May 24

13245381_10154182493251228_129939782183252675_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

現在発売中の「パセオフラメンコ6月号」20周年記念特集フェスティバル・デ・ヘレス記事内にどーんと全面8ページ、アントニオ・ペレス撮影による「もうひとつのフェスティバル・デ・ヘレス」が掲載されています。昨日、掲載アーティストのバルージョにパセオ誌をプレゼント、大満足の笑顔です!!!

バルージョの他には、このブログでも公演鑑賞記でご紹介したマヌエル・モネオ、モネタ、ベレン・マジャなどの写真も。特に私が好きな写真はこのバルージョの写真もそうですが、その隣の、ロシオ・モリーナに歌うフェルナンド・デ・ラ・モーレナ!是非みなさんご覧下さい。フェスティバルにいらっしゃった方もこれからの方も、見てるだけでフラメンコが身体にたまってきそうな写真ばかりです!

劇場公演のきれいな写真も素敵ですが、アントニオの写真って、なんだかフラメンコのエネルギーに満ちあふれている。大体本人が写真を撮っている時に私は客席でその公演やライブを観ていることが多いのですが、その時に感じたなんとも言葉では表現できない感覚を写真で切り取っている感じ。観終わった後にそれから何ヶ月経ったとしても、もしくは何年経ったとしてもその写真を観るとあの時の感覚がまざまざと思い出されるんです。

そしてですね、私の目からするとアントニオの写真ってどんどんフラメンコになっているように思えるんです。出会ったばかりの頃に見せてもらった、彼のフラメンコの写真って、すごくアーティスティックでそれはそれで素敵だったのだけど、それから数年経って、そのアーティスティックな部分にフラメンコの原液がどぼどぼと注ぎ込まれている感じ。うわー参ったな、こりゃ、って今は思ってしまう。だからアーティスト達にもすごく喜ばれるのだと思う。ただ形良く、きれいに写されたものではなく、自分の内面にあるフラメンコがカメラによって引き出されているのが分かるから。

・・・とごちゃごちゃ言っても始まりません。百聞は一見に如かず。「パセオフラメンコ6月号」にてお楽しみ下さい!

パセオフラメンコさんHPはこちら→http://www.paseo-flamenco.com/monthly/2016/05/20166.php

そして「萩原淳子のフェスティバル・デ・ヘレス2016鑑賞記」。何それ?という方、以下をクリックしてお読み下さい♪

http://www.layunko-flamenco.com/JA/2016/03/日本語-萩原淳子のフェスティバル・デ・ヘレス/

http://www.layunko-flamenco.com/JA/2016/03/日本語-萩原淳子のフェスティバル・デ・ヘレス-2/

http://www.layunko-flamenco.com/JA/2016/03/日本語-萩原淳子のフェスティバル・デ・ヘレス-3/

http://www.layunko-flamenco.com/JA/2016/03/日本語-萩原淳子のフェスティバル・デ・ヘレス-4/

では皆さん、またお会いしましょう!

2016年5月24日 最近よく蚊に刺される、セビージャにて。

May 20

13182969_10207503725644622_332979259_n13248485_10154175103991228_512502429976757260_o13247783_10154175103981228_1481907540565921522_o13235283_10154175103996228_48089172467796859_o13221256_10154175104186228_956529521927078296_o13246358_10154175104206228_2641510695502273324_o13248406_10154175104246228_8485411488361708100_o13227784_10154175108291228_9020039947408228417_o13260224_10154175108281228_2816978110837839056_n13237627_10154175108296228_5921325854159182932_n13260263_10154175108401228_3842724485708752196_n13248570_10154175108436228_7332061969223831520_o13268062_10154175108441228_912107196492221729_o13243861_10154175108971228_7096210465413623548_o13268203_10154175108976228_4693567346898266998_o13268011_10154175108966228_8663292694307649345_o13268087_10154175109056228_5750769662962887154_o13237832_10154175109616228_1915751362120340432_n13248532_10154175109626228_8927597853885930147_oみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

こちらセビージャはまた暑くなりました。日差しガンガンの毎日です。

お陰様で一昨日のフラメンケリーアでのライブは無事終了しました。これまで以上にたくさんのお客様にお越し頂き感謝しています。ありがとうございました!

・・・・がそれに比例してライブ中に携帯で撮影する人の数も増加・・・・大体セビージャのタブラオって写真も動画も撮影禁止にしています。ショーの最後数分だけ撮影タイムを作るタブラオもあるようですけど、基本的には撮影禁止。まあ当たり前といえば当たり前ですが、私が時々踊らせて頂いているこのフラメンケリーアというタブラオはどうもそれがゆるいようで・・・これまでのショーでも好き勝手に写真撮影や録画しているお客様(多分その大半は観光客)がちらほら目についたのですが、一昨日は、舞台に立った瞬間に、「ゲッ!!!!何なの、この携帯の数は!!!」とギョッとするほどお客様が携帯を構えていました・・・中には舞台真正面に立って、最初から最後までずーーーーーーっと録画していた人も。

ライブの最初はミゲル・ペレスのギターソロで始まり、大盛り上がり。壮絶テクニックを駆使したグアヒーラ。あれを聞いて興奮しないお客様はいらっしゃいません。(笑)その後は私のバタ・デ・コーラのガロティン。そのガロティンで舞台に立った瞬間に、その携帯の数に唖然としてしまったのでした・・・。それが影響したのかしないのか・・・ガロティンは始終不調。なんとなくギターとカンテと私がかみ合っていかない感じ。この流れを変えなければと精神力を強く持つものの、それも逆効果なのか、なんだか空回り・・・。にもかかわらず、なぜかお客様には大ウケ。踊りの中で私が止まる度に拍手が起きて、心の中では(「いやいや、こんなはずじゃないんです。こんな踊りに拍手しないで下さい!!!」)と叫びつつ、でも顔は笑顔、という複雑な心境でした・・・・。そしてそのままお客様大喝采の中、萩原は笑顔で挨拶をし、しかし舞台からの階段はどよーんとした気持ちでトボトボ降りたのでした・・・

なんであんなことになってしまったのだろう・・・っと歩きながら一瞬ぼーっと考えていたら、しまった!!!!そんな場合ではなかった!!!次の踊りの出番まで5分くらいしかない!!!早着替えをしなくては!!! だーーーーーーっと楽屋までの廊下を、ブラウスを脱ぎながら走り、次のソレアの衣装に着替。一昨日は夫のアントニオが写真を撮りに来てくれたので、着替をちょっと手伝ってくれたのですが、いや、あれはどうなんだろう。気持ちは嬉しいが、悪いけど一人で着替えた方がよかったような・・・(笑)

早着替えって本当に苦手です。いつまで経っても慣れません。(笑)踊り手が3〜4人くらい出演するタブラオであれば、踊り手同士で着替を手伝ったりしますけど、一人だと全部自分でやらなくてはならないから大変です。着替に時間がかかり過ぎて、自分の踊りまでの出番に時間が空き過ぎてしまうと、もちろんその間はギターやカンテで延ばしてくれるアーティストもいるけど、あまり長過ぎても明らかに着替えの場繫ぎっていうのがミエミエでお客様も冷めてしまう。ってなわけで、なるべくショーの流れを妨げないように早着替えするわけです。

ガロティンの時に着ていた黒のブラウスを脱ぎ、バタ・デ・コーラも脱ぎ、ふいてもふいても吹き出して来る汗にひっかかりながら、ソレアの衣装を着る。頭につけている花もイヤリングも靴も全部替え、化粧も多少直し、水分補給もする。1分1秒を争う時間との闘い。もちろん休んでる暇なんてありません。そんでもって衣装の上につける黒のシージョ(ショールみたいの)を、一緒に楽屋にいてくれたアントニオに「黒いの取って!」と頼んだら、・・・・・なんと、さっきガロティンの時に着ていた、そして今脱ぎ捨てたばかりの黒のブラウスを手渡された・・・・分かりますか?この状況?!

今脱ぎ捨てた衣装を、また着るってかあああああああ?!

叫びそうになる衝動をぐっと抑え、「黒いの」って言っちゃった私が悪かったんだ。確かにガロティンのブラウスも黒だし。と地球をひっくり返して考え直し、自分で黒のシージョをとる。つける。後ろの部分はアントニオにつけてもらってもよかったんだけど、いや、自分がつけた方が早いと思い直し、自分でつける。アントニオも私の殺気だっている雰囲気を察知しているのか、黙って隣に立っている。そして他の場所も安全ピンでとめている時に、アントニオが言った。

「あの歌い手はインマ・ラ・カルボネーラって言うの?」

・・・・この瞬間、怒りを通り越して異様な冷静さを保ってしまった私。

「アントニオ、彼女はインマ・リベーラで、ラ・カルボネーラとは別の歌い手なの。でも今、この状況で質問する内容ではないよね。」

そう静か〜に言うと、アントニオはささささーっと3メートルくらい後ずさりしました。それでよし。

そしてまたダッシュして舞台袖まで走る。私が着替えていた間にインマがティエントをソロで歌ってくれていた。私が到着した時にちょうどティエントの最後、タンゴに入っていたところだったのでセーフ。その時点でもまだ汗は引かない状況なんだけど、そのまま私のソレアに突入。その時には件の携帯撮影のことはすっかり忘れていたかなあ。確かに舞台の上で目に入ったと思う。でもガロティンの時ほど気にならなかったかなあ。インマのソレアは力強くて、それを受け止めるには自分も強く深くなっていかないと彼女のカンテで踊ることはできない。ソレアはやっぱり私の曲だなと思いながら踊ったのでした。

その後のフィン・デ・フィエスタもまあ普通に終わり、ライブ終了。帰り際のお客様に挨拶したら、みんな顔がキラキラして「おめでとう!」と声をかけて下さったり、握手されたり、ほっぺたにキスされたり。聞いてみたところ、フランス、ウルグアイ、アルゼンチンetc、いろいろな国の観光客の方々が多かったです。セビージャの知り合いのフラメンコ愛好家の方々や、セビージャの生徒さん達も来て下さいました。ありがとうございました。

でもね、やっぱりまた勉強し直さなければと思うのです。もちろんお客様に喜んで頂けて嬉しい。でも同じように、私も自分の踊りに納得したい。もしかしたらそれは生涯できることではないのかもしれないけど、でもやるからにはちゃんとやらなくては。人間だからいつでもどこでも思うように踊れるわけはない。完璧に踊ることなんてできないし、フラメンコには完璧なんてないのだけど(完璧な踊りはフラメンコとは言わないと思う。)、自分ができる限りのことはしたいと思います。それがどこかでちょっと甘かったんじゃないかな、今回は・・・。そんな気がするからです。

落ち込んでも仕方がないから、反省してまたスタートです!

では皆さんまたお会いしましょう。

写真:アントニオ・ペレス

2016年5月20日 セビージャにて。

May 16

13182969_10207503725644622_332979259_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

5月18日(水)セビージャのタブラオ、“フラメンケリーア”で踊ります!

ギター:ミゲル・ペレス

カンテ:インマ・リベーロ

バイレ:萩原淳子

21:00開演

入場料9ユーロ

になります。

ソレアとバタ・デ・コーラのガロティンを踊る予定です。明日少し合わせができるようなので、どうなるかな。バタ・デ・コーラのガロティンは昨年の夏に「人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか?」で踊ったものを少しアレンジする感じ。あの時はエミリオ・マジャがギター担当でしたので、エミリオが持っている音楽に合わせた部分が結構ありました。今回はミゲル・ペレス。エミリオ同様音楽性豊かなギタリストです。ミゲルだとどんな感じになるんだろう?

ガロティンって言うと、日本では発表会とかでよく踊られるポピュラーな曲ですが、内心嫌に思うギタリストや歌い手も多いんですよね・・・。なんというか軽視されているというか。踊り手さんでもいらっしゃいますね。でも要は「何を」踊るか、(歌うか、弾くか)ではなく、「どう」踊るか(歌うか、弾くか)だと思うんだけどなあ。ソレアやシギリージャを踊るからフラメンコで、ガロティンを踊るからフラメンコじゃないっていう発想は私にはないかな・・・・。しかもバタ・デ・コーラだし。「バタのガロティンなんて見た事ありませんでした」っていろんな人に昨年言われましたが。私もありません。(笑)

どうなるでしょうか・・・ハアッ・・・。いつもながら緊張します。

では皆さんまたお会いしましょう!

2016年5月16日 セビージャにて。

May 13

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

早速ですが、既にご案内の通り昨日5/12(木)20:00より「第19回少人数制クルシージョ」&8月写真展ライブお申し込みを開始しました!早々にどちらもたくさんのお申し込みを頂き感謝しております。ただ・・・お申し込みメールが殺到していることもあり確認に時間がかかっております・・・。お申し込み下さった皆様には大変申し訳ございませんが、これから順次ご返信メールを送らせて頂きますのでもうしばらくお待ち頂ければ幸いです。

現段階での「第19回少人数制クルシージョ」定員に達したためキャンセル待ちのクラスは以下になります。

  • 6月19日(日)11:10〜「今、見直すべきテクニカ」
  • 6月25日(土)12:10〜「今、見直すべきテクニカ」
  • 7月3日(日)16:00〜 「今、見直すべきテクニカ」
  • 7月12日(火)18:40〜「マントン・テクニカ」
  • 8月14日(日)13:30〜「バタ・デ・コーラ・ソレア振付」
  •         ※バタなし受講はお申し込み可。

上記以外のクラスでも定員まであとわずかのクラスもございますので、ご希望の方はお早めに layunko@gmail.com までご連絡下さい。

クルシージョ詳細はこちら→TEISEI.TOKYO CURSILLO VOL19

TEISEI.CALENDARIO.TOKYO CURSILLO VOL19

8月3(水)・4(木)・6(土)・7(日)のライブですが、全日程まだ空きがありますので、現段階でお申し込みの方は全員仮予約手続中です。ただ日程によっては残席がかなり少なくなっているお日にちもありますので、ご希望の方はお早めに ticket.layunko@gmail.com までご連絡下さい。クルシージョと合わせてお申し込みも可能です。

ライブ詳細はこちらSHYASINTEN-LIVE 2016

では取り急ぎのご連絡でした。宜しくお願い致します。

2016年5月13日 セビージャにて。今日は晴れるかな???

May 3

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

先日「第10回大阪クルシージョ」(8/19、21)と「うね・じゅん・じゅん」公演(8/20)についてご案内しましたが、本日は東京での「第19回少人数制クルシージョ」とアントニオ・ペレス来日写真展同時開催フラメンコライブVOL3 の詳細が決まりましたので発表致します!

スクリーンショット 2016-05-03 00.33.33【第19回少人数制クルシージョ】
東京/2016年6月11日〜8月28日

クラス内容詳細・受講料・お申し込み方法等クリック→TOKYO CURSILLO VOL19

クラス時間割詳細CALENDARIO.TOKYO CURSILLO VOL19

〈お申し込み開始日時〉 5月12日(木)20:00

〈お申し込み先〉 layunko@gmail.com(ハギワラ)まで。

※携帯メールアドレスからご連絡の場合は、上記メールアドレスからのメール受信が可能か事前にご確認お願い致します。
※上記日時以前、上記メールアドレス先以外へのお申し込みはお受付できませんのでご了承下さい。

8月3日(水)・4(木)・6(土)・7(日)
【アントニオ・ペレス来日写真展 同時開催フラメンコライブVOL.3】 開催!

日時】
2016年8月3日(水) 19:30開演

       4日(木) 19:30開演

       6日(土) 14:00開演 /18:00開演

       7日(日) 14:00開演 /18:00開演

※開場は各日開演時刻の30分前となります。開場時間までにご来場下さい。

【会場】 キッド・アイラック・アート・ホール

京王線/京王井の頭線「明大前」駅より徒歩2分 地図こちら

【ギター】

8/3(水)久保守、鈴木淳弘
8/4(木)小林亮
8/6(土)・7(日)エミリオ・マジャ

【カンテ】
全日全ステージ エル・プラテアオ

【バイレ】

8/3(水)19:30開演 阿部碧里、市川幸子、堀江朋子、萩原淳子

8/4(木)19:30開演 伊集院史朗、鍛地陽子、島崎リノ、萩原淳子

8/6(土)14:00開演 田倉京、中谷泉、藤井かおる、萩原淳子

8/6(土)18:00開演 太田マキ、田村陽子、水野恵、萩原淳子

8/7(日)14:00開演 後藤めぐみ、デラフエンテチャベス由香、徳田志帆、萩原淳子

8/7(日)18:00開演 浅見純子、島村香、松彩果、萩原淳子

【入場料】 一般4500円/学生2500円  整理番号順(お申し込み順)自由席

※    同会場3−4階ギャラリーにて同時開催の「第4回アントニオ・ペレス来日写真展」入場料込。

※    お子様とお連れの方1名対象の「お子様抱っこ席」をご用意致します。御希望の方はその旨ご連絡下さい。なお会場の都合上お席の数には限りがありますのでご了承下さい。

【お問合わせ・チケットお申込み先】
受講生:layunko@gmail.com/受講生以外:ticket.layunko@gmail.com

【お申込み開始日時】
2016年5月12日(木)20:00(上記クルシージョと同じ)

【チケットお申込み方法】タイトルを「写真展ライブ」として頂いた上で

①  ご氏名 ②郵便番号 ③ご住所 ④TEL ⑤メールアドレス(PC)⑥お日にち
⑦時間 
⑧チケットの種類 ⑨枚数 を上記日時以降、上記お申込み先までご連絡下さい。

担当からの返信にて残席と指定口座をご確認後、1週間以内にチケット代をお振込頂きお申込み完了となります。
お振込後のキャンセルご返金、またチケット発送準備後のお日にちの変更も致しかねます。ご了承下さい。

13064609_10154106993161228_8045664596342382227_oアルへシーラス、カディス、マラガのスペイン各地で開催され好評を博した、アントニオ・ペレス写真展「ZOO」(動物園)が8/3(水)〜7(日)までキッド・アイラック・アートホール(東京/明大前)でも開催されます!ライブチケットをお持ちの方は写真展入場料が無料となります。ライブの前後に、または開催期間中にどうぞお越し下さい! 

写真展詳細はこちらクリックzoo

 ではみなさん、またお会いしましょう!

2016年5月2日 セビージャにて。

Apr 21

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

ここ最近ずっとブログ更新が滞っておりました。「第18回少人数制クルシージョ」「第8回福岡クルシージョ」「第8回大阪クルシージョ」、つくば国際美学院さんでのクルシージョ全てお陰様で無事に終了し、先週セビージャに戻りました。受講して下さった皆様、本当にありがとうございました。

お陰様で私の方はまたこちらの日常の生活に戻っております。・・・・が、今回の九州地方での地震に大変心を痛めております。お亡くなりになってしまった方々のご冥福をお祈りすると共に、避難されている皆様が一日でも早く安全と安心を取り戻せるよう、微力ではありますが支援させて頂いております。

インターネット上での情報網が発達し、こちらスペインにおりましても現地でがんばっていらっしゃるボランティアの方々の活動を毎日随時確認することができます。もちろん行政の活動も確認できますが、現段階では実際に現地で働いている方の生のお声の方がより的確で迅速なのではないかと。全ての情報を鵜呑みにするわけではありませんし、それで全てを知ったつもりにもなりませんが、そのような日々の情報を元に支援物資を何点か送らせて頂きました。現地ボランティアの方々のお仲間の方が福岡の方で物資を集められ、4トントラックで熊本まで発送して下さっているとのことです。私個人で物資を直接届けることはできませんし、もしそれをしたとしても逆に交通渋滞を招きご迷惑になると思いますので、まとめて発送して下さる方々がいらっしゃるのは大変嬉しいです。少しでも早く、今すぐに支援したいと思っている私達の気持ちも一緒に届けて下さるわけですから・・・。

支援に関してはよく考えました。そして今も考えています。

東日本大震災の時は、義援金を集めるためセビージャや日本でチャリティー公演に出演しました。また震災後東京で開講したクルシージョでの収益金は義援金として送らせて頂きました。ただし義援金が被災者の元に届くには時間がかかります。チャリティーの公演やクルシージョを企画し実施するまでにも時間がかかり、その義援金を送るのにも時間がかかり、そこから被災者へ分配されるまでさらに時間がかかります。長期的な視野での支援にはよいと思うのですが、今すぐ支援するにはどうしたらいいのか?

そしてこちらのHPでも発表していますが、東日本大震災の直後、個人的にセビージャのフラメンコアーティストにインタビューをして、たくさんの応援メッセージを頂きました。ただの応援ではなく、アーティストの皆さんがこれまでの人生の中でどのように苦しみや痛みを乗り越えてきたのか、今乗り越えているのか、それを語って頂いた上での応援メッセージでした。たくさんの方から、「励まされました」「ありがとうございました」とメッセージを頂きましたが、でも今すぐに被災者の皆様に役立つ訳ではない。

今、苦しんでいる人を、すぐに助けるために私ができること。

毎日毎日、必要な物資は変わります。昨日必要だった物資が今日もう必要でなくなることも。そんな情報を毎日毎時間確認しながら、その都度支援物資を送らせて頂いています。私個人が送れる量ですからたかが知れているのは承知です。どこかの大きな企業がぼーんと大量に物資を送れば、私個人のものなんてなんでもないのだと思います。でも同様に考えている方が他にもたくさんいらっしゃって、そのようにして集まった物資を4トントラックで毎日まとめて運んで下さるボランティアの方がいらっしゃる。そうして頂けることで個人個人のとるに足りないかもしれない支援も、大きな企業の支援と同じくらいの支援になるのでは?少なくともそのひとかけらになるのではないかと思います。

私個人でできることは小さなことです。でも小回りがきく。だから迅速な支援につながる。それに対して皆で力を合わせて計画して実行することは時間がかかるけど、個人個人よりも大きな結果を生む場合もある。どちらがよくてどちらが悪いという問題ではない。重要なことはその都度その都度自分で考え、判断し、即効性と長期的な展望もって支援してゆくことだということを私は東日本大震災の時に学びました。

もちろん、世の中にはいろいろな方がいらっしゃって、「そんなの無意味だ」とか「自己満足にすぎない」とか「売名行為だ」とかいうご意見もあるのは想像に難くありません。・・・いいんじゃないでしょうか。「民主主義」の世の中ですから、各自自由に考え、自分の思う事を公表できるわけです。そしてそれと全く同じ理由で「民主主義」の元に、私は自分の思い・考え・活動を公表します。しかしそれは、自分がこうしているからあなたもそうすべきよ、と半強制的なメッセージを送っているわけではなく、「表現の自由」を単に行使しているだけです。踊ることと一緒です。だって、「表現の自由」とは私達が持つことのできる権利なのだから。他人の自由と尊厳を奪わない限りは。

「民主主義」に基づく「表現の自由」を段々と脅かしているのは社会の外枠だけではないと思います。被災していない人間の「心」に目を向けた時、個人個人の心の中にもそれを脅かすものが忍び寄ってきているのではないか。支援する・しない、どのように支援するのか、という観点以前にその「心」が被災している人。いや、それは被災とは言わない。被災とは災いを被ること。心が被災しているのではなく、自分のその考え方・行動によって自分の心に自分で災いを招いている人、育てている人。そしてその災いで新たな災いを誰かに被らせている人。それに気付いていない人。根拠のない批判や誹謗中傷が生まれ、その人達によって「表現の自由」という権利が脅かされると言わざるを得ない昨今、気をつけなくては。その自由はそこにあるものでもない、プレゼントされるものでもない。人類の歴史の中で闘ってつかみとられてきたもの。それを守らなくては。そしてその自由の意味をはき違えてはいないか、自分以外の人間の自由があり、その人間も自分と同様、人としての尊厳を持っているということを改めて考えなくてはいけない。

支援をすることは特別なことでもなく、支援をした人間が特別な人間なわけでもない。ましてや支援額や支援の量によってその人間が格付けされることなんてあり得ない。でも今、当たり前なことが当たり前でないことに、そして当たり前でないことが当たり前なことにすり替わりつつある・・・。

自分を見失わないようにしなくちゃ。そのためには自分の頭で考えて、自分で決断し、自分の意思で行動する。小さい頃からずっとやってきたこと。それを続ける。

2016年4月21日 セビージャにて

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