Dec 31

たびたびのブログ更新で失礼致します。2014年最後のブログは番外編・人気写真です!

Captura-de-pantalla-2014-01-21-a-las-18.17.57-226x300 ①“フラメンコに生きる”

月刊パセオ・フラメンコ2014年2月号に掲載されたアントニオ・ペレスのフラメンコ写真館「フラメンコに生きる」の表紙写真。12ページに渡って特集されたフラメンコプロジェクト写真。お膳立てされた劇場写真ではなく、フラメンコの生の一瞬を切り取った写真。それはアーティストの、もしくは一般の人の生活や人生の一部となっている。そう、フラメンコを生きている。フラメンコに生きている。たくさんの方から感動のお声を頂きました。ありがとうございました!

そして、この「フラメンコに生きる」掲載写真を中心に、パセオの方々が2015年のフラメンコカレンダーを作成して下さいました。パセオフラメンコ定期購読の方に無料で進呈されるこのカレンダー、すでに継続で定期購読されている方のお手元に届いているようです。萩原も拝見しましたが、感動のカレンダーでした。

フラメンコを撮影した写真というよりも、その写真がフラメンコそのものなのでした。

11966_10152438354976228_4514351572057154526_n1-300x200②セビージャのフェリア(春祭り)

フェリアといえばセビジャーナスですが、今年のフェリアはヘレスのアナ・マリア・ロペスのグループとブレリアを楽しみました。そして思い返すと、今年1年はいろいろなフィエスタでもブレリアを踊ったなあ。こちらのフィエスタでのブレリアというのはタブラオや舞台で踊られるフィン・デ・フィエスタのブレリアと全然違う。ブレリアって生きているんだ。フラメンコって生きているんだ。だからそれを自分が生きることでブレリアを踊ることができるんじゃないかなあ。

その他フェリアの写真はこちら→http://www.layunko-flamenco.com/JA/2014/05/日本語-フェリアの写真/

③フランクフルト空港で飛ぶ

毎回大好評の世界で飛ぶシリーズ。今年はフランクフルト空港で飛んでしまいました。特に決めているわけではないのです。ある瞬間、急に「あ、ここで飛びたい!」インスピレーションが湧いた瞬間、湧いた場所で飛びます。人がいようといまいと関係ない。じろじろ見られていいるのかそれもよく分かりません。とにかく飛ぶ。納得のいくまで飛ぶ。そしてただ飛んでいる訳ではありません。夫アントニオ・ペレスの指示するポイントでジャンプし、その真上が最高ジャンプになるようにしています。そのポイントはほんとにポイント。数センチ違うだけでもダメなのです。だから1枚の飛ぶ写真を撮影するために何度も何度も繰り返し往復して飛ぶ。疲れます。(笑)でも飛んでいます。「合成写真ですか?」と毎回質問されますが、合成ではありません。ほんとに飛んでいます。そして飛んでいるのは私です。拡大して確認される方もいらっしゃるようですが(笑)

 9-300x224④鳥取砂丘に一人旅に行く夫に持たせたプラカード

今年の夏の大阪クルシージョ&大阪ライブ開催前の数日間、夫アントニオ・ペレスは一人で大好きな鳥取に旅立ちました。鳥取出身の世界的に有名な写真家、植田正治さん大ファンの彼と二人で鳥取は何度も訪れましたが、本人一人旅というのは初めて。日本語はほとんど話せませんが持ち前のコミュニケーション能力でたいていの旅だったら問題ない。でも鳥取砂丘という場所は、砂丘から市内へのバスが意外と早く終わってしまう。写真撮影に夢中になっているとあっという間に市内に帰る術がなくなってしまうのです。二人で旅行していた時は私が日本語でヒッチハイクしていましたが(笑)一人旅ということで、怪しまれないようにこのプラカードを持たせました。

たくさんの方々が応援して下さり、(中には鳥取の方にご連絡して下さった方も)夫は無事に帰ってきました。ありがとうございました!

10341726_10152643430081228_181649311742635595_n-200x300★番外編★(私の好きな写真)

第2回アントニオ・ペレス来日写真展&同時開催フラメンコライブの会場となったキッドアイラックアートホール(明大前)入口での写真。開催前日、写真展の搬入とライブ会場の準備で作業着&すっぴんの私ですが(笑)この写真が、2014年私のNo.1写真です。ライブ会場にコンパネを敷いて下さったStudio Gen(スタジオ・ゲン)の間瀬弦彌さんが撮影して下さいました。

1年間いろいろなことがあった。忙しくて忙し過ぎて本当に辛い時もあった。今この瞬間も夫と離ればなれ。私は日本、夫はモロッコで撮影旅行に行っています。それでもいつでもそばにいてくれた。物理的に離れていても、でもいつでもそばにいてくれたのが夫でした。本当にありがとう。

2015年はどんな年になるのでしょうか。

皆様にとって実り多い一年になりますように・・・。ってよく聞きますが、でもその「実り」ってなんでしょうね。私の「実り」は「多く」なくてもいいかな。でも自分で自分の実を結ばせたい。来年1年で結ばせられないなら、別に次の1年でもいいかな。もっと年月がかかってもいいかな。

今年1年も大変お世話になりありがとうございました。来年も宜しくお願い致します!

2014年12月31日 姪っ子はもうすぐ寝るかな・・・

Dec 31
2014年人気ブログ発表!
La Yunko | 新着情報 | 12 31st, 2014| Comments Off

みなさんこんにちは。先程のブログの続きです。

ブログ読者の皆様から反響の大きかったブログをダイジェストでご紹介。意外と人気なんです、毎年。うふふ。

rafael_romero-202x300①1月14日付 「エスペランサライブ無事終了!&ガロティンについて」

ブログはこちら→http://www.layunko-flamenco.com/JA/2014/01/actuacion-en-¨casa-de-esperanza¨-tuvo-exito/

東京・高円寺のタブラオ「カサ・デ・エスペランサ」さん新春ライブに出演した際にガロティンを踊りました。「ちょうどガロティンを習っていたのでためになりました!」「ガロティンってあまり気にしたことがなかったけど踊ってみたくなりました」etcお声を頂きました。

ちなみに、来年2/8(日)市川幸子さん静岡スタジオ“サルシージョ”ライブにてガロティンを踊る予定です!お楽しみに!詳細は→こちら「公演情報」

②5月26日付 「ビエナルのチケットを買いました♪」

ブログはこちら→http://www.layunko-flamenco.com/JA/2014/05/日本語-ビエナルのチケット買いました♪/

2年に1度セビージャで開催される世界最大のフラメンコの祭典「ビエナル・デ・フラメンコ」。今年はこのビエナルにあたった年でもありました。期間中会場となる、マエストランサ劇場、ロペ・デ・ベガ劇場、セントラル劇場、ホテル・トゥリアーナなどの会場案内をブログにした所大反響!「ビエナルに行こうと思ってたのでグッドタイミング!」「会場には行ったことありますが、まさにその通りのアドバイス!」「ビエナルに行きたくなりました!」などなど。

改めて読み直してもよくブログにしてある、と自画自賛。(笑)これからセビージャにいらっしゃる方もどうぞお読み下さいませ。

③8月25日付「フラメンコの振付における考察①」

ブログはこちら→http://www.layunko-flamenco.com/JA/2014/08/日本語-フラメンコの振付についての考察①/

このブログの反響も大きかったです。「的を得過ぎていて大笑い」「すごく勉強になりました」「自分の振付を改めて見直してみようと思います」などなどのご感想を頂きました。普段クラスでもお伝えしていることでもあるので生徒の皆さんはまたか、と思われるかも(笑)

たかが振付、されど振付。その振付を見ればその人がフラメンコをどのくらい理解しているのか、何を求めているのかがすぐに分かってしまいます。練習生の場合は、よい振付を習える人はその振付を通してどんどん成長してゆける。でもその逆では学べない。もしくは足かせとなってしまう、本人の気付かないうちに時間とお金と労力だけを無駄にしてしまう・・・だから生徒さんに振付る時には自分に振付けるよりも神経を使います。

改めて読み直し、教える側の責任の重さを感じました。

④10月26日付 「テ・デ・トゥリアーナライブ再開!&フラメンコを踊る基本」

ブログはこちら→http://www.layunko-flamenco.com/JA/2014/10/empezamos-de-nuevo-en-¨t-de-triana¨/

当たり前のこと。でもだから改めて思い起こしたい。フラメンコを踊る基本。でも厳密には、“私にとって”のフラメンコを踊る基本。人によって何をもってフラメンコとするのか、それは異なると思います。だからこの基本は“私にとって”の基本。でもたくさんの方々から共感のお声を頂きました。あ、でも、共感されない方はわざわざ「共感しません」とかご連絡下さらないですよね(笑)

⑤12月23日付「“サラ・アンダルーサ”ライブを終えて。パコ・イグレシアスから学んだこと。」

ブログはこちら→http://www.layunko-flamenco.com/JA/2014/12/la-actuacion-en-¨sala-andaluza-¨en-tokio-tuvo-exito/

一番最近のブログ。たくさんの反響を頂きありがとうございました。たくさんの学び方があります。レッスンを受けるのも、自主練習をするのも。たくさんのものを観て聴いて感動して、本番の舞台に立つ。そして共演アーティスとが素晴らしければもっともっと学ぶことができる。それは舞台上だけではありません。楽屋の中、舞台の後、そんな時のちょっとした会話から学ぶことも大きい。そして人として信頼できるアーティストとはもっと深い話もできる。そしてもっと学ぶことができる。

そしてそれに足る人間になるよう努力すること。

2015年も精進したいと思います。どうぞ宜しくお願い致します!

2014年12月31日 姪っ子が飛び跳ねる中、ブログ更新。

Dec 31

みなさんこんにちは。大晦日の今日、いかがお過ごしでしょうか。

早速ですが、毎年恒例(?)、このブログから今年1年を振り返ってみたいと思います。実際に1年分のブログを読み返してみて、あーこんなこともあった、あんなことも。あれは今年の話だったか!なんて改めて驚いたり。月日の流れるのは本当に早いものです。どれも思い出深いのですが、もしあえて今年のニュースに取り上げるなら以下でしょうか・・・
第2回写真展ライブフライヤー表受講生ライブフライヤー表889KB①「第2回アントニオ・ペレス来日写真展 “写真が語るとき・・・記憶とフラメンコ”」&   「第2回アントニオ・ペレスの仲間たち」フラメンコライブ en TOKYO 開催(7/30〜8/3)

 昨年大好評を博しました、私の夫であるスペイン人写真家アントニオ・ペレスの来日写真展と、同会場での同時開催フラメンコライブの第2弾。東京・明大前にあるキッド・アイラック・アートギャラリー3、4、5階を会場にしての5日間の写真展と4日間のフラメンコライブ。写真展 “写真が語るとき・・・”は、月刊パセオフラメンコさんに現在も隔月で掲載されているアントニオのフラメンコ写真プロジェクト。そのプロジェクトを膨らませ、写真展では総勢25名のフラメンコアーティスト達の過去と現在をつなぐ2枚組写真を発表致しました。普段は見られないアーティスト達の素顔。写真から浮かび上がる彼らの人生。たくさんのお客様に興味深くご覧頂きました。

10609627_10152643062761228_3185992321823368634_n10570412_10152643063186228_6644558087943910189_n10574295_10152643063581228_9134387451773765026_n10552413_10152643063966228_6646558197474053312_nそして同時開催のフラメンコライブ。今年も素晴らしいアーティストの皆様にお集まり頂きました。カンテのエル・プラテアオ、ギターの小林亮くん、久保守さん、踊りは阿部碧里さん、市川幸子さん、田村陽子さん(以上7/30)、奥野裕貴子さん、田倉京さん、水野恵さん(以上7/31)、後藤めぐみさん、デラフエンテチャベス由香さん、中谷泉さん(以上8/2)、後藤なほこさん、権弓美さん、松彩果さん(以上8/3)に共演して頂いたお陰で熱い熱いステージとなりました。

さらには少人数制クルシージョ受講生有志によるソロライブも開催。練習の段階から出演者一同、カンテとギターの聴き方、レマーテの仕方、踊りの構成、ギタリストと歌い手とのコミュニケーションの取り方、パルマのたたき方などを学び、本番も皆さんよく踊りきりました。萩原、感動でちょっと涙が出そうになりながら最後にアレグリアスを踊らせて頂きました。出演者にもお客様にも大変お喜び頂き、感無量でした。

皆様ありがとうございました!

10171081_10152418472726228_3406423065182718126_n10547596_10152701443406228_7121157474294081757_n10478676_10152701443771228_2931573791588889408_n②「アントニオ・ペレスの仲間たち en OSAKA」フラメンコライブ!

初めて大阪で踊りました。何度か大阪でのライブにお声をかけて頂いたこともあったのですがスケジュールの都合がつかず、これまでに踊ったことがありませんでした。大阪でのクルシージョもお陰様で次回6回目。受講生の皆さんからも「大阪で踊って下さい!」とのお声を頂き、そして関西方面の素晴らしいアーティストの皆様と共演して頂くことにもなり、このライブを主催致しました。ギターの宇根理浩くん、カンテのエル・プラテアオ、踊りの宇根由佳さん、森脇淳子さん、そして大阪クルシージョ受講生の今野文子さん、坂井智子さん共演頂き誠にありがとうございました!そして会場となったスタジオ・ラ・クーナの井上光正さんにも特別な感謝を!たくさんのお客様にお越し頂き、たくさんのお喜びのお声を頂き、共演の皆様からも・・・本当に有り難く嬉しいライブとなりました。 皆様ありがとうございました!

CARTEL A4 2-0110403541_10152593468966228_3616335887981320097_n③クルシージョ受講生有志のスタジオコンサート開催&プリメラの仲間たち公演出演! 2009年から始めている東京でのクルシージョ(短期講習会)ですが、今年初めて有志生徒さんがクルシージョ受講生として初めて踊る場を設けました。2月MARUWA財団で開催した初のスタジオコンサート“Cuando los olivos bailan…”、そして7月のプリメラギター社さん主催「プリメラの仲間たち・フラメンコ合同発表会」に出演させて頂きました。私のクルシージョは年に約2回の開催。基礎を大切にこれまでに少しずつ学んできた生徒さん達から、クルシージョで学んできた振付を形にして発表したい、というお声を頂き、初めて曲をまとめて完成、お客様にご覧頂く機会を初めて持たせて頂きました。一般のお教室では当たり前のように開催されている発表会。私がセビージャにいる間は、一般のお教室のように毎週1回クラスがあるという訳にはいきません。有志出演受講生の努力が本当に大きく実った舞台となりました。そして初めてこのような企画をすることにより、私も大変学ばせて頂きました。

ありがとうございました!

10548975_843819759001888_5656621986794981425_oDSC_7358④アロラ(スペイン・マラガ)・セルバンテス劇場公演出演!

ブログはこちらクリック→10/16付ブログ 目に見えないものに感謝する。アロラ(マラガ)公演を終えて

ギタリスト久保守さんからお声をかけて頂き、スペイン・マラガにある小さな村のアロラにて劇場公演に出演させて頂きました。アロラ在住の日本人画家長縄しんじさん、共演のギタリスト久保守さん、鈴木淳宏さん、踊りの市川幸子さん、太田マキさん、カンテのフアニジョロ、ゲストアーティストのドローレスさん、アロラの皆様、誠にありがとうございました!

10417587_10152885012751228_6450676888397553478_n-200x300⑤月刊パセオフラメンコに “萩原淳子のFlamenco x Furamenco ” 連載掲載!

現在も隔月で掲載中の連載を執筆させて頂きました。たくさんの方々から「面白い!」「大笑いしました!」「でもすごくためになる」とお声を頂いております。ありがとうございます!ブログと違って誌面に掲載されるものとなると字数、構成、内容などにもかなり気を遣い執筆は大変、そして拙文なのは重々承知なのですが、連載を通して少しでもフラメンコを愛する方が増えれば、そしてその愛が深まれば・・・そう願い執筆させて頂きました。 ありがとうございました!

他にもたくさんの思い出深いことがあり、全部ご紹介できずに残念ですが・・・この5大ニュースを見ただけでも、本当にたくさんの方々に囲まれ、支えられてきたのだなと思います。皆様、本当にどうもありがとうございました。今年つながった縁が2015年にもつながってゆきそう。どうぞ宜しくお願い致します。

では、こちらのブログ更新後、人気ブログランキング2014の発表です〜

2014年12月31日 姪っ子のお昼寝の時間を見計らってのブログ。

Dec 23

10556381_916142721729253_7129902828753893996_nみなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

先週土曜日の恵比寿“サラ・アンダルーサ”でのライブはお陰様で無事終了致しました。たくさんのお客様にお越し頂きとても嬉しかったです!共演のパコ・イグレシアス、ガジ、市川幸子さん、太田マキさんともに熱く楽しいフラメンコライブとなりました。

先週月曜夜に日本に着き、それから時差ぼけなのか数日眠れずにいました。ライブ前日に4〜5時間くらいでしょうかやっと眠れて、ライブにはセーフ(笑)当日は群舞のグアヒーラ、ソロでバタ・デ・コーラ(裾の長いフラメンコ舞踊の衣装)のカンティーニャスを踊りました。それ程大きい舞台ではないので、バタの裾がお客様にぶつかったりしたらどうしよう!と心配もしていましたが、大丈夫だったみたい・・・と思いきや、最後皆で挨拶してくるっと振り向いた瞬間に、バタの裾で舞台隅に置いてあった出演者用の水ピッチャーをばーんと倒してしまった〜!舞台水浸し・・・あ〜いつも何かやらかしてしまう私。イベリアの皆様すみませんでした!!!

それはさておき、ライブは楽しかったけど、正直あと1曲くらい踊りたかったです。1部終わって、さあこれからまだまだ踊れるぞ!という所で終わってしまいました。別に手を抜いて踊った訳ではないのですが、1曲終わってさらにエネルギーが湧いてくるというもの。その意味でちょっと残念だったかなあ。もちろんそのエネルギーはその後のクラスで爆発しましたけど。(笑)

今回のライブでは、その後、ギターのパコ・イグレシアスとの会話から学んだことが特に大きかったように思えます。パコとスペインで共演したのは1回だけ。久しぶりの共演でパコの印象が随分変わりました。あれから数年経って、私が変わったのかもしれません。いろいろな話しをしました。会話の内容はブログにはしませんが、改めて学んだこと。

人前で踊る度に「勉強になった」と自分でも思うし、よく人も言う。それは本当で、自分の足りないものに改めて気付く。そしてそれを克服するよう努力する。それは学んでいれば当然のことで、それをやめてしまったり、自分はもう大丈夫と思ってしまったらその人の成長は止まる。

でもそれとは別に自分のよい所、自分にしかない「何か」、それを守っていくことも大切。それはあの人の方が上手いとか、○○ができる、できない、という他人との比較ではなく、ただ単に自分が自分の内面を見つめて探し出すもの。そしてそれを見つけたらそれを大切にしなくてはならない。なぜならそれは自分しかできないから。自分が大切にしなければ誰もそれを深めてくれることはない。

つまり、それが、アーティストとして成長するということ。

パコは寡黙なギタリストだと思っていたけれど、そこから紡ぎ出される言葉には久々に耳にする重みがありました。たくさんのおべっか、うわべだけの態度、そういうものに触れる度にもうその人のカンテもギターも耳にしたくないとすら思ってしまいます。たとえどんなに歌やギターが上手くても。

フラメンコは結局「人」なんだと思う。フラメンコに限らず芸術というものは。

自分の踊りは自分を越えることはないのです。

2015年12月23日

Dec 13

8952_10152882837276228_6748524018924394713_n10373717_751615424892698_2186677632018365836_n10352331_751615514892689_8996655413960782358_n10330508_751618718225702_1897345792913564467_n224961_751615418226032_6727489279076708971_n10368403_751615421559365_5355780511087497853_n10686641_10152882833256228_6845129777450343315_nブログアップというより、写真アップが続いています。(笑)明日発ちますので、あまり長々と文章が書けませぬ・・・先程のヘレスの公演→フィエスタは明け方まで続き、ヘレスのお友達の家に着いたのは朝5:00。仮眠して、お昼にレブリーハへ。レブリーハはセビージャとヘレスの中間くらいにある小さな町。ここもヘレス同様フラメンコ色濃厚な土地です。

レブリーハのヒターノ、バルガス一族の長老、“エル・ビア”への公演があるということでペーニャへ。ちょっと遅れて着いた私を出迎えたのは、レブリーハ独特のゆったりもったりしたコンパスのブレリアでした。昨日のヘレスとは全然違う、でもこのレブリーハのブレリアも国宝級です。

やはりその土地にはその土地の素晴らしさがある。どちらがよくてどちらが悪いということではない。ただ違う。だからフラメンコは素晴らしい。

そして、このエル・ビア、普段は歩くのもままならないのですが、彼のために歌う家族達のために踊り出した!もちろん舞台のへりに掴まったり、周りの人が彼の身体を支えてくれたりしていたけど、でも、ただブラッソ(腕)を上げるだけで息を飲んでしまう。あれをフラメンコと呼ばずに何と呼ぼう?そしてあれが踊りなら、私がやっているのは何なのか?頭の中がぐるんぐるんしたけれど、エル・ビアの動きから目が離せせない。勝手に涙が流れ出す。

世の中にたくさんの素晴らしい踊り手がいるのは重々承知している。でもそれがどうした?と思わず叫びたくなってしまうのがエル・ビアの踊りであり動きだった。

・・・・と、その瞬間、エルビアのズボンがすーっと下に落ちた!!!

・・・・パンツ丸出し!!!

お付きの人が一瞬でそのズボンを引き上げたけど、見ちゃったよ、私は。エル・ビアのトランクスとアルテを・・・・

そうして泣き笑いしながらパルマをたたいていた私でした。

写真:アントニオ・ペレス

2013年12月13日 セビージャにて。

Dec 13
ヘレスでのブレリアの写真もアップ
La Yunko | ブログ, 新着情報 | 12 13th, 2014| Comments Off

10390030_10152882815066228_7423989151856805679_n10431486_10152882810546228_2287348167220181403_n10801823_10152882810866228_9060290170786323607_n1510436_10152882811406228_4624083449334873486_n10403341_10152882812266228_6271308214334530844_n1653734_10152882812971228_9053112118054920505_n1604970_10152882813241228_73727846146080619_n10410115_10152882813626228_8423447422902463841_n10410115_10152882814376228_5124422431732585197_n10698392_10152882814786228_2680956148921645565_n10606065_10152882830396228_1037583584926522968_n10624671_10152882829591228_5388935997516764349_n10552381_10152882827676228_88363830440965985_n1375788_10152882828481228_3716433679491823487_n1896984_10152882830126228_2929245293957944708_nみなさんこんにちは。

先程のアナ・マリア・ロペスのブレリアクラスの次に行った、ヘレスのペーニャ・ブレリアでのブレリア公演の写真もアップしますね。ヘレスの伝統を引き継ぐベテランの歌い手達の公演、そしてその後のフィエスタ。萩原もまた踊ります。この週末はブレリア尽くしでした。(笑)

そしてペーニャでの公演前に、ブレリアとは、というお話が。是非この動画を見て頂きたいです。→https://www.facebook.com/video.php?v=10205060545620525&set=vb.1449643740&type=2&theater

もちろんスペイン語なので、スペイン語が分からないと何を言っているのか分からないと思いますが・・・ただそれを私が訳してしまうとこのお話の妙味がなくなってしまう・・・というわけで訳しません。

ブレリアって人生そのものなんだよね、そのひとかけらを歌っている。そしてブレリアを踊るということは、そのひとかけらを踊るということ。コンパスももちろん重要だけど、ブレリアを「音楽」としかとらえないと、ブレリアのその妙味が分からない。。

本人は楽しく、カッコよく踊っているのかもしれないけれど・・・。

でもフラメンコは文化なのです。カンテは言葉なのです。

だからその言葉を理解しなければブレリアを踊ったことにならないのだと思う。

フラメンコは勉強することがたくさんあるのです。

私達は外国人だから。彼らよりも勉強しなくてはならないのです。

ちょっとスペインに留学したからといって、ちょっとスペインに住んだからといって、もうフラメンコのことが分かっているような錯覚を起こしているようでは、まだまだ全然勉強が足りないのであります。

でもそれはがっかりすることではなく、自分の人生の中にそんなに学ぶことがあって、しかもそれが好きで、それは素晴らしいことのなのではないでしょうか。

写真:アントニオ・ペレス

2014年12月13日 セビージャにて。

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