部全く異なるオープニングでいい〜♡のが出来ました!!!みなさん、ぜひぜひ観に来て下さいね。

チケットお申込みは各出演者、もしくは
ticket.layunko@gmail.com までお願い致します!

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 「うね・じゅん・じゅん」フラメンコ公演

 8月20日(土)
1部15:30/2部17:30開演(入替制)

 大阪アルディエンテ

 踊り:宇根由佳・森脇淳子・萩原淳子
 ギター:宇根理浩

 カンテ:マヌエル・デ・ラ・マレーナ

 各部4000円/通し7000円 全席自由
(当日は500円増し)

ちなみに、ライブ前後には「第10回大阪クルシージョ」も開講されます。

詳細はこちら→OSAKACURSILLO.VOL10

現在の空き状況は

8/19(金)

  • 19:15〜「サパテアード原点」空き4
  • 20:35〜「ソレア研究」   空き2

8/21(日)

  • 13:15〜「使ってこそ身体」満席のためキャンセル待ち受付
  • 14:35〜「コンパス重視」満席のためキャンセル待ち受付
  • 15:55〜「ソレア研究」満席のためキャンセル待ち受付 
  • 17:15〜「マントン・テクニカ」    空き1
  • 18:30〜「バタ・デ・コーラ・テクニカ」空き1 

となっております。ご希望の方は上記詳細をクリックの上、osakacursillo@gmail.com までお申し込み下さい。

お会いできることを楽しみにしています!
2016年6月19日
Jun 18
新人公演を見て思ったこと。
La Yunko | ブログ | 06 18th, 2016| Comments Off

第25回新人公演チラシ表-723x1024みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか?

昨日、日本フラメンコ協会が主催する新人公演に伺いました。「新人公演」といっても実際はコンクールみたいなものでしょうか、賞金は出なかったと思いますが「奨励賞」「話題賞(準奨励賞)」という「賞」が頂けます。そして「新人」といっても実際の「新人」だけでなく、蓋を開けてみるとプロとして活動されている方々も出場されているので、じゃあ、新人ってなんなんだ、という話にもなるのですが、とにかく毎年1回開催されるこの「新人公演」は、日本フラメンコ界の中ではとても注目されているイベントです。

日本フラメンコ協会HPはこちら→http://www.anif.jp

ただ、実はこの新人公演、10年くらい前を最後に1度観に行ったきり、ずーっと行っていませんでした。スペインにいたり、日本にいても日程が合わなかったり、あと、実はその最後に一度行った時に、なんと全身にじんましんが出てしまったのです・・・何か変なものを食べたわけでもないのですが・・・客席で見ていた時に、なんかかゆいな〜と思ってぽりぽりかいていたら、どんどんかゆくなって、なんじゃこりゃとロビーに出てみたら、じんましん!!!!ひえーってなわけで、あれ以来なんだか新人公演が怖くなってしまって足が遠のいてしまっていたのでした・・・

でも今年は、東京クルシージョと福岡クルシージョの生徒さん、それから新人公演用に振付構成指導を頼まれた方3名が同日に出場されていたこともあり、昨日、3日間開催されるうちの2日目に行ってきました。朝10:00くらいからゲネ(本番前の舞台上のリハーサル)、本番と拝見し、全員の方を観られなかったのは残念ですが、みなさん本当に頑張っていらっしゃいました。個人的に応援させて頂いた方々がみなさんぐーんと伸びていたのでとても嬉しかったです。会場や楽屋で久しぶりにお会いした方々や初めてお話させて頂いた方々との再会・出会いもあってそれも嬉しかったなあ。

それ以外にも個人的にいろいろなことを勉強させて頂き、20:30終演まであっと言う間でした。例えば照明や舞台の使い方。舞台をよく知っていらっしゃる先生方の生徒さんの踊りはそういう部分も緻密に工夫されて、へーっと感心。ああ、なるほど、そういうやり方もあるんだ、とたくさん学ばせて頂きました。
それと振付を練習する前に、基本的な舞踊技術をきちんと習得する必要があると、これはほんとに強く思いました。基礎の基礎である身体やブラッソ、頭、足のポジションがあれ?っという人が見受けられました。内面が爆発することによってそのポジションが崩れてしまうのではなく、もともとそのポジションをきちんと学んで身につけていないため、それが長年の癖になり、それが舞台に出てしまっている人。基礎をきちんと学んだ上で崩れてしまうのと、基礎を学ばずに最初から崩れているのは、似ているようで全く異なります。それらはフラメンコというよりも舞踊の基礎なので、人前で踊るからにはきちんと身につけておくべきもの。それらは私自身いつも頭に入れて学んでいるし生徒さんにも教えていますが、改めて実感したことした。
そして上記のポジションをきちんと学んでいる人は、止まっている時のポーズがいいですね。でもその他の基礎がないと、今度は動き出すと、あれれれ・・・・???となってしまう。(あー止まっていた方がよかったのになー、でも7分半ずっと止まっている訳にもいかないしねえ・・・。)で、その他の基礎とは何かと言うとブラッソやマノの使い方。そしてマルカへ(マルカール)。これらもフラメンコ初心者で学ぶこと。でもなかなかできないんだなあ。まあ、かえってそういうことの方が難しいということもありますね。

いろいろなパソ(足の動き)なんかもあってなるほどね、って勉強になるのだけど、その一音一音は本当にちゃんと音が出ているのかな?私自身踊るので、パソを見れば、大体ああ、こういう音を出したいんだなって想像できますけど、プランタ、タコン、ゴルペがそもそも、それ本来の音が出ているのかな。アクセントは?音の流れは?そしてそのパソ単体で見るのではなく、振付全体を通して見た中での役割というのもあります。それを知って足を打っているのか、そういうパソだから足が勝手に動いているのか。これも簡単なようで実はすごく難しい。

バタ・デ・コーラやマントン、アバニコなど、自分の身体以外のものも踊りに組み込む方は、それらそれぞれの基礎というのもある。そりゃあ大変。ここまでやるだけでも相当な年月と訓練が必要です。ただし、上記は舞踊基礎のみ。これに、さらにフラメンコとしての要素も当然加わってくる。ダンス新人公演ではないから。フラメンコ新人公演だから。この「フラメンコ」ってのがもっと奥深く難しい・・・・。
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うーん、この「フラメンコ」の話をすると今晩眠れなくなるので(笑)、今日はここまで。
とにかく、なんでも勉強になるの。あの人の踊りはあーだ、この人はこーだと言うよりも、出場者の踊りを見て、じゃあ自分はどうなの?私の生徒さんはどうなの、私はちゃんと教えているの?と、ベクトルが全部自分に向く。
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そこなんですね、結局まだまだなんですね。踊り手としても、教師としても。
ちなみに私は2000年に「努力賞」、2001年に「奨励賞」を頂いていますけどね・・・(笑)あれから15年、そしてこれからもずっと私はまだまだ「努力」して、今度は自分で自分を「奨励」して踊り続けるのでしょう。そして命終える時に「よくがんばったで賞」が頂けるのかもしれません。
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2016年6月18日 もう寝なくっちゃ。明日はクラスある!(日付は今日に変わっている〜!)
Jun 9

Unknownみなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか?

今日は仕事がお休みでしたので、ダウンタウンの浜ちゃんが司会するテレビ番組を見ていました。番組名は分かりませんが、結構前から放映されているので人気なのでしょう。芸能人にテーマを与え俳句を作らせ、俳句のプロの先生(写真:ネットより拝借)に添削してもらうもの。面白いです。

で、ちょっと思いました。この俳句の先生の添削の仕方って、新人公演とかで時間制限のある曲の振付の作り方にすごく似てる。ここで言う新人公演というのは、日本フラメンコ協会が毎年主催しているフラメンコのコンクールみたいなもの。とにかくたくさんの出場者がいるので、一人1曲7分半という時間制限の中で踊りを披露するわけです。(ギター部門、歌部門もありますが、今日のブログは踊りに関して。)この7分半ってはっきり言って短いです。普段私達がレストランとかで観るフラメンコショーでの踊りの1曲は10分〜12分くらい。劇場公演だと1曲15分くらい踊る場合もあります。ちなみにスペインのコンクールでは時間制限があっても10分ですし、お国柄でしょうか、多少オーバーしても全然問題ない場合も・・・(笑)そんなところを見ても、やはり1曲7分半の踊りっていうのは短い。もちろん、その人の踊りを評価するのに7分半も必要としない場合もあります。出て来ただけで「あああああ!この人は!!!」という太鼓判の人や、残念ながらその逆の人も・・・。そのような方々は7分半振付しようが、ものの3秒で実力が分かるわけです。が、そういう場合は例外として、出演する側からすると7分半の中に審査員に評価してもらうだけの要素を詰め、流れを整えるのには結構苦労します。

私が新人公演に出場したのはもう15年以上前だったかな?あの頃はもう少し振付時間が長かったように思えますが、いずれにせよ当時の先生に時間内に振付けて頂いたものを必死に練習していただけなので、こんなことは考えなかったです。それから年月が経ち今度は自分が「先生」と呼ばれるような立場になり、ここ数年、新人公演出演者から踊りを見て下さいと頼まれることが時々あり、うわっ、7分半って短いんだなって改めて思いました。

すみません、話は元に戻ります。その先生の俳句の添削基準を見ていると、これは既に述べた新人公演のような時間制限のある振付をする時と同じなんです。考えてみれば、俳句も字数制限がありますね。私のブログみたいに字数制限なければ(笑)だらだらだらーと気の済むまで文章を書けますが、俳句はそうはいかない。5・7・5の中にたくさんの情報を入れ、季語を入れ、それでいて語呂もよく、その情景が浮かばなくてはならない。こりゃすごい芸術です。たった5・7・5の中にアルテが詰まっているわけです。

で、先生がおっしゃるいい俳句を作るポイントと時間制限のある時の振付作り方のポイントに、例えば、こんな共通点があります。

①同じ様な内容の言葉は繰り返さない。

5・7・5の中ですから、同じ言葉を繰り返している余裕はないんです。情報は1つでいい。その分他の情報を語るのに字数を回すわけです。


フラメンコの振付を見ていると、何度も同じような動作とかパソ(足の動き)を繰り返す人がいます。なぜなら踊る側からするとそれが楽だったり、好きだったりするからどうしても気付かないうちに何度も出てしまうんです。もちろん私も経験あります。でも観ている人からすると「また?」「それ、さっきも見た」という印象を持ってしまう。人によっては「他にネタはないのか?」と思う人も(笑)それだったら重複する部分をカットして別の動きなり、音なりに変えた方がいいわけです。当たり前と言えば当たり前ですが、結構踊っている本人は気付いてしなかったりします。

②ただし、あえて繰り返すことで意味を持たせることもある。

①をふまえた上です。もちろん3回4回と繰り返すと①と同じになりますが、自分が強調したいものなどをあえて、1曲の中に例えば2つ入れる。これはお客さんもしくは審査員に印象付けるための、確信犯的な振付の仕方。なんとなく同じものが2つ入っていたというのと、確信犯的な2つではこれは雲泥の差です。

③最初から結論が分かってしまう句はだめ。どんどん展開してゆく、もしくはどんでん返しの面白さ。

次の動きや展開が簡単に予測されるような振付というのは、観ている方からすると驚きがない。要するにつまらない。飽きる。

④視覚化と聴覚化の重要性

俳句は読んで楽しむものです。映像も音声もない。だからその俳句から、何かが見えて何かが聞こえてくることが重要。フラメンコの踊りって、まさに視覚と聴覚がかけ合わさったも。その踊りがどう視覚化されて、どう聴覚化されるのかを客観的にとらえる必要があります。

⑤ありきたりの季語ではなく、それも季語か!という斬新さ

季語は季節感を表し、その俳句の要となるもの。フラメンコの踊りでも、曲によってその曲らしさを表すものというものがあります。それはその曲の歌の内容だったり、歌の歌われた場所の特徴だったり、伝統や歴史だったりします。それらを知らずに、尊重せずにただ動きだけ振付ると一体その踊りはなんなんだ?ということになる。アイデンティティが見えてこないからです。フラメンコを、つまりカンテを知っている人から見れば、それは一目瞭然です。ただ動きの羅列を音楽に押し込めただけなのか、それともそのアイデンティティを学んで理解して尊重しているのか。ただしきちんとフラメンコを学んでいらっしゃる先生であれば、それはちゃんと振付て下さっているはずです。審査員の先生方は言わずもがなでしょう。

ただし、「それも季語か!という斬新さ」。これはその人のセンスだったり、何をもって季語とするのかという考え方の広さにもよってくるのではないでしょうか。何がなんでも純粋に、これまでの歴史の中で「これぞ季語」と言われたものしか季語と認めない方もいらっしゃれば、これも季語、へー、でもありだよね。そのセンスすごいねって認められる方もいらっしゃるのかなあ。ただ、重要なのは、伝統的に季語と言われているものが何なのかまず知らなくてはならないことではないかな?(もちろんその土台には日本の文化や歴史風土も関係していると思う。)それをしっかり学んでいるからこそ、斬新な季語っていうのが生まれてくるんじゃないかなあ。・・・・はいはい、そう考えてみるとフラメンコも同じですね。フラメンコの文化の土台なしに、単に目立とうと思って奇をてらった動きや音を出して斬新(モデルノ)って呼ぶのはね・・・

まあ、挙げればキリがないのですが、とにかく共通点がいっぱい。そしてそう考えると俳句ってすごい芸術だなあと感嘆するわけです。
ただし、フラメンコもすごいぞ。なぜなら、俳句は一度作ってしまったらそれはその作品として固定される。でもフラメンコは違う。俳句と同じような観点で振付をしたとしても、フラメンコの踊りのすごさっていうのはその振付から飛び出てくるところにある。
なぜなら、カンテ(歌)とギターがあるから。それを聴いて感じて踊るから。そこから出て来るものこそフラメンコの踊りだから。
そう、フラメンコの踊りって、振付を踊ることじゃない。
松尾芭蕉の俳句が未来永劫その言葉通りに変わらないのに対し、フラメンコは一瞬一瞬のうちに変わる。一度として同じものがない。
同じ振付を何百万回と繰り返し練習して、絶対間違えないように、失敗しないようにって歯を食いしばって練習してきた人達が、たくさんのお金を時間と労力をかけて、涙と汗を流してきた人が、きっと今年もたくさんいる。今日も明日も、本番直前までそれは続くのかもしれない。
でも、だからこそ知ってほしい。振付を完璧に踊るということは大変なことだよ、でももっと重要で、素晴らしいことがフラメンコにはあるから!
もしそれを舞台の上で感じることができたら・・・・・、それがほんとの「賞」なんだと私は思います!
2016年6月9日(木) ああ、昔の私に教えてあげたい、このブログ。(笑)
May 27

13243696_10154184763761228_872181270832539113_o13237594_10154184763646228_7165004983583593692_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

先週の日曜に「セフェリーノ」というヒターノの守り神とでも言うのでしょうか・・・・その像を教会に奉るお祝いに行ってきました。毎年大体5月に行われ、年によってその像が奉る場所、教会が変わります。一昨年はウトレーラ、昨年はレブリーハ、そして今年はまたウトレーラでした。教会ではミサが行われ、その年に表彰されるヒターノに表彰メダルが贈られます。そしてヒターノ達が集まるお祝い事の後にはお食事があり、その後は当然の成り行きでフラメンコのフィエスタが行われます。全てのヒターノ達がフラメンコを踊って歌えてギターを弾けて、という訳ではないのですが、やはりフラメンコは彼らの文化。今回のようなお祝い事、誕生日、クリスマス、結婚式などなど、家族親戚が集まる時には自然とフラメンコが涌き起こるんです。その自然発生的なフラメンコ。大好きです。私達外国人が馴染んでいるのは劇場やタブラオなどの商業施設のショーとしてのフラメンコ。もしくはお教室で習うフラメンコ。もちろん私もそこに属していますが、それだけだとなんだか足りない。もちろんどれも素晴らしい。とっても勉強になる。でも何かが足りない。何が?

フラメンコのルーツです。

フラメンコはそもそも流浪して来たヒターノ達が各土地の音楽を吸収しつつ、スペインの南アンダルシア地方にたどり着きました。そしてアンダルシアに定住し始めた彼らは、彼らがこれまで培ってきた音楽や舞踊と、アンダルシアの土地のそれを、彼らなりに取り込み、表現したんです。そしてそれは彼らの家族の中で歌い継がれてきた。そう、彼らの生活の中で、そして今でもそれは続いている。おじいさんおばあさんが歌うカンテを子ども達が聴き、歌ってゆく、踊ってゆく。誰もフラメンコ教室なんて行かない。(そんなものはないし)だって日々のフィエスタの中で彼らはそれを自然に身につけてゆくから。現代のヒターノ達の中ではプロフェッショナルなフラメンコアーティストになろうと思ってフラメンコ教室の扉をたたく人もいます。でもプロになるとかならないとか、趣味とか習い事とかじゃなくて、彼らの文化なんですよね。それがフラメンコのルーツだって私は思っていますけど、どうしても現代の生活だと、フラメンコを学んでいると言っても、そのルーツから完全に遠のいていることに気付きます。まあ、最初から遠のいているのは当たり前ですが。私はヒターナ(ヒターノの女性形)ではないのだから。

だからこそ、こんな特別な機会があって(彼らには当たり前のことだけど)せっかく誘われたのだから有り難く伺わせて頂く。私達(夫、カメラマンのアントニオ・ペレスと私)が着いた時にはすでにミサが始まっていて、その時には祭壇近くにいた人達が既にフラメンコの歌を歌っていました。ブレリアとかトナーとか、メロディはフラメンコなんだけど、歌詞が「セフェリーノ」を讃える内容なんですね。遅れてきたので私は後ろの方にいたのですが、夫は写真を撮る関係でずんずん前の方へ。そのうち祭壇近くのフラメンコが盛り上がってきて、ブレリア・ロマンサーダと呼ばれる、ウトレーラ(もしくはレブリーハ)特有のちょっとゆったりしたブレリアが始まると、教会の参列者達がわらわら出て来て踊り出す。祭壇の前で。もちろん彼らは踊り手なんかじゃありません。普通のヒターノ達です。周りの参列者がわーっと前の方に駆け寄ってきて、私はほとんど見えなくなってしまったけど、でもみんながパルマたたいたり、ハレオかけたりしている中でちょっぴりパルマたたいてみたりして、なんだか幸せになりました。後からアントニオに「なんで前に来なかったの?見えなかったでしょ?」と言われたのだけど、やっぱりそれはできなかったなあ。確かに見たかったけど、これは彼らの儀式だから。彼らの家族にとって大切な日だから、それを差し置いて私が彼らの前に立つことはできない。だからここでのフラメンコはみなさんと同じ、ああ、こういうことが行われたのかと、アントニオの写真を見て初めて知ったのでした。いいのいいの。見えなくても。音を聞いていてあの同じ空間の中に入れさせてもらえただけで十分なの。

13227492_10154184768961228_633530316080649267_o13254884_10154184769101228_6086810110025113176_o13235452_10154184768996228_7814232119081929311_oそしてその後は近くの公演へ昼食。テーブルと椅子が用意されていて、各グループごとに好き勝手に座る。各自みんな食べ物を持参していてなんかピクニックみたい。食べ物持参というのを私達は知らなくて手ぶらで来てしまったのでどうしよう!と思ったのですが、ウトレーラのヒターノ信心会の人達が「パパ・アリニャー」と呼ばれるジャガイモのサラダみたいの(茹でたジャガイモをオリーブオイル、にんにく、パセリで混ぜる)とガスパチョ(アンダルシアの冷たい野菜ドリンク)、飲み物を用意して下さっていた。ありがたや〜。しかもシンプルなお料理なのにすごく美味しい。新ジャガだからか?それともみんなで食べるからか?よく晴れた日に公園で食べるからか?なんだか分からないけど、ガスパチョもすごく美味しい。セビージャのバルだったら結構マズい所もあるのに。(ひどい所なんか、スーパーでパックで売っているメーカーのガスパチョを出すところだってあるんですよっ!)私達はレブリーハの人達のグループに混ぜてもらってみんなで食事。本当に美味しかったなあ。

そして食事が終わると当然のように始まるのがフィエスタ。各テーブルであちこちフラメンコが聞こえる。私達はレブリーハのグループだったので、彼らがブレリアを歌い出し、なんやかんやで踊らされる。レブリーハのフィエスタにはよく行っているので、私が踊るのは知られているみたいで、踊れ、踊れ、と。ここがまたちょっと難しい所なんですが、こういう時に「いえいえ、私踊れません」とか「私はヒターナではないですし・・・」とかは全く通用しません。日本の感覚で言うと、そう遠慮するのが普通だし礼儀とも言えるのかもしれないし、そうして自分の謙虚さを表す人も多いと思う。でもここでは違う。発想が逆。その場に一緒にいて、同じ空間を共有しているのに、彼らからの招待を断ることこそ、無礼。昔はそれが分からなくて、いつも断っていたら、そのうちにある人から本当に怒られたんです。「さっきからみんなあなたに踊れって言っているでしょう?なぜ踊らないの?もうこれが最後通牒だからね、これで踊らなかったらどうなるか私は知らん」みたいなことを言われて、ああそういうことなのかと初めて気付きました。だからそれからは、踊るようにしています。とはいっても、強制的に今踊れ、みたいな時もあって、ちょっとそれも踊りにくいんだけどな〜という本音もありますが(笑)

その時のビデオがこちら→http://www.lebrijaflamenca.com/2016/05/video-ceferino-jimenez-malla-utrera-2016/

そしてこのビデオの中で踊っている車椅子のおじいさん、この方がレブリーハのヒターノ一族の長、「エル・ビア」さんという方です。昔は相当の踊り手だったとか。息子さんがそんな話をして下さいました。仕事から帰ってくると、洋服ダンスの扉を開け、その内側についている鏡の前で何時間も何時間もサパテアードの練習をしていたそうです。そして身体がぐらつかないように、ガラス瓶に砂を入れて頭の上に乗せていたとか・・・。もちろん今は車椅子なのでサパテアードはできませんが、ブラッソをちょっと動かしただけでも、おおおおおおっというものがあります。すごいなあ。

13248477_10154184769206228_8432285512931114159_o13255910_10154184769416228_6851782822710472411_nそれから、フアナにも会いました。彼女の踊るブレリアは国宝級。初めて見たのは昨年のレブリーハのフィエスタで。もう呼吸が止まるかと思うくらい彼女の一挙一動に釘付けになってしまいました。ああ、こんなブレリアを踊る人が世の中にいたんだって。そのフアナに今年もフィエスタでお会いしたので、図々しくもご挨拶させて頂きました!そして彼女からいろいろ家族のお話、フィエスタのお話を伺えて感動!まるで夢みたい。(その後、一緒に写真を撮って頂くはずが、別のお一方もなぜかお入りになり、私が真ん中になってしまうという微妙な図・・・)

 

 

 

 

 

13247789_10154184769436228_6971264682487603147_o13243976_10154184769551228_4891063890085322388_o13244230_10154184769791228_6158873711907143823_oまた別のグループのフィエスタもあって、そこはルンバが中心。長老みたいな方が中心となってどんどん歌われる、踊られる。そこでもやはり踊れ踊れとひっぱり出されて踊ることに。ルンバはあんまり踊れ慣れていないんだけどなあ。でもみんないい人達ばかりで暖かいフィエスタでした。なんて言うのだろう、みんながみんなでその同じ空間と時間を共有して楽しむ感じ。上手に踊ってやろうとか、失敗しないようにしようとか、そういう発想が全くない。もちろん誰が一番上手いかとかそういう競争みたいのもない。普通なの、それが延々続いていって、皆どんどん幸せになっていく、そういう感じでした。

本当はフラメンコってそういうものなんだ。だからセビージャに戻って、次の日フラメンコのクラスに行ったら、そこで学ぶことがあまりにもあの日自分が体験したこと、感じたこととかけ離れていて、何がなんだか分からなくなってしまった。心と脳みそと身体がばらばら。全くつながらなかった・・・それはとても悲しいことなのだけど、仕方がない、だって私はヒターナではないから。彼らの文化の中に時として入れてもらえることはあっても、その文化に属する人間ではない。その文化と共に生まれ育って、生きて死んでゆく人間ではない。だから私なりのフラメンコの接し方、学び方というのを受け入れなければならない。それでいいんだと思う。彼らの文化に土足で入り込むことはできないし、やっていはいけない。それが彼らに対する、彼らの文化に対する敬意なのだと思う。だからこそ、あの日のような経験をさせて頂いたことに感謝して、学び続けたいと思う。

クラスで習うパソってすぐに忘れちゃうんだけど、こういうことは絶対に忘れない。だって、私の細胞が覚えているから。これがフラメンコだって。

写真:アントニオ・ペレス

2016年5月25日 セビージャにて。

May 26

スクリーンショット 2016-05-26 00.05.18スクリーンショット 2016-05-26 00.05.5812936730_870801463032183_4375386503612080724_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

8/20(土)大阪アルディエンテにて開催される、「うねじゅんじゅん」フラメンコ公演のフライヤーができましたのでアップします!フライヤーができる前から公演のお問い合わせを頂いておりました。お待たせして申し訳ございませんでした!

うねじゅんじゅん・・・・それは出演バイラオーラ3人の名前からとった公演名です。宇根由佳さん、森脇淳子さん、そしてわたくし萩原淳子です!昨年、一昨年と「アントニオ・ペレスの仲間たち en OSAKA」ライブで共演、毎年とても楽しく、勉強させても頂き、お客様も出演者も大満足でした!そして今年は3人のユニットということで公演名を新たに「うねじゅんじゅん」に。3人のソロの踊りはもちろん、今までになかった合わせもの、つまり3人の群舞もあります。ライブはこれまで同様1部・2部の構成で各自それぞれソロを踊りますが、各部のオープニングとしてその群舞を踊る予定です。

前回の「第9回大阪クルシージョ」の後、大阪のスタジオに3人で集まり、オープニングを1曲作ったのですが、スタジオを1時間半予約したにもかかわらず、振付は30分で終わってしまった・・・・というより、最初の1時間はべらべらおしゃべりばっかりしていて、気付いたら、あ、もう30分しかないよ!!!というわけで30分で作ったのでした(笑)とにかく話しと笑いが止まらないんです。3人で会ったのが久しぶりっていうのもあるんですが、(その割には全然久しぶりの感じがしなかった・・・笑)ボケとツッコミ満載の1時間。私は本来は神奈川育ちなのですが、お二人(宇根さんは京都、森脇さんは大阪)の中に入るとなぜか、モードが関西系になってしまう。練習後の飲み会もしゃべりにしゃべりまくって時間が足りない〜。次回は6月、東京でもう1曲のオープニングをまた3人で作るのですが、大丈夫なのか?????またしゃべりと笑いで時間が過ぎそうですが、それでもそこはプロですから、きっちり作らせて頂きます!というわけで、1部・2部ともに異なるオープニング、バイレソロをどうぞお楽しみ下さい!

チケットのお申し込みご連絡を下さった皆様、誠にありがとうございます。残席は1部・2部共にまだありますが、事前に満席になることも予想されますので、ご希望の方は フライヤー記載のお申し込み方法をご確認の上、ticket.layunko@gmail.com までお早めにご連絡下さい。皆様のご来場をお待ちしております!


スクリーンショット 2016-05-26 00.01.49そして以下は「うねじゅんじゅん」公演の前後に開講する大阪クルシージョの空き状況です!

「第10回大阪クルシージョ」お申し込み状況(5月25日現在)

  • 8/19(金)19:15〜「サパテアード原点」空き7名
  • 8/19(金)20:35〜「ソレア研究」   空き3名
  • 8/21(日)13:15〜「使ってこそ身体」 満席のためキャンセル待ちをお願いします。
  • 8/21(日)14:35〜「コンパス重視」  満席のためキャンセル待ちをお願いします。
  • 8/21(日)15:55〜「ソレア研究」   満席のためキャンセル待ちをお願いします。
  • 8/21(日)17:15〜「マントン・テクニカ」    空き1名
  • 8/21(日)18:30〜「バタ・デ・コーラ・テクニカ」空き3名

大阪クルシージョ詳細はこちら→OSAKACURSILLO.VOL10

※「第10回福岡クルシージョ」(9/3開講予定)と福岡ライブ(9/4開催予定)、つくば国際美学院さん主催クルシージョ詳細は決定次第ご案内させて頂きますので宜しくお願い致します。

では大阪でお会いできることを楽しみにしています!

2016年5月25日 セビージャにて。

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