Dec 31

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか。

私の方はここ数日風邪を引いて熱を出していました。せっかくのクリスマス休暇を満喫し始めたと思ったら・・・1年の疲れがどっと出たのかな〜。それだけ休む必要があったのかもしれません。

本当にこの1年全力疾走でした。自分でもよくがんばれたなと思います。なぜそこまでがむしゃらになっているのか自分でもよく分かりませんが・・・。それにしても、はて、私は一体何をしたのだろう???というわけで、この1年を振り返ってみました。

【2010年萩原淳子の動き】(緑・・・スペインオレンジ・・・日本)

  • 1月 セビージャにて練習とレッスンの日々
  • 2月 セビージャ3公演
  • 3月 ヘレス・フェスティバル併行ペーニャ公演、ハビエル・ラトーレ作品群舞出演エルフラメンコ水曜特別   企画公演「AMI」ゲスト出演
  • 4月 東京第3回少人数制クルシージョ開講、恵比寿サラ・アンダルーサ出演
  • 5月 セビージャにて練習とレッスンの日々
  • 6月 コルドバ・フェスティバル出演、ロンダ・コンクール優勝
  • 7月 ラ・ウニオンコンクール出場(予選落ち)東京第4回少人数制クルシージョ開講、恵比寿サラ・アンダ    ルーサ出演
  • 8月 ロンダ・フェスティバル出演
  • 9月 セビージャにて練習とレッスンの日々、セビージャライブ、ペーニャソロ公演
  • 10月 セビージャライブ東京第5回少人数制クルシージョ開講
  • 11月 コルドバ・コンクール出場(予選落ち)
  • 12月 セビージャ・ソロ公演**************************************************こりゃ、年末に熱も出すわ。私だって人間ですから。そして改めて。たくさんの人々の協力や応援があったからこそ、ここまでがんばれたのだと思います。本当にどうもありがとうございました。そして、いつもブログを読んで下さる皆様も、どうもありがとうございます。今年は割とまめに更新したためか、たくさんの方から「ブログ読んでます」「おもしろいです!」とのお声を頂きました。とても嬉しかったです。統計をとっているわけではないのですが、反響の大きかったと思われる順にアップしてみました。(数字をクリックするとそのブログを読めます。) 

    第1位 「ロンダ・コンクール優勝」&「ロンダ・フェスティバルを終えて1、2」→06 08

    『感動しました!』『勇気づけられました!』とのお声を頂きました。そんなお声に私の方が勇気づけられました。(ちなみにこの両ブログを元にした記事が月刊パセオフラメンコ3月号に掲載されます。パセオさんから依頼され初めて書いた記事ですが、パセオの小山さんから『素晴らしい!読者によって、何度も読み返される保存的読み物になるでしょう』とのお言葉を頂きました。わ〜すごい。そちらも是非お読み下さいね。)

    第2位 「エバ・ジェルバブエナへのインタビュー」01

    『アップしてくれてありがとうございました。』とのお声が多かったです。なんと!携帯に登録していつでもこのブログを読めるようにしていらっしゃる方まで!いえいえ、そんな、こちらこそ読んで下さいましてありがとうございます。

    第3位 「志風恭子さんの批評から1、2」04

    たくさんの方から励ましのお言葉を頂きました。志風さんからもメールを頂きました。今になって振り返ると器の小さな自分を恥ずかしく思います・・・それを教えて頂きどうもありがとうございました。これからもがんばります。ご指導よろしくお願い致します。

    第4位 「萩原淳子のビエナル鑑賞記①〜⑤(最終回)」→09

    『いろいろな角度からの鑑賞記で読みごたえがあります』『ビエナルには行けなかったけど、しっかり観た気分になりました』とのお声等。このブログは結構骨を折ったので、折った甲斐がありました・・・

    第5位 「タンゴ・デ・ペピーコ」→02

    『爆笑!!!』『会社でブログを読んでいて笑いをかみ殺すのに必死でした』とのこと。・・・・確かに。自分でも笑えます。

    番外編 飛んでいる写真

    『本当にあんなに飛べるのか』『合成写真ではないのか』という問い合わせが・・・・。本当に飛んでいます。(しかもビーチ・サンダルで!)実は私、小学校の時の体力測定で垂直跳び校内1位の実績を持っているのす。ふふふ。

    (ちなみに、これまでのブログはこのHP右下の「Archives Selectos Month」という所をクリックすると過去のブログを月別で読む事ができます。お暇な方はどうぞ・・・)

    こうして振り返ってみると、あんなこともあった、そういえばこんなことも・・・と思い出されます。踊りや教授活動、そしてこのブログを通してたくさんの方と出会うことができた2010年でした。

    そしてそのような素晴らしい出会いを通してたくさんのことを学ばせて頂きました。

    本当にどうもありがとうございました。

    これからも少しずつ学び、「人間」として成長してゆけたらと思います。

    そうして成長する「人間」である私が踊ったり、教えたりして踊り手としても成長してゆけたらと思います。

    どうぞよろしくお願い致します。

    みなさまもよいお年をお迎え下さいね。

    2010年12月31日 数時間後にはリスボンへ発ちます♪  今の所はまだセビージャ、にて。

Dec 26
クリスマス休暇中です〜
La Yunko | ブログ, 新着情報 | 12 26th, 2010| Comments Off

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

お陰様で私は元気です。待ちに待ったクリスマス休暇が始まりました〜!!!

先日は、セビージャ大学の中庭で行われた、レブリハの人達の「Zambomba(サンボンバ)」(写真右:Araceli Pardal Redondo)を聴きに行きました。

「サンボンバ」とは本来は楽器。(写真左:wilipediaより)棒を上下に動かすことによって音を出します。スペインではクリスマスの時期に登場します。アンダルシア地方ではこの楽器やフラメンコ・ギター、パルマ(手拍子)を使い、クリスマスの歌をフラメンコ風に歌うことが多いので、そのフィエスタを「サンボンバ」とも呼びます。

ちなみにこのサンボンバの一部をYou Tube で見る事もできます。トマス・ペラーテ(左写真で立っている人)が歌っています。こちらをクリックしてね→ watch?v=WuXM3NeM2cI

そして、街にはサンタ軍団が出没。ヘルメットにまで帽子とひげがついているよ・・・。

さらに私のピソ(スペインのアパート、マンション)の踊り場にはこんなクリスマス・オブジェが。2階に住む、舞台芸術家のロシオの作品。さすが〜。

そしてここ数日はクリスマスのお食事会続きで食べてばかり。先日招待されたお食事会のお料理はこんな感じです。

といってもこれは「前菜」。さんざんエビ、カニ、ハモン、チーズ・・・etcを食べた後に野菜料理、魚料理、肉料理と続きました。そしてデザートは私が持参したクリスマス・ケーキ。カトリックの国らしいクリスマス・ケーキです。そう、クリスマスって、キリスト誕生のお祝いなんですよね・・・改めて。

夜中まで食べ続け、お腹いっぱい。ご招待して下さりどうもありがとうございました!

あ〜久々の「のんびり」生活。1/9まではフラメンコのお教室も閉まり、私の生徒さんも休暇でセビージャを離れるので、私もお休み。のんびり起きて食べて、お掃除して、ちょっぴり練習して、また食べて昼寝して・・・

今年一年は本当に突っ走ってきて、やっと休むことができました。年末年始はリスボンで過ごします。がんばった自分にご褒美です。

ではみなさんも素敵な年末年始をお過ごし下さいね。

2010年12月26日 セビージャにて。

Dec 18
エンリケ・モレンテの死から・・・
La Yunko | ブログ | 12 18th, 2010| Comments Off
みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?
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月曜にエンリケ・モレンテが亡くなりました。グラナダの偉大なフラメンコ歌手です。「危篤」というニュースがあって、え!!!と思っている合間に「脳死」とのニュースが流れ、そんなことって・・・と絶句しているうちに亡くなってしまいました・・・。
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小学校の国語のテストでは「生」と「死」は対義語でした。でも本当は類義語なんじゃないかな。一日一日生きていくことは、一日一日死に近づいていくこと。エンリケは亡くなってしまった。でも私は生きている。今週一週間は虚しさを背負いながら、でも、生きているからにはその「生」を全うしなければ、と自分で自分を奮い立たせていました。
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私が一生懸命生きたところでエンリケは生き返らないのだけど・・・
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肉体は滅びる。でもエンリケが残した歌は私だけでなくたくさんの人の心に刻みつけられているのだと思います。そしてそれぞれがそれぞれの思いでそれを守る。守り抜く。だからこそフラメンコは受け継がれていくのではないかな。どんなに美しくてもかっこよくても、それが表面だけの話しであれば、いつかははがれる。廃れる。捨てられる。でも核心は核心のままだ。心を貫くものは貫き続ける。エンリケ・モレンテとはそういう「刻印」を残してくれた歌い手だったのだと思います。
そんな毎日の中、嬉しいこともありました。母からの荷物が届いたのです。お正月を日本で過ごせない私に(一体いつから過ごしていないのだろう。)毎年一年に一回、12月に荷物を送ってくれる母。今年送られてきたものは
  • 切り餅                              
  • 昆布巻き
  • ゆず
  • きなこ
  • たらこ
  • 白みそ
  • 海苔
  • どくだみ茶
  • 緑茶
  • 天津甘栗
  • 寒天の粉
  • カップラーメン
  • 栗きんとん
  • ヨックモックのクッキー
  • うどん
  • みそ汁の具
  • ごま
  • スリッパ
  • 靴下
  • レッグウォーマー
  • ユニクロのヒートテックシャツ
  • 台ふきんでした。*「これ、セビージャにもあるよ〜お母さ〜ん!」と思えるものもあるのですが・・・来年もおいしいお雑煮を作ります。ありがとう、お母さん。(写真:自宅居間にて。同居人撮影。)
2010年12月17日 早速カップラーメンを頂きました。セビージャにて。
Dec 4

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

お陰様で、12/1(水)に行われたセビージャ・テハール・デル・メジッソ市民センターでのソロ公演は無事終了しました。たくさんのお客様にお越し頂き立ち見になってしまった方も多かったようです。申し訳ございませんでした。観に来て下さった皆様、日本から応援して下さった皆様どうもありがとうございました。

(ギター:ミゲル・ペレス、カンテ:ヘロモ・セグーラ、ハビエル・リベーラ、写真:アントニオ・ペレス)

踊った曲はティエントとバタ・デ・コーラのアレグリアス。1曲目のティエントでは踊りながら自分で「あちゃー」と思ってしまった箇所がいくつか。後でビデオで確認したら、「あちゃー」どころか「嗚呼〜ぢゃ〜(絶句)」でした。(今となっては笑えますけど・・・)踊りを勉強されている方はお分かりかと思いますが、自分の踊りをビデオで客観的に見るのはつらいですね。実際生で観るのとビデオで観るのは全く違いますが、それでも自分の欠点をつきつけられてしまいます。これは逃げ場がありません。動かぬ証拠ですから・・・。毎回これで落ち込むのですが、しかしそれでも地球は廻っている。自分の踊りをビデオを観るのは勉強のため。落ち込んでやる気をなくすくらいなら、観ない方がいいのです。そして観るからには、そこから立ち直る強さも持ち合わせていないといけません。もちろん、自分の踊りにうっとり〜♥という人は別ですが・・・。というわけで、今回の経験を次回にいかす。結局舞台の上での「嗚呼〜ぢゃ〜」があるからこそ、学べるのだと思います。ただでは起きないために転ぶのです!そうだ、ごろごろ転べ〜!!!

2曲目のバタ・デ・コーラ(フラメンコの裾の長い衣装)のアレグリアス。こちらはだんだん余裕が出てきました。初めて踊ったのが今年の1月。それからもうすぐ1年経ちます。バタで踊るとなると広い場所が必要になってくるので、いつでもどこでも踊れるわけではありません。それでもなんとか踊ってきて、段々と自分のものになってきている感じがします。明らかに1曲目のティエントと、その経験の差があります。(ティエントを舞台で踊ったのは今回でまだ2回目)やはり日々の積み重ねが大切なんだと実感しました。この調子でもっとがんばるわ。

・・・・と、これが自分の踊りのビデオを観た自分の感想。

公演後たくさんのお客様に拍手を頂き、囲まれ、温かいお言葉を頂きとても嬉しかったです。今回の公演に私を呼んでくれた、セビージャ・ペーニャ連盟の方が「回を追うごとに踊りが自由に解放されている。」とおっしゃっていました。回を追うごとに?私の踊りを観て下さっていたのか・・・・「もう数年前から観ているよ。私はね、いつもいいアーティストがいないか探しているんだ。次もまた君を呼ぶからね。」

知らなかった。きっと私の知らない所で私の踊りを見守って下さる方が他にもいらっしゃるのだろう。そう思ったらとても嬉しくなりました。私はここでいろいろな方の愛情に育まれているのだと思います。知らず知らずのうちに。でもその「愛情」というのは私個人に対する「愛情」ではなく「フラメンコへの愛」。ただひたすらフラメンコを学び続ける、単なる一人の外国人である私を応援してくれる。いい所も悪い所も全部ひっくるめて。それは「愛」があればこそだと思うのです。

その「愛」に恩返しできるような踊り手になりたい。そのためには今できることを、もっとがんばらなくでは。妥協なしに。

次回公演は来年1/21(金)。セビージャのペーニャ「ピエス・プロモ」でのソロ公演です。共演アーティストが決まりましたらまたお知らせ致します。

2011.1.21 // 「フラメンコ・アビエルト」 -ペーニャ・フラメンカ・ピエス・プロモ(セビージャ)22H

入場料:5ユーロ

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • 未定
  • 未定

では今年もあと少しですが、まだまだ全開で2011年を迎えたいと思います。

皆様もどうぞお元気でお過ごし下さいね。またお会いしましょう。

2011年12月3日 これから日本のクルシージョ案内準備にとりかかります!・・・セビージャにて。