Dec 31

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。あ、日本はもう新年ですね!こちらセビージャは今の所まだ大晦日、本年も大変お世話になりました!

さて毎年恒例となりつつある、今年1年の人気ブログ発表です!

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5月25日付ブログ→1日目

5月27日付ブログ→2日目

5月30日付ブログ→3日目

5月30日付ブログ→4日目

5月31日付ブログ→5日目①

6月1日付ブログ→5日目②

6日目(最終日)

セミナーの写真→こちら(写真:アントニオ・ペレス)

これは本当にすごい反響でした。エバ・ジェルバブエナという現代フラメンコ舞踊界で最高峰とも言われる素晴らしい踊り手。その彼女のセミナーでどういうことを学んだか、そこから何を考え感じたか、そんなことを自分の忘備録としてブログアップしました。だからセミナーを受講されていない方にはなんだかよく分からない部分もあるかもと思いましたが、「ブログを読んだだけでセミナーを受けた気持ちになった」「すごく興味深い」「もっと続きを!」とたくさんのお声を頂きました。私も改めて3が日に読み返してみようっと。

Postal57-1973-191x300soto01-212x300第2位 「人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか?」公演を振り返

9月13日付ブログ→

9月13日付ブログ→

9月16日付ブログ→

9月16日付ブログ→

9月21日付ブログ→

9月24日付ブログ→

9月26日付ブログ→⑦(最終回)

9月27日付ブログ→番外編

これも長いブログです。8月に東京のキッド・アイラック・アートホールで開催された第3回ソロ公演開催に向けて、どのように準備してきたか、どんな気持ちで作品を作り、舞台に立ったか。そんな変遷をブログにしました。特に公演にお越し下さったお客様から「公演も楽しめ、ブログを読んでさらに楽しめた」とご感想を頂きました。ありがとうございました。こうしてブログにすることで、また次の作品創りに役立てることができればいいなあと思います。さらなる成長と創造を目指して。

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1509774_10153064570421228_1592370407653693365_n-300x20016710_10153064570471228_3320227361073402504_n-300x200第3位 上海クルシージョを終えて&クルシージョで学ぶということ

2月2日付ブログ→こちら

日本とスペイン以外の国で初めて開催したクルシージョ。セビージャで個人レッスンを受講して下さった上海の方が、是非上海でも教えて下さい!とクルシージョ企画、運営をして下さいました。同じアジアでも国が異なれば人も変わる。開講前は不安な面もありましたが、実際に現地の方々とフラメンコを通して接してみて、本当に素晴らしい経験をさせて頂き、また改めて異なる立場からフラメンコを見つめ直すことで、自分としてのあり方、学び方、教え方、たくさんのことを発見することができました。このブログを中国語に訳してお読みになった方が多かったようで、クルシージョを受講されなかった中国の方にもたくさんお読み頂いたと、クルシージョの生徒さん達から伺いました。ありがとうございました!

スクリーンショット 2015-12-31 22.07.10第4位「第15回少人数制クルシージョ」を終えて。振付とカンテの関連性

2月15日付ブログ→こちら

上記クルシージョで開講した振付クラスに、カンテの瀧本正信さん、ギターの久保守さんが伴奏に来て下さいました。そのクラスの目的と生徒さんの成長。クラスを受講された生徒さんからも、受講されずにブログをお読みになった方々からもたくさんの反響がありました。フラメンコを踊ることが好きで習っていらっしゃる方、ただ踊るのが楽しくて楽しくて!という時期を経て、私の踊りはどうしてフラメンコにならないんだろう?、そもそもフラメンコを踊るってどういうことなんだろう?そう思われている方にお読み頂きたいブログです。

11252458_10153375708126228_5859773113080044404_n-300x200番外編:反響の大きかった写

6月19日付ブログ→レブリーハのフラメンコ・テレビ番組に出演しました。

ブログそのものでなくて、ブログ内に掲載したカタツムリの写真に質問殺到・・・・

「え、スペインってカタツムリ食べるんですか???!!!!」

「どういう味なんですか????!!!!」

はい、食べます。夏の風物詩です。日本の枝豆みたいに、とりあえずビールとカタツムリって感じです。味は・・・カタツムリそのものよりも、それを茹でている汁の方にスパイスの味なんかがついている気がします。でも新鮮なカタツムリを使った方がおいしいので、やっぱりカタツムリの味もあるのかな?写真のカタツムリはカラコーレスと呼ばれるもの。日本でよく見るカタツムリ、いわゆるでんでん虫の大きさになるとカブリージャって言って、それはちょっと私にはえぐくて食べられないかなあ。(笑)

うへー気持ち悪い、と日本の人は言うけど(私も最初思ったけど)、スペイン人の中には刺身が気持ち悪くて食べられない、という人もいます。どうやって生の魚を食べるんだ!って。そう考えるとまあ、食文化ですから。夏にスペインにいらっしゃる方、是非カタツムリ試してみて下さいね(笑)

ちなみに、これまでのブログは、このページ右上の「Archives」の「Selectos Month」という所の↓をクリックすると毎月ごとのブログが溯って閲覧できます。先程ざーっとこれまでの1年間のブログに目を通してみましたが、いやーとにかく書いたなー。よくもまあこれだけの文章をブログにしたものだと自分で驚きあきれてしまいました。(笑)この文章量はHP開設当時から変わっていないというか、増え続けているというか・・・。私としては考えていることをそのまま文章にしているわけですが、世の中一般のブログはもっと短いようで(笑)誰がこんなに長い文章読むんだろうとも思った時期もありましたが、意外とたくさんの方から「読んでます!」「楽しみにしています!」とお言葉を頂き、今日まで続いています。本当にありがとうございます。これからもいろいろな発見のある毎日を送ってゆきたい。その全部をブログにすることはできないけれど、少しでも皆さんと共有できたら嬉しいなと思います。

では、あと1時間ちょっとで2016年になります。おそばの準備しなくっちゃ。

2015年12月31日 セビージャにて。

Dec 30


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_DSC8193みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

現在発売中のフラメンコ月刊雑誌「パセオフラメンコ」さん2016年1月号に、「萩原淳子のマエストロ達に聴く/第5回トロンボ」が掲載されました。(写真:アントニオ・ペレス)

この連載は2015年5月から隔月で掲載されているもので、私自身が師事してきた、また師事している先生の中で6名の方にインタビュー協力をお願いし、記事にしたものです。これまでに、第1回マヌエル・ベタンソス、第2回アナ・マリア・ロペス、第3回ハビエル・ラトーレ、第4回カルメン・レデスマと連載されてきました。

今回はトロンボ。スペイン留学当初から師事して、トータルで一番長く師事してきた先生です。先日のセビージャ・マエストランサ劇場でのファルキートの公演ではパルメーロとして大活躍し、最後のフィン・デ・フィエスタでは驚くべきブレリアを披露していました。何も派手なことはしない。ただ歌を聴きながらパルマをたたき、そしてコンパスを刻みながら最小限の動きでカンテをレマタールする。たったそれだけで内臓からの真のOle を引き出す人。それがトロンボ。あの瞬間のOleと自分の身体の震えを忘れることはない。

・・・でもその後しばらくして、思い出したのでした。同じことを10年近く前、トロンボはプラサ・デル・ペリカノにある自身のスタジオでそれをやったんだ。私達生徒の前で。あの時生徒はとっても少なかった。その中に私はいた。ブレリアを教えているうちにトロンボは本気で踊り出し、レマタールをした。そのあまりの深さと濃さによって、トロンボの靴の(当時は赤いボタだった。)赤い色がスタジオの板に軌跡を残した。トロンボがレマタールした通りの軌跡。目の前で行われたトロンボの本気のレマーテと、床に残された赤い色。そんなの見たのは初めてで、呆然としていると、トロンボがその赤い軌跡を指差してこう言った。

「これを、フラメンコと言う」

そう、全てがそんな毎日だった。そしてそのフラメンコが長い年月を経て、マエストランサ劇場で現れたのだった。確かにファルキートも彼の一族も素晴らしい踊りをした。でもトロンボの存在を抜きにあの公演は語れないと思う。

・・・そのトロンボへのインタビュー記事、是非お読み下さい!


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そしてもう一つの記事のご紹介。巻頭特集「グローバル化するフラメンコ」。世界のいろいろな国や地域のフラメンコについて、現地の踊り手さんや練習生からのインタビューを元にした記事です。パセオ編集長の小倉さんから取材協力を依頼され、私の生徒さんや友人をご紹介させて頂きました。掲載順に、ドイツの清水みぎわさん、カナダの石塚理恵さん、上海の施イーチさん、北京の浅沼なつのさん、イスラエルのAdva Yermiyabuさん、インドのShehzeen Cassumさん、皆様、インタビューにご協力頂き誠にありがとうございました!

他にはイタリア、フランス、スエーデン、アメリカ、シンガポールのフラメンコ状況も掲載されています。皆さんいろいろな状況で、時には日本のように恵まれた環境とは言えなくても頑張っていらっしゃるんだなあと感慨深いものがありました。そして恵まれている環境というものが、必ずしもよい結果に結びつくとは限らないのではないかということも。恵まれていることに気付かず、もしくは恵まれていることに安住してしまっている人達。与えられることが当然になれば、学ぶ姿勢も受け身になる。自分から探そうとはしない人は、どんなにお金と時間をかけても決して学ぶことはできない。セビージャ、東京、つくば、大阪、福岡、上海、とこれまでいろいろな場所で教えてきて、そしていろいろな国の生徒さんと出会ってきて実感する所でもあります。きっと、この記事を読んではっと気付かれる方も多いのではないでしょうか。そして、私もがんばろう!と元気をもらえることも。こちらの記事も是非お読み頂きたいと思います!

パセオフラメンコさんHPはこちら→http://www.paseo-flamenco.com/monthly/2015/12/20161.php

ではみなさんもよいお年をお迎え下さいね。

写真:アントニオ・ペレス

2015年12月30日 セビージャにて。

Dec 27

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みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

ブログアップが前後していますが、先々週にレブリーハのサンボンバのテレビ収録に出演させて頂きました。ここ最近しょっちゅうレブリーハの方々に呼んで頂きレブリーハに通っているので、レブリーハに引っ越した方がいいのでは・・・という話も(?)レブリーハはセビージャから電車で1時間もかからない所にあるので、近いといえば近いです。(日本の自宅から東京のスタジオに通うよりはよっぽど近い。)レブリーハの駅に着くと辺り一面平原のようになっていて、町もこじんまりしてのんびり。セビージャのような高い建物、騒音もないし、週末にレブリーハに行くといつもリラックスできます。

レブリーハのフラメンコ、とても好きです。どっしりしていて土の味がする。どの土地もそうかもしれないけれど、アーティストと呼ばれない人の中にも、一般の人にもアルテのある人がいる。そういう人達の近くでカンテを聴いたり、パルマをたたいたりすることがすごく好きです。時々踊りに引っ張り出されたりすることがあって、(特にブレリア)私はコンチャ・バルガスみたいには踊らないので(踊れないので)ただ、自分の聴いているものがそのまま自分の踊りになればいいなあと思っています。それはヘレスのブレリアを踊る時も同じ。

まあ、そんなことがこれまでにレブリーハで何回かあって、「今度サンボンバのテレビ収録があるから、そこでちょっとブレリアを踊ってよ」という話になり、今回の出演につながったわけです。本当に楽しかったです。あ、サンボンバ(Zambomba)って何かというと、簡単に説明してしまえば、スペインのクリスマスソング歌う催し物、会。もともとはサンボンバと呼ばれる楽器(土の壷に革を張って、それに棒で穴をあけ、その棒を抜き差しして音を出すもの)があり、スペインでクリスマスソングを歌われる時にその楽器が使われていたので、それが転化してクリスマスソングが歌われる会自体をサンボンバとも呼ぶようになったようです。(その楽器が使われなくてもサンボンバと言う時もある。)フラメンコ形式のサンボンバ(サンボンバ・フラメンカ)で有名なのは、ヘレスとこのレブリーハ。この二つの土地のサンボンバが地元のフラメンコと密着していてより本質的のような気がする。もしこの時期(主に12月)にアンダルシア地方にいることがあり、本場のサンボンバ・フラメンカを楽しみたい!という方は、ヘレスやレブリーハを訪れることをオススメします。

それと、私はまだ観光でしか訪れたことがないのですが、アルコス・デ・ラ・フロンテーラというヘレス近くの小さな村のサンボンバも有名だそうです。同じサンボンバ・フラメンカでも町や村によってきっと全然違うんだろうなあ。今年は縁あってレブリーハのサンボンバばかりに通ったのだけど、他の土地のも楽しみたいと思います。

話はまたテレビ収録に戻りますが・・・、会場は昔教会だった場所の中庭が使われました。とっても素敵な雰囲気。が、屋外なので寒い。というわけでたき火がされます。ほんと、たき火の近くにいれば暖かい。一踊りすれば汗をかくくらい。テレビ収録の1部は純粋なサンボンバ。レブリーハのアーティストや愛好家達がこれまでに何度も事前に合わせて練習してきたサンボンバのお披露目。2部がフィン・デ・フィエスタということで、私はその2部の方に参加させて頂きました。本当はフェイートと呼ばれている歌い手の時にブレリアを踊るはずだったのですが(テレビ収録なので、一応段取りがありました。)結局フェイートではなく、別の歌い手の歌でブレリアを踊ることに。しかも、その番組の司会者が私の斜め後ろにいて、いきなり「今から踊れ」とか言われて、仕方なく(?)踊ることに・・・(笑)さすがテレビ収録です。つべこべ言う間もなく(言うつもりもないですが)はいっ!出番!ってな感じで踊りだし、途中ぽかんと記憶が飛んでいますが、最後ぬける(終わる)所でその場にあったテーブルをバン!!!とたたいてしまった。・・・・テーブルがあったのでたたいただけなのですが、後からいろいろな人にあの、たたいたのがよかったよ!と褒められ、まあいいか。なんとか楽しく自分の出番は終了。(その後たたいた手のひらがじ1795751_10153809451836228_6573699185818610457_n1185410_10153809451921228_1257730759702917842_n1919112_10153809451926228_6073301395587593346_n1460111_10153809451986228_796482320670089080_n1014315_10153809452436228_7026901552184254226_n1917694_10153809452241228_3165652717658256941_n10258162_10153809452396228_1261350549926591660_n1622589_10153809452511228_5921553068515881159_n12391775_10153809452516228_4981182633432387225_n12373372_10153809452541228_676763600125829348_n12369206_10153809452746228_6474354001415837584_n12360414_10153809452751228_7217294187224499538_nんじん痛かった・・・笑)そして、最後にフェイートが歌い出す。ああ、この人は本当にアーティストなんだなあ。イネス・バカンやホセ・バレンシアのようにフラメンコ界で有名な歌い手ではないかもしれない。でもフェイートの歌はいいなあ。そしてその合間のちょっとした動きも。収録の前に挨拶した時の笑顔や話しぶりや、仕草も全部アーティストのものだった。もしフェイートの歌で踊れたらどんなによかっただろう、でも私がわざわざ踊らなくてもフェイートは一人で歌って踊るし、それだけでお腹いっぱい。収録の本番では子ども達が出てきてしまって、本当はもう少し出て来るのが遅ければもっとフェイート本来の味をもっと楽しめたのだと思うけど・・・

まあ、いろいろありますが、その収録が一昨日放映されましたので、皆さんもインターネットでご覧頂ければと思います。(番組がアップされましたらまたお知らせ致します。)私の踊りの部分はカットされているのかいないのか・・・よく分かりませんが、フェイートの部分は確実にオンエアされるはず。どうぞ彼のアルテをお楽しみ下さい!

改めて、私はクリスチャンではないし、特別にサンボンバで歌われるキリスト教関係の歌に感動するわけでもない。(イエス・キリストの誕生や聖母マリアを讃える歌詞が多い。スペインはカトリックなので。)ただフラメンコが好きで、特にレブリーハを含めて、フラメンコがその土地に密着している所に深い愛情を感じます。その土地の一人一人の人生が、フラメンコに対する気持ち、生き方が溶け込んで混ざり合って、若者は年配者を尊敬し、彼らのフラメンコを大切に受け継いでゆく。そして新たな世代のチビっ子達に、またフラメンコにそれ程馴染みのない一般市民にもその素晴らしさを伝えてゆく。そのフィエスタの中で。そこには自分が目立ちたいとか、上手に踊りたいとか、きれいな衣装を着たいとか、そういう表面的で、時には商業的ともいえるフラメンコは存在しない。

なぜならフラメンコはこの土地の人の生き方だから。文化だから。

だからそんな彼らの中に混ぜて頂けるというのは、本当に有り難いことだと思うんです。言葉の通り、「ありがたい」という感謝の気持ちと、「有り難い」、そうあることではない、ということ。それを忘れずに一瞬一瞬を胸に刻みこんでいきたいと思います。

では 皆様もよいお年をお迎え下さいね。

写真:アントニオ・ペレス

2015年12月27日 段々風邪が治ってきました。セビージャにて。

Dec 24
メリー・クリスマス!
La Yunko | ブログ, 新着情報 | 12 24th, 2015| Comments Off

20151223_145216みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

本日クリスマスイブ。まだ風邪が治らないし、夫にまでうつしてしまったので今日は午前中二人で病院に行ってきました・・・。

そんなこんなで昨日は家で大人しく寝ていたのですが、夫から「ちょっと起きてよ!出かけるよ!いいものあげるから」と言われて、エル・コルテ・イングレス(デパート)に連れていかれました。何だか分からないまま地下食品売り場まで。クリスマスのセスタ(プレゼントの入ったカゴ)のコーナーで、「好きなの選んでいいよ!」と。

???セスタって、よく会社で働いている人が職場からプレゼントしてもらうものかと思っていたけど???私達は自営業だからそんなの関係ないし。でもなぜか今年は夫が仕事関係者からセスタをプレゼントされたとのこと。へー!!!スペイン生活13年目にして初のセスタ!!!昔、結婚前にスペイン人の女の子達とルームシェアしてた頃、彼女達がクリスマス時期にやっぱり職場からセスタをもらってきて、中にはハモン脚ごと丸々もらっているルームメイトとかもいて、いいなあとずっと思っていたのでした。

というわけで、店員さんに頼んで記念撮影。風邪っぴきの割には私は笑顔で映っていますが、それはこの後、この重い重いセスタを自宅まで二人で持ち帰ること知らなかったから・・・。(笑)ほんと重かった。なんせワインボトルだけで8本も入ってたし・・・・。でもプレゼントありがとうございました!!!!

ではみなさまも素敵なクリスマスをお過ごし下さい。

2015年12月24日 これから義父母とイブの食事。さ、もう一頑張り!

Dec 19

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こちらセビージャはそれ程寒くもなく、穏やかな日が続いています。最近はほぼ毎日フラメンコの濃い日が続いており、あれもこれもブログにしたいのですがなかなか時間がとれず・・・。年末時間がとれたら少しずつアップしてゆきたいと思います。お楽しみに!

さて、先週の土曜日にレブリーハのヒターノ協会にご招待頂き、劇場でのサンボンバ公演に出演させて頂きまし78zamた。本当はアナベル・バレンシアの歌でブレリアをちょっと踊るという予定だったのですが、結局成り行きで私は踊りませんでした。その後、アナベルのお兄さんでゲスト出演のホセ・バレンシアが歌い、もう終わりと思いきや(私はパルマをたたいていただけで幸せでした♡)、幕があとちょっとで全部閉まるといった所で、またホセ・バレンシアが歌い出しました。その時、何が起きたか・・・私は飛び出してしまいました。なんだか楽しくて、何も考えずに踊り出してしまったんです。今考えると、よくあの状況で踊れたもんだと思うのですが、多分楽し過ぎて脳みそがマヒしていたのかな・・・???とにかく、あの幸せな瞬間だけを楽しんでいました。

その時のビデオがwww.lebrijaflamenca.com にアップされています。こちら→https://www.facebook.com/LEBRIJAFLAMENCA/videos/802570513205504/?theater

写真は今回はアントニオ・ペレスが来られなかったため(涙)アントニオの写真はありませんが、レブリーハの写真家の皆さんがいろいろ撮って下さいました。どうもありがとうございました!!!

フラメンコを生きている、そういう実感があります。そしてただ生きているのではなく、生かされている。そちらの方が強く感じます。そんな日々を送れることにただただ感謝したいと思います。

2015年12月19日 セビージャにて。

Dec 1


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みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

先週水曜の「フラメンケリーア」公演、金曜の「ペーニャ・フアン・タレガ」公演はお陰様で無事終了しました。

  • 「Orillas de Triana」フラメンコライブ

2015年11月25日(水)

フラメンケリーア(セビージャ)

ギター:エウへニオ・イグレシアス

カンテ:モイ・デ・モロン

バイレ:萩原淳子

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  •  「第26回ペーニャ・フアン・タレガ文化週間」

2015年11月27日(金)

ペーニャ・フラメンカ・フアン・タレガ(ドス・エルマーナス)

ギター:エウへニオ・イグレシアス

カンテ:ぺぺ・デ・プーラ、モイ・デ・モロン

バイレ:萩原淳子

12322977_10153764386026228_7237079952060475761_o12232782_10153764386066228_3337732477910788773_o無事・・・といっても、水曜のフラメンケリーアではかなり悔いの残る踊りになってしまいました。せっかくお友達やセビージャクラスの生徒さん達も観に来て下さったのに・・・とかなり落ち込みましたが、落ち込んでいる暇もなく、その翌々日のペーニャ公演で踊ることになりました。

よくフィギアスケートとかスポー12314704_10153764386621228_7092152112818060877_o12313964_10153764386486228_7606564702235395301_n12307519_10153764386576228_2407461556824866193_o12314574_10153764386866228_1470268432875531119_o11232360_10153764386876228_1747187626897184031_oツの世界で、予選大失敗のスタートになってしまってどうなるんだ、決勝???という状況ってあると思うのですが、ああいうのって他人事ではない。順等に自分の実力を予選で出せれば、あとは油断せずに勢いに乗って決勝に進めばいい。でも最初にこけちゃった12299225_10153764386061228_2339001959764826159_n12309818_10153764386946228_1258849377232603560_o場合。これは本当に恐ろしい。マイナスのスタートということは、点数がマイナスなだけでなく、自分の精神状況もマイナスということ。もしかしてまた失敗するんじゃないか、というネガティブ思考を一掃してスーパープラス思考に持っていかなくてはならない。予選で順等に進んでいる他の選手以上に。でないと勝てないのだから。精神力が強くない12291210_10153764387066228_5740060572931128918_o12314267_10153764387071228_1471832328629193401_o12307308_10153764387221228_4075863166973640762_o12294652_10153764387146228_8345781908776166618_n12307371_10153764387226228_1220854381015346023_oとできない、だから一流のスポーツ選手って本当12309972_10153764387321228_6377418480465127729_oにすごいんだなと思う。

で、私の場合はそんな選手達の足下にも及ばないのですが、なんだかそんな状況でもありました。何がマズかったのかは原因が分かっていたので、あとはそれを繰り返さないこ12304273_10153764388411228_7093058369153703255_oと。ただし、フラメンコは自分だけが踊るものではない。カンテがあってギターがある。自分だけが気をつけてもどうしようもないこともある。だから万万が一問題が起きてしまった時のことも想定して、それをどう処理す12248236_10153764388996228_5039796996367586881_o12291895_10153764390191228_811101960720942587_o12316353_10153764391611228_918911820673387142_n12309691_10153764393696228_76692901123259687_o12303913_10153764407776228_5466003179514599878_o11063925_10153764388471228_7331641918909586960_o12314538_10153764409476228_8452559324851463480_o12311121_10153764398276228_4996819040018629066_nるか。最終的な責任は踊り手にあるから。

いろいろ考えて、そして、スポーツ選手ではないけど、精神コントロールをして翌々日の「ペーニャ・フアン・タレガ」公演に臨みました。

結果的には、とても素晴らしい公演になりました!ありがとうございました!

本当によかった。ギタリストのエウへニオ・イグレシアスと歌い手のモイ・デ・モロンは水曜のフラメンケリーア公演で共演していましたが、ペーニャ公演の方ではもう一人の歌い手ぺぺ・デ・プーラが参加しました。ぺぺとは全然合わせをしていなかったのと、共演も数年ぶりだったのですが、本当にバッチリ。素晴らしい歌い手です。(それもそのはず、私との公演の翌日にはファルキートの公演で歌っていました!)ぺぺとモイの組み合わせもバッチリ。エウへニオとペペもバッチリ。そうなってくると非常に踊りやすい。一人一人がそれぞれ上手くても、お互いのコミュニケーションがとれない、もしくは慣れていないアーティスト同士だとその微妙な空気感が伝わってきて、なんだか踊りにくいこともあります。その点、今回のメンバーは一人一人も最高、3人合わせてもっと最高!でした。

1曲目のタラント。タラントを踊るのは久しぶりでしたが、だからこそ改めて踊り直してみたかった。元々タラントの振付は持っていましたが、改めてタラントとはなんぞや、というところから始まり振付を作り直してみたり。そんなことを9月にセビージャに戻ってからやっていました。タンゴの部分はその時によって構成を変えることが多いのですが、タラントの部分は自分がイメージするこれぞタラントという感じに近くなってきたかな。その意味で今回の公演で発表できてよかったです。またこれからも少しずつ踊ってゆきたいです。

2曲目のアレグリアス。「フラメンケリーア」公演ではマントンを使ったアレグリアスでしたが、ペーニャ公演の方ではマントンなしのアレグリアスにしました。舞台が小さいかなと思って。(でも実際はそれ程小さくもなかったので、バタ・デ・コーラでもマントンでも踊れそうな感じではありましたが)こちらはほぼ即興でした。むしろその方が自分の良さを引き出せるから。本番前にちょっと構成を説明した時もあえて踊りませんでした。だからよかったんだと、今思います。アレグリアスの1つ目の歌はモイが歌ってくれました。何度も聴いたことのあるモイのアレグリアスなのに、すごく新鮮だった。アレグリアスってこんな風に歌えるんだ、モイってやっぱりすごいなあ!と感動に近いものがあった。なんて言うんだろう、アレグリアスって、ただ元気いっぱいに伸び伸び歌う人多いのだけど(踊り手もそうですね・・・ただ笑顔を浮かべてガンガン踊る人等・・・笑。)もっと機微があるっていうか、感情のひだがあるはずなんですよね。昔の歌い手のアレグリアスはそうだった。それを継承している歌い手ももちろんいるけど、踊り伴唱になるととにかく盛り上げることが先決、みたいになっている人が多い気がする。そんな中であの日のモイのアレグリアスは光っていたなあ。私はああいう歌がいい。

そして、その後のぺぺ。これがまたすごかった。なんと、ミラブラスを歌ってきたのだ。ぺぺ最高!ぺぺのミラブラス最高!ミラブラスが聞こえてきた瞬間に、恐らくほぼ同じタイミングで、エウへニオと私で踊りのテンポを少し落とした。そのタイミングも最高。落とし方も最高。ミラブラスを踊ったことは今まで一度もなかったのだけど、多分、あの時の私の踊りは最高だったのではないか、と思う。(ま、気持ちだけかもしれませんが。笑)そう、踊りが上手いとか下手とか、そういう観点ではない、フラメンコの瞬間。舞台の上で本当に幸せをかみしめていました。

ペーニャ・フアン・タレガは私は初めて踊ったペーニャです。あれからたくさんのペーニャで踊らせて頂けるようになって何年も経ちます。その間スペインは経済危機に陥り、そして今でもその危機は続き、いつ脱出できるのか分からない厳しい状況。何年か前はアンダルシア地方だけで300以上あったペーニャですが、ここ最近では随分減ってきているそうです。フラメンコ愛好家会員の会費によってまかなわれているペーニャですから、会員の経済事情がペーニャの存続につながっているのです。そのような厳しい状況の中でも、このペーニャ・フアン・タレガはこれまでに何度も私を呼んで下さいました。本当に感謝しています。

フラメンコを愛する心と偏見は相容れない。私はそう思います。フラメンコが好きといいつつ、偏見を持っている人というのは、真の意味ではフラメンコを愛していない。利己的にフラメンコを自分のものにしようとしているにすぎないのだと思う。

フラメンケリーア公演の後、モイがこんなことを言っていました。

「オレはファルキートに歌おうがジュンコに歌おうが、同じ気持ちで舞台に立つ。ファルキートだからちゃんと歌って、ジュンコだから手を抜くということはしないよ。もしそういうことをしたら、それはアルテに対する敬意を欠いていることになる。もしそういうことを始めたらそのアーティストはもう終わってると思うし」

・・・そうなんだよね、だからモイはああいう歌い手なんだよね。

そしてそれは観客の側にも言えると私は思う。スペイン人だからいい、ヒターノだからプーロだ、日本人だから大したことない、そう思って(潜在的にでも)舞台に立つ人を観る(もしくは聴く)人というのは、確かにフラメンコが好きだから観に来るんだろうけど、多分その時点でフラメンコを自分勝手に曲解しているんだと思う。それはある意味、フラメンコに対する敬意を欠いているとも言えるんじゃないかな・・・ペーニャで踊らせて頂く度にそんなことを思う。フラメンコへの愛を持っているペーニャ会員。カンテを愛する会員。同じ愛を持つアーティストに、たとえそのアーティストが日本人であっても同じように愛を注いで下さる方々。そのような方々の前で踊ることで、きっと私もその愛の一員になれるんだと思う。そして、今度別の場所で踊ることになったとしても、彼らから受け取った愛は、私の踊りを通して誰かに伝わってゆく。そしてその真価が分かる人がまた誰かにそれを伝えてゆく。フラメンコってそういうものなんじゃないか。

話しはまた元に戻って、さっきの言葉の後でモイが付け加えていたことにも注意。

「でも、同じ気持ちで舞台に立っても、出て来るものが違うのは当然。そりゃ、アルテの問題だから。」

・・・だよね。アルテを引き出せるか引き出せないか。当然歌い手自身にアルテがなければ引き出しようがないのだけど(笑)、それを引き出せるかは本人にもよるし、ギタリストにもよるし、踊り手にもよるし、当然観客にもよる。そういうことをはっきり言うのもやっぱりモイらしくていい。なんでそういう会話になったのかは忘れちゃったのだけど、この言葉は忘れてはならない。

いつもいつも、学ばせて頂いている。素晴らしいアーティストと素晴らしい観客に。

そして、私は私でまた一から出直してみようと思う。

公演写真:アントニオ・ペレス

2015年11月30日 セビージャにて。